「ほろ苦く、甘酸っぱい、あの頃の味」檸檬のころ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ほろ苦く、甘酸っぱい、あの頃の味
2007年の映画なので、主演の榮倉奈々と谷村美月にとっては、ブレイク直前もしくはブレイクして直ぐ。
初々しさ、制服姿に、まず萌え~。
吹奏楽部の指揮者で優等生の加代子。野球部の西の気持ちに応えられずにいる。
音楽ライターを目指す恵。軽音部の辻本から作詞を頼まれ…。
二人の女子高生の淡い恋模様が交錯して進むが、個人的に谷村美月演じる恵のエピソードの方が好きだ。
クラスの誰とも絡まず、常に一人でポータブルプレイヤーを片時も離さず、せっせと音楽評を書く地味女子。クラスでキャーキャー盛り上がれば、執筆に身が入らず苛々。
書く評は拙く、才能なんてまだまだな事なんて自分が一番知っている。
そんな時音楽談話で意気投合したのが、軽音部のイケメン。
気兼ねなく話せたり、二人で見晴らしのいい場所に出掛けたり、一緒に帰ったり、ざわざわとときめく。
ところが、がっかりするような言葉をかけられ…。
ベタな青春ラブストーリーではなく、切なさ、いじらしさ、きらめきを瑞々しく。
このタイトルがいいね。
ほろ苦く、甘酸っぱい、青春の味。
ちなみに私のあの頃の味は…
無味無臭かな。
コメントする