輝く夜明けに向かってのレビュー・感想・評価
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アパルトヘイトの問題を扱いながら、ハリウッドならではの娯楽作品でもある
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アパルトヘイト政策末期、南アメリカでテロリストと間違われた普通の男チャムーソと、ティム・ロビンス演じるテロ対策捜査官。お互いに家庭を大事に考えながらアパルトヘイトへの複雑な考え方を持っている。
何故今頃アパルトヘイトなのか?とは思うが、人種偏見とゆう愚かな政策を今後はもう出さない為には必要な題材なのかもしれない。
それでも監督がフィリップ・ノイスなので問題作と言うよりは極めて娯楽性を重視した作りになっていて、逆にそれが「何故、今?」との疑問に繋がっている気がします。
チャムーソ本人も出演しているこの映画の原題は「CATCH A FIRE」で、明らかにはされていませんが作品中に出て来る差別に抵抗する歌の題名か、歌詞の中から取られているのじゃないかと推測されます。
沸々と湧き上がる怒りの沸騰を思わせる歌詞には、“火を捕まえろ”→“その時はやって来る”→“チャンスを逃すな”の様な意味があるのかもしれませんね。
おそらく日本題名はリチャード・アッテンボーロー監督のアパルトヘイト政策を訴えた佳作『遠い夜明け』を下敷きにしているのでしょうが…ちょっと安易な感じはしましたね。
プロデューサーの中にシドニー・ポラックやアンソニー・ミンゲラの名前を発見しました。
(2007年2月19日 日比谷シャンテ・シネ3)
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