人生は、奇跡の詩のレビュー・感想・評価
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ロベルトベニーニにしか描けない愛の在り方。
薬探すシーンがちょっと長いとか、ジャンレノは何だったのとか
色々あるけど、やっぱりこの監督の作品は唯一無二だ。
まだこういう純粋に人を想う気持ちを監督自身が信じているから、
こんな素敵な作品が出来るんだろうな。
しかも奥さんと。
いや二コレッタブラスキが最高でしたな。
美しくて聡明。そんで結局パパに夢中というね。
前半は本当にドキドキしたし、実際にこんな気持ちになるラブストーリーも珍しい。
虎と雪とか、小鳥の話とか、伏線効いてるのもまた良い。
イラクの最高の医者?にロベルトベニーニが話し出した言葉が凄く印象的。
「彼女がいなければ、この世界の何もいらない。
僕が太陽を好きなのは、彼女を照らすから。すべて消えてもいい。」
こんな風に人を愛したいと思わせる傑作でした。
格好よくないけれど、誠実な貴男のために
「ライフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・デニーニが奏でる今作は、一途に一人の女性を、命懸けで愛し守ろうとする男のピュア・ラブストーリーです。彼の口からは溢れ出る泉の水のごとく、たくさんの印象的なセリフが飛び出してきます。そして、口だけではなく、奇想天外ともいえる実行力で、愛する人の窮地を救うために奔走します。
その様はどこか、コミカルで、悲しさや切なさの中にも笑いを忘れないような、そう、ロベルトが一貫して描こうとする人間の善良性を垣間見ることができます。
そして、奇跡が起こる!トム・ウェイツの愛の唄と相まって、この物語のフィナーレはやさしい愛の賛歌に包まれながら穏やかに、気持ちよく、観終えます。
あんなに口の立つ人が、肝心なことは内緒にしてる訳ですから、心憎いとしか言えません(笑)ニコレッタ・プラスキ演じるヴィットリアの、輝くような、はにかむような微笑の美しさに心が揺さぶられました。
ラストシーンが勿体ない
全体的にすごく好きです。
何と言っても台詞がものすごく綺麗で美しい。
『彼女がいなくなったら、空を丸めてたたんでもいい』
なんてロマンチックって言葉じゃ足りないくらいですね。
ただ最後のアッティリオが彼女の額にキスをするシーン。
垂れたペンダントでヴィットリアが自分を救ってくれたのがアッティリオだと気付く、最高の感動の場面!
少し残念だったことが、、
あのペンダントが垂れる直前のシーンは
アッティリオはペンダントなどしておらず
シャツの中に隠れていたとしても不自然な出方をしてしまっています。
そこだけ!
そこだけスムーズにいってくれれば顔はぐっしゃぐしゃの涙顔でした。
まあ、こんなことを気になるほうがいけないのかもしれません。笑
素直に幸せな気持ち
ロベルト・ベニーニの底ぬけの明るさと、ニコレッタ・ブラスキの美しさ、これにつきますね。それでいいじゃん、って思わせるぐらいの幸せをいただきました。
出てくるキャラクターのすべてが好きになります。
こういう明るさに触れていたいね。
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