「これぞプロの職人技」龍が如く 劇場版 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞプロの職人技
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プレステ世代ではないおじさんなのでゲームは知りません、辰年なので題名に魅かれて鑑賞しただけなのですが、これが思わぬめっけもの。
舞台の神室町とは歌舞伎町がモデルとすぐわかります、清濁併せ持つ混とんとした若者の集まる歓楽街ですね、だからぶっ飛んだバイオレンスや卑猥さに妙な説得力が生じています。
暴力団の抗争ものをアクション・ゲームにしようなんて発想は実に映画的、本作のプロデューサーでもあり原作者のセガの名越稔洋さんんは東京造形大学映画学科出身だから納得です。実写化にあたり監督にバイオレンスの鬼才三池崇史さんを据えたのも慧眼ですね。
燃えよドラゴンのブルース・リーも顔負けの主人公、超過激な暴力シーンは三池監督の真骨頂ですがスタミナドリンクで息を吹き返すコミカルさ、少女や子犬を絡めて毒気を和らげる演出などまさに映画のプロですね。
また最後に覆面強盗の正体が暴露、なんと遠藤憲一さんにムロツヨシさんではありませんか、なんという無駄遣い、松重さんのとぼけた刑事役も面白い、キャスティングの妙に加えて飛行機マニアの脚本家十川誠志さんらしいヘリコプターシーンの迫力にも脱帽です。キャストからスタッフまでまさに映画のプロの職人技が光る傑作でした。
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