劇場公開日 2006年10月28日

「イーライ・ロスの代表作」ホステル 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0イーライ・ロスの代表作

2022年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2006年(アメリカ/チェコ)
『グリーン・インフェルノ』を観たので、イーライ・ロス監督の名を世に知らしめた代表作
『ホステル』を観てみました。
監督・脚本・製作を兼任。
ディスカスでも262ものレビューのある人気作だったようだ。
今は殆ど振り返る人も少ない。

アメリカ人学生2人とアイスランド人の旅行者3人が経験する背筋の凍る体験を
描いた作品です。
これが実際にあった出来事を元にしていると聞き、更に怖くなりました。

オランダで会った女の子に、「スロヴァキアのブラチスラヴァは、いい女とファック出来る夢のようなホスルがある」と聞き、3人はスロヴァキアに向かうことに。

スパで混浴したりディスコ踊りまくり、ドラッグも嗜む。
翌朝、3人の1人、オリーが行先も告げずに居なくなる。
そして年若いジョシュも忽然と消えるのだ。
ただ1人残ったパクストンは、不安な気持ちのまま、観光に出かける。

しかしそれは同室の女の子ナターリアとスヴェトラーニャの罠だった。

パクストンの経験するスプラッターな経験。

「アメリカ人は高く売れる!!」
この言葉の意味!
ノコギリの音、金具の擦れる音、泣き叫び許をこうパクストンの悲鳴。
この映画は効果音の使い方がとても上手い。
前半はお姉ちゃんとのイチャイチャ・シーンが多いのだが、
パクストンの経験する「命の危険」そこからの「脱出」そして最後には「復讐の倍返し」
後半30分はカーチェイスや逃走劇もあり、私にはヒッチコック映画を思わす展開が
多く見られた。
ヒッチコックの高名な『サイコ』だって1960年公開当時は大変なキワモノの
タブー作品だった。
『ホステル』の後半30分は名作の部類に入ると思った。
イーライ・ロスはまだ48歳。
2018年のブルース・ウィリス主演の『デス・ウィッシュ』
同じく2018年の『ルイスの不思議の時計』とメジャー作品の監督に変わって来ている。

しかし、さほど新鮮でも面白くもない。
でもいつ大化けするかも?期待は持てる。

琥珀糖