東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
原作がすごく好きで、映画は正直イマイチであった。ちょっとだけ寝てしまった。樹木希林さんが、オカンを上品に演じているところが新鮮でした。
ここで言う上品というのは、自分の勝手な感想ですが。
原作によると、リリーフランキーは子どもの頃から箸の持ち方が変で、直らないまま大人になってしまったそうですが、それもそのはず、オカンに箸の持ち方を注意されたことが一度も無いのだそうです。マナー的なことでオカンから注意されたのは、「人の家で食事を振舞われた際に1番先に漬け物から食べなさんな。他に食べられるおかずが無いという意味になるから」と。箸使いがみっともないとか、他人から笑われることはあまり気にならなかったようですが、相手に残念な思いをさせないように…という気遣いは大事にする人だったみたいです。オカンは自分が手料理を振る舞うのが好きな方だったので、余計そういう事が気になったのかもしれません。
見苦しい箸使いはしない方がいいに決まってますが、どんなに所作が整っていても、相手のことを考えられない人、優しさの無い人は、あまり品があるとは言えません。箸使いを我が子の為にきちんと教えるのも親の愛情ですが、この作品の「オカン」も、素敵な母親だなぁと、そういう子育てもあるんだなぁと思いました。
映画で、オカンが付け鼻をしておどけるシーンがあるのですが、ユーモアがありつつも少し控えめに、ちょっと恥じらいながらおどける姿がいつもの樹木希林さんと違う感じ。闘病中、オトンが病院に会いに来る時も、身なりを気にしてソワソワする所とか。とても可愛らしい。昔の古い炭鉱町、北九州の荒っぽい土地柄に比して、オカンの逞しくもチャーミングな魅力が際立っていました。
オカン、見とってくれよ!
リリー・フランキーさんの自伝小説を映画化した作品。
主人公ボクをオダギリジョーさんが、オカンを樹木希林さんが演じる。お二人の何とも言えない空気感がいい。
ユルくて自堕落な学生生活。昭和感満載で、なんだか … いい。
オトンを演じた小林薫さん、若い頃のオカンを演じた内田也哉子さんとの共演シーンも全く違和感が無く素敵でした。( 日テレドラマ「 コタツが無い家 」の父親役、サイコーでした!)
ボクの恋人を演じた松たか子さんがキュート。
さり気ない台詞がじんわりと沁みる、オダギリジョーさんが『 ボク 』本人に思えてくる作品でした。『 オカン … 今まで色々ごめんね。そしてありがとうね。』
ートンネルを抜けると…そこはゴミ溜めだった
ー僕達はこの風景に慣れてしまっていたのです
ー何が本当で何が嘘か分からない、エイプリルフールの 出来事だった ❄️
ーオカンが死んだら開けて下さい
NHK-BSを録画にて鑑賞
リリー・フランキーの自伝を映画化。ドラマのような人生送ったんだな。
主人公の母は、酒癖の悪い夫(主人公の父)に愛想をつかし
主人公を連れて実家へ帰る
女手一つで育てられる主人公
中学を卒業し、母と離れ一人暮らしをしながら高校生活を送る
ここから自堕落な生活を送る主人公
大学も留年し、卒業後も何してるんだか・・・
30歳の時、仕事も落ち着き、食っていけるようになり
母を東京に呼び寄せ、今まで苦労かけた母親に恩返しを始める・・・
という物語
ところが母は、末期がんであることがわかる
母のために何かしようと思う主人公
もう、一生分の孝行をしてもらったと感謝する母親
主人公の母への愛は伝わってきた
公開時に話題になり
日本アカデミー賞5部門で最優秀賞を受賞してるけど
ちょっと、過大評価じゃないか?
正直に言って、
評価は4で良いと思う
原作を知ってるからなー
原作を読んで感動し、映画の方も気になるということで借りて観たが、はっきり言ってとてもがっかり。確かにあの原作を2時間で忠実に撮ることは出来ないかもしれない、だが原作を観ていない人たちをこの内容で満足させることが出来るだろうか。手抜き感というか、全体的な内容のスカが腑に落ちない鑑賞結果となりました。
所詮男は全てマザコンである
こんな意見を耳にする事があります。
「所詮男は全てマザコンである。」
男って生き物はお腹を痛めて産んでくれた母親には頭が上がらない…と。
良作ですね。映画では主人公のボクがナレーションして行く事でストーリーが展開されていたが、いつも通り原作は未読の為にその辺りはよく分からないのですがね。
観る前は幾らベストセラーの原作とは言っても2時間20分以上もあると身構えていましたが、しっかりとした脚本に抑制された画面構成、出演者達の好演もあり非常に完成度は高くなっています。
泣かせ所も多いのですが実は前半から飛ばす様な事は無く、人間の感情を押さえに抑え、少しずつ積み上げていき最後に一気に感情を爆発…させません。
我々が普段親と暮らしている人も居ない人も何気なく過ごす日常を取り上げているだけです。
映画なのだから本来はもっとドラマチックに出来るものを抑え、抑えて、更にもう一つ抑えてゆく展開には感情移入をすれば間違い無く涙を、「長い」と感じる人には“退屈”の表裏一体、どちらにも変わり得る作品じゃないかなと思います。
ひょっとして松たか子の役はあの加藤○子だったのだろうか?
個人的には福山雅治の歌は要らないかも…。
(2007年4月22日TOHOシネマズ錦糸町No.1スクリーン)
せつな〜い ゆる〜い
松尾スズキ脚本だからなのか、小田切さんの口調がそうなのか、ゆる〜い雰囲気の映画になってました。
「もう可哀想としか言えないよ」ていう台詞がゆる〜く突き刺さる。
大泉洋さんのドラマ版も観たいなぁ。
親を亡くした人にしかわからない作品。
この作品は、実際に、母親を亡くした人しかわからない作品なのかもしれない。
僕も母をガンという病で、一ヶ月ほど前に亡くした。
今だから、わかる…そんな感じだ。
抗がん剤治療をスタートし、
一日中、吐く姿などは、
本当にリアルだ。
なかなかドラマで、あそこまでリアルに描いた作品はない。
オダギリジョーのセリフ
『想像をこえていた』
僕自身が思った言葉と、おんなじだった。
そして、そのシリアス以上に描かれるユーモラスさが、とても心地よい。
母親への想いを、いっそう強くする
とても優しい作品だ。
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