ただ、君を愛してるのレビュー・感想・評価
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後半20分!やられました…(泣)。
予備知識殆どなし(主演が宮﨑あおいで、原作者が「いま、会いにゆきます」の市川拓司氏だって事ぐらいは知ってましたが)で観に行ったのですが、これが…やられましたわ…。
出だしから1時間20分くらいは、退屈でした。正直に申し上げて『何かよくわからん(ちゅうか、“スカッ”とせん)話やなあ。これのどこで泣けっちゅうねん??』などと思っておりました。んが、しか~し!後半20分くらいからの展開に、吾輩はやられてしまいました。ええ、ホント失礼しましたですよ。ハイ泣いちゃいましたよ。
この映画も昨今の(泣きの)日本映画のご多分に漏れず、主人公(静流)が死んでしまいます。ただ、この映画がココ最近吾輩が観た映画と異なっているのは、『どうして彼女は死んでしまったのか?』と言った点を、キチンとストーリーの中で描いてるところです。それもこれ見よがしに観客に押し付けるのではなく、むしろ淡々と真実を明かしていきます(『生涯ただ一度のキス ただ一度の恋』ってキャッチが、とても切なく思えてきます!)。正に静流は“命懸けの恋”をしていたわけです。そしてそのストーリーを伝えるのに、この映画では重要な役割を果している“写真”が非常に効果的に使われ、とても清々しい感動を観る者に与えてくれます。
物語的には、観終わった後も幾つか疑問点は残る(『誠人の腹の湿疹(?)は、何が原因なのか?』『みゆきは何故、誠人に声を掛けたのか?』原作読めば、わかるのかな…)のですが、その辺りが気にならないほど、何か優しい気持ちになって映画館を後にしました。
誰かを好きになるということ…、本気の恋は命懸け。こんな純粋な思いが、スクリーンから溢れ出てくる映画です。最近“いじめ”で自殺してしまう子が後を絶ちませんが、そんな子達にこの映画を観て、“生きることの素晴らしさ”“人を好きになることの素晴らしさ”を是非とも知ってもらいたいと思いました。
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