劇場公開日 2007年4月7日

「酒と音楽の町ニューオーリンズ」ママの遺したラヴソング Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5酒と音楽の町ニューオーリンズ

2013年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

幸せ

総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )

 酒と音楽の町ニューオーリンズで、ゆったりとした時間とカントリーやブルースが流れる。文学を論じながら酒と絶望に溺れて腐っていく過去のある男二人と、同じく過去のある少女の奇妙な同居生活が描かれる。
 たぶん若いころに観たら退屈に感じたかもしれない。どんな過去があったのかすごくはっきりと描かれるわけでもないしそんな映像も出てこないけれど、経験と年齢を重ねてくるとこういうことの辛さが理解出切るようになっていた。細々とした設定や物語の流れよりも、そのような辛い過去を経験した三人の生活の様子と再生、そして彼らの演技が良かった。穏やかな過去の浄化と再生を観ることが出来た。この町の持つ空気と景色も作品の雰囲気作りに一役買っている。

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Cape God