劇場公開日 2007年4月7日

「「自由」「家族」「真実」―彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た」ブラッド・ダイヤモンド まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「自由」「家族」「真実」―彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た

2020年12月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

ダイヤモンドの密輸で富を手にしたいローデシア出身の元傭兵アーチャー、内戦で村を襲われ家族と離れ離れになったうえダイヤモンド発掘の強制労働に駆り出された漁師ソロモン、ダイヤモンドの密輸を追うジャーナリストのマディー。

紛争地シエラレオネを舞台に、
一人は「地獄のような」アフリカを飛び出すため、一人は連れ去られた家族を探すため、一人は紛争ダイヤの実態を暴くため、
巨大なピンクダイヤを探す三人の人生が交錯する。

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実際にあった社会問題をモチーフに、ダイヤモンドの「価値」を決める「5つ目の"C"」を提示しながら、輝きの裏にある「影」や「悲劇」を描き出した。
息詰まる激しい銃撃戦、一人の人間同士が心を通わせていく過程、緊迫する探り合い…緩急ある展開で飽きずに鑑賞した。
そして、今自分の手元にあるダイヤが、果たしてクリーンなものなのか血に染まったものなのか、考えさせられた。

まりぽっさ