さくらんのレビュー・感想・評価
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蜷川実花×安野モヨコ×椎名林檎
蜷川実花×椎名林檎×安野モヨコという最強タッグ。
完全に私得ですね。
ストーリー性とかは置いておいて、舞台となる吉原の豪華絢爛さが、さすがの蜷川ワールド全開な感じで世界観最高でした。
また大好きな椎名林檎の音楽も半端じゃなかった。
木村佳乃と菅野美穂の色気は鬼でしたね。
あと、成宮寛貴かっこよかった〜〜!!!
まぁ以上を総評してまぁ2.5くらいかな??
一部の女性には楽しめる映画・・・
2008/05/31 鑑賞
この作品は今回初監督となる写真家の蜷川実花が監督を務めた映画らしいんだけど、まさに「写真家が作りました」っていう印象がすっごく強かった。
止まった画が多く、動画(カメラワーク)の良さを全く活かしきれていないのが残念。
だけど、スチルにおいてはさすが写真家。
場面が切り替わった一瞬の画には目を奪われる程の映像美をみせるシーンもいくつかある。
だけど全体的には演出も弱いため、こじんまりとした映画に感じてしまい、鑑賞する前に思っていた派手さもそれほどでもなく、フツーの映画といった感じ。
それと、この映画で何よりも残念なのは完全に場違いな音楽!
気にならないシーンもあるが、いくつかの場面では完全に作品の雰囲気を音楽が崩していた。
とあるサイトでこの映画は「女性たちによる今どきの女性たちのための映画」と書いてあったが僕もまさにその通りだと思った。
監督の蜷川実花、原作の安野モヨコ、主演の土屋アンナ、音楽を担当した椎名林檎。
これら豪華女性人に憧れを持てる女性ならこの作品を楽しめるのかな・・・
2008/05/31
映像と音楽を楽しむ映画
土屋アンナはかっこいいし
蜷川実花の作る映像はビビッドカラーで美しい。
そして椎名林檎、ハマっている。
だけど、花魁の主役に本来ハーフとは?とも思う。差別的な意味ではなく。
気が強い女性として土屋アンナを起用したならわかるけど、花魁役として土屋アンナを起用したなら、見た目だけの印象な気もする。
蜷川実花の映像と、椎名林檎の音楽とハマりますからね。
鑑賞時は一秒一秒を噛締めて下さい
監督=蜷川実花
原作=安野モヨコ
音楽=椎名林檎
贅沢この上ない映画
目をつぶれば音楽が
耳をふさげば映像が
美しい造詣を織成しています
菅野美穂と木村佳乃の濡場は官能的であり
欧米には存在し得ず,中国とは相違う
日本独特の映画がここにあります
鑑賞時は一秒一秒を噛締めて下さい
色鮮やかな仮想世界
時代劇というよりは、仮想世界だと割り切って観たほうが楽しめる。
画面全体が色鮮やかすぎて、少し目にうるささを感じるも、すぐに慣れた。
映像、音楽、作品の雰囲気が全てマッチしていて良かった。
それだけに、もったいない。
ここまで豪華な映像が撮れるのなら、それに負けないストーリーが欲しかった。
美しい画だけで中身が無い感じ。心に入ってこない。
また、役者の演技力も、大きな差が目に付く。
しっかり役作りをして演じることができる者、セリフを読むのがうまい者、端役としての邪魔にならぬ上手さがある者、本人のままで使ってもらえる者etc…
多少バラつきがあるのは仕方がないにしろ、差が開きすぎると白けてしまう。
演技指導があっても、映し方が良くても、この程度かとガッカリする部分が目立つと作品が壊れる。
特に、主役に色気が無く、人気の花魁だという説得力が全く無かった。
大切なシーンでさえ、凄みを感じられず残念だ。
映像が綺麗
かなり蜷川さん色が濃い。
やはり極彩色で美しいです。
そして菅野美穂と木村佳乃の体当たり演技が
スゴイ!!
インパクトが半端じゃない。
土屋アンナは...そのまんまって感じでw
ハマり役だと思います。
映像としては綺麗だけど、
原作の切なさは感じなかったので☆3。
土屋アンナと成宮寛貴が好きなのでみました。色彩が素晴らしい!鮮やか...
土屋アンナと成宮寛貴が好きなのでみました。色彩が素晴らしい!鮮やか!
吉原の花魁のお話ですが、成宮と土屋の恋の掛け合い的なのが好きでした。自分売って、好きな人もあきらめて、トップまで成り上がる彼女がすごくかっこいい!かっこいい女!虻川さんの作品好きだな〜。奥深いです!
極彩色の世界
江戸の遊郭とROCKの融合で、作品全体が一編の絵画のように美しいけど、なんとなく先の読める展開や時々棒読みなセリフが残念な感じ。菅野美穂や木村佳乃の濡れ場は露出が中途半端であんまりドキドキしないんだよね〜。なんでだろ?
川へ流した金魚は三代で鮒になる
すごく好きな作品です。
原作もとても好きなのですが
新たな息吹が吹き込まれたという感じで
全然安野モヨコ独特の世界観を壊していません。
土屋アンナもいいですが菅野美穂の色気は
殺人級です。
最後まで期待を裏切らない。
色彩がなんといっても華やかで美しい。最後まで女とは何かを考えさせられた作品だった。愛をつらぬくことのむずかしさ、互いの想いの交差など考えさせられる作品でした。アンナちゃんがまたカワイイです。木村佳乃さんの演技もいい味を出しています。
一番哀しそうなのが金魚鉢の金魚とか。
蜷川さんの映像美&椎名林檎さんの音楽。
吉原云々、花魁云々ありますが、とにかく魅せ方は綺麗。
蜷川さんの極彩色が映えまくり、でもどこか洪水気味。
艶っぽい林檎さんの歌声も、儚い花魁風情を絶妙に表現してた。
お話としてはうーん、、、3文以下。
この映画に花魁の気品も色気も感じられず。それもこれもストーリーの幼稚さ。
身請け話蹴って好きな男との逃避行って恋愛脳ド直球な展開が
遊郭吉原の格式も花魁の風格も、とことん安っぽく感じさせる。
廓の中の鳥ってそんなに奔放な訳ないでしょ(笑)
土屋アンナさんはカッコいいよ。
でもそれだけで花魁を演じるには無理があったんじゃないのかな。
花魁言葉のはまらなさったら無かった。
つっぱろうにも華がない。粋を感じられない。ただの粗野な女の印象が。
菅野美穂さんはもうね。さすがの演技としか言いようがない。
それでも何か、色気の方向が妖艶すぎて違うような気がしたけど。
この映画の結末を花魁の情念の末と捉えて観ては駄目。薄っぺらすぎるから。
ただ現代の恋愛ドラマに着物着せて駆け落ちさせてみました程度で調度よいのかも。
正統派ではないけれど、純愛映画だと思います。
この映画、正統派ではないけれど、実際のところは純愛映画だと思います。
正統派の純愛映画って、ベタベタになってしまうので、いろいろなコロモをつてけているだけです。
ラストシーンがとてもよく、本当の愛にめざめ、自由になりましたって感じのハッピーエンド風になっており、最後のセリフがとても印象に残りました。
久々にいいものを見せてもらった気分になりました。
しかもこの映画のラストシーン、埼玉県幸手市の権現堂桜堤で、埼玉県民的にも、感動させてもらいました。
たしかにPVのような雰囲気はありましたが、映画の途中で、PVが入っている感じで、二倍楽しめました。
なによりも、土屋アンナさんが、かっこいいです。
かわいいとか、きれい、ではなく、かっこいいです。
ほれぼれしました。
きよ葉って、中身は、完全な男性キャラとして設定されていると思います。
体は女性だけど、心は男性のきよ葉が、女の世界で、いろいろなギャップに悩みながら、頑張っているみたいな印象を受けました。
なんだかその感じに、土屋アンナさんの、うまいんだか、へたなんだか、よくわからない演技がよくマッチしていて、リアルなはずないのに、妙なリアル感を出していました。
この役は土屋アンナさんしか考えられないでしょう。
私は原作読んでいないので、原作と比べて、どうのこうのとは言えませんが、映画としてはよくできていると思います。
ずばぬけていいという程ではないけれど、十分楽しめる、面白い映画と思います。
極彩色
映像美は申し分ない。
見ているだけで十分華やかな気分が味わえました。
が、これは【映画】にする必要性があったのかどうか、大いに疑問が残ります。
蜷川さんの写真で十分だったんじゃないかと思いました。
ストーリーにはまったく引き込まれることなく、退屈。特に後半の失速感がひどく、途中で幾度となく眠りそうになりました。
「映像美」と「土屋アンナ」
ほぼこの二つの要素のみで111分もたせたと言っても過言ではないかと。
上記二つの要素に対して評価3.0。
ストーリーその他に対して評価0.5。
合計3.5です。
土屋アンナのひとり舞台
極彩色の映像と椎名林檎の音楽による斬新な“おいらん”物語。
どうしても比較してしまうのが先の「マリー・アントワネット」。片やアメリカの有名監督の娘、そしてこちらは日本を代表する舞台演出家の娘が監督している。
共通して言えるのはぶっ飛んだ演出だけでなく、どちらもストーリー展開がヘタ。強いて言えば、最後まで息切れしなかった蜷川実花の勝ち。それも主演の土屋アンナの強烈な個性があったればこそだが・・・。
映像とその構図は素晴らしいが。。。
蜷川実花初監督作。フォトグラファー出身だけあって画の構図は素晴らしいが、如何せんドラマがない。正確に言えば、おそらく本人はドラマを描いたつもりなのだろうけど、大した伏線もないまま駆け足で進んで行く物語に感情移入できないのだ。
また、役者陣はなかなか好演しているが、吉原という舞台を描いた作品にしては、やはり覚悟が足りないように思う。花魁が主人公の作品なのだから、表層の部分だけではなくて、もっと踏み込んだ描写が必要だったのではないだろうか。それが実現していれば、映画に対する印象もだいぶ変わったものになっただろうに。。何とも覚悟の足りないなんちゃって芸術作品という印象を拭えない1本。
吉原に幸多かれ
吉原を描いたこの映画「さくらん」では「サクラ」がキーワードになっている。世の中には咲かないサクラもあるとしたものだが、「咲かないサクラがあるものか」と力強い言葉を残して、主人公の膝の上で上客の老人が死ぬ。金にあかして、時には金でサクラを咲かせてまで主人公を郭の外に連れ出そうとする見当外れの何もわかってない男たちを尻目にツッパリ花魁は結局「初心」を貫く。
監督や音楽や美術を担当した女性たちには心から敬意を表したい。画面いっぱいに炸裂するリズムや豊饒な色彩でこれまで見たこともないきらびやかでドハデな吉原を造り上げた。土屋アンナは花魁の色っぽさには少々欠けるが、その代わり、ありあまるほど美しい。
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