「シエラレオネは地獄」ブラッド・ダイヤモンド ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
シエラレオネは地獄
クリックして本文を読む
人間はお金のために何処までも残虐になれるのかと言うことが
よくわかる映画。
実際ホラー映画でジェイソンがどれだけ殺そうと、
この武器やダイヤを巡っての殺人の前には霞んで見えるほどの虐殺だ。
ホントの殺人鬼は頭のおかしなホッケー面の男ではなく、
キレイにしつらえた高級スーツを纏う社会の成功者たちだ。
シエラレオネの市民のソロモンは息子もダイヤも決して
諦めようとしない男気のある男だ。
映画の戦闘シーンはアクション映画のそれとは違い、
とんでもない超人やチャンスがあるわけでもなく死がリアルに描かれている。
そんな状況で見ている自分としても、早く渡してしまえ!って思ってしまった。
ソロモンはこんな物のために心を持っていないからなのかもしれないけど。
ダニーも面白い。
幼い頃から戦場を渡り歩き、ダイヤの密売をしていたのに
マディーやソロモン感化され終いにはかっこよく人として死んでいってしまう。
元々悪い人間ではなかったのであろう。戦いにはうんざりしていたことも
伺える。子供があのような環境で育てば生きるためにどんなこともやらなければ
ならなかったのだろう。きっと平和な世界に生まれていたら普通のサラリーマンになり
普通の結婚して人生を過ごしていたのだろうと思う。
このような平和な国に生まれてきたことを我々はもっと感謝しなければならない。
コメントする