「冒頭のフェリー爆破には度肝を抜かれました。」デジャヴ 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭のフェリー爆破には度肝を抜かれました。
「デジャヴ」とは、「一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること」(三省堂・大辞林)という意味です。
この映画をご覧になれば、作品に込められた「いつかどこかですでに経験した感覚」がなぜ起きるのかが納得できることでしょう。
この作品は、紹介の仕方が難しいです。あんまり詳しく書くと、評論家の前田有一さんが書いているとおり重大なネタバレに引っかかります。だから何も知らないで見る方がいいと思います。
まず100億円かけただけに、冒頭のフェリー爆破には度肝を抜かれました。女の子が海に墜ちるのかしらんと思いきや、予想よりスケールがでかかったですね(^^ゞまた一風変わった超時空的なカーチェイス(これ以上言えません!)には、ノーマルなカーチェイスのシーンよりもハラハラドキドキしました。音楽もシーンの緊張感を煽り、スピード感ある映像をより引き立てていました。
主演のデンゼル・ワシントンは淡々とクールに捜査官役を演じていましたが、それでも一人の女性を助けたいという優しい人間味を感じさせました。これもなかなかよかったです。
この手の作品には、イルマーレのように過去と現在の間に矛盾が起こりやすいものです。その辺は、すごく緻密に現在と過去の間で伏線が張られていて、ラストシーンでああそうだったのねと思いました。ついつい時間とは?、運命とは定まったものなのかとチョット哲学してみたくなりますよ。
このストーリーなら続編もアリでしょうから、続編にも期待したいですね。
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