となり町戦争のレビュー・感想・評価
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原作のあらすじを読んだら面白そうと思ってチェックしてたけど、映画化...
原作のあらすじを読んだら面白そうと思ってチェックしてたけど、映画化したので観てみたら全然面白くなかった。
もう原作も読む気なくなった。
戦闘シーンがない戦争映画
原作未読
『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』を観たらこの映画を思い出した
隣町同士で戦争が始まるという話はフィクションの世界ではわりとありがちらしい
これもまたそのての話だ
戦争映画ではあるが戦闘シーンがない珍しい作品
『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』のような脱力系コメディー映画でさえ戦争モノなんだから一応戦闘シーンはあるのに
怪獣映画なのに怪獣が出てこない『大怪獣東京に現わる』を思い出した
あれはアイディアとしては斬新だったが邦画大好きな自分でさえあまりのつまらなさに途中で眠ってしまうくらいの駄作だった
だがこの作品はわりと楽しめた
好きな役者さんが多く出ていたせいもあるかもしれない
主人公が食堂でうどんを食べてるのだがその店のテレビで愛媛マンダリンパイレーツ対徳島インディゴソックスの試合中継が放送されているので舞台が四国だとわかる
実際にロケ地は愛媛県
舞坂町と森見町という架空の町が戦争を始める話
町長の支持率アップを狙う公共事業として
舞坂町にとって戦争は事業なのだ
国と国ではなく隣同士の地方自治体の戦争
だから自衛隊は関与しない
日本のどこかの田舎みたいに綱引きにすればいいのに
舞坂町に住む主人公は町の辞令で森見町の偵察業務をするハメになる
町の女性職員と偽装結婚して二人で潜入することに
契約結婚の星野源とガッキーはなかなか結ばれないのにこの二人はわりとあっさり肉体関係になる
プライベートでは森高千里という嫁がいるのに仕事で原田知世とキスをする江口洋介を妬ましいと思う森高原田と同世代の男性は多いかもしれない
四国は野球が盛んなせいかキャッチボールをやったりバッティングセンターでバットを振ったりする場面が目立つ
小林麻子演じる本田が咥え煙草で主人公とキャッチボールするシーンが印象的
小林麻子は『深夜食堂』でお馴染みのOL3人組の1人だ
本田は主人公が勤める旅行代理店の同僚
もう1人の女子社員木下を演じたのは柴本幸
役作りなのかあまりにも不細工で最初は彼女だとわからなかった
上司役の岩松了はなぜかパーマをかけていて今よりダサかった
舞坂町戦争推進室長を演じた余貴美子の役作りとして仕上がりぶりは見事
彼女を鑑賞するだけでもこの作品を観て良かったと自分は思う
戦闘シーンはないが実際に人は死んでいるようだ
そんなわけで受験戦争とか環七ラーメン戦争みたいな例えではない
原作ファンからすれば相違点の数々全てが気に食わないだろうが僕はそうでもない
江口洋介の芝居が特に大袈裟だと感じることはない
ヒロインが顎で指示するようなときになぜか擬音がちょくちょく聞こえるが自分は特に気にならない
だが助けにきた男をなぜ主人公はヒロインの弟だとわかったのかその経緯を省いてしまっているのが痛恨のミスといえる
それでもまずまずの佳作かな
とりあえず原作小説の宣伝にはなったんじゃないかな
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