「違う自分を探す旅」狩人と犬、最後の旅 momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
違う自分を探す旅
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自然から多くを奪わず、傍らに寄添い生きる狩人。
犬ぞりを操り、北極圏の地を縦横無人に駆け巡る。
樹木の大量伐採の影響から、獲物が年々減少していた
先住民達でさえ、狩を止めて毛皮の仲介などに転じていた。
少し気を抜けば、死が訪れる厳しい環境だからこそ・・・
妻と犬たちとの安らぎの時間が心に染み入る。
シンプルで質素な喜びで心から幸せになれる。
私自身とは正反対の生き方だ。
都会で生きる私達は快適で便利な毎日が保障されている。
でもなぜか、心の中は複雑にささくれ立って幸せと言い切れない。
金、家族、愛、名声、環境で、他人と自分を比べると・・・
競争社会の疲れと共に、得体の知れない恐怖に苛まれる。
もっとシンプルな価値基準で生きる選択はいつでもできるのだ!
監督自身が有名な冒険家で、ドキュメントと見まがう程のド迫力。
可愛い犬たちが、湖の氷の大きな穴に人間もろ共落下するシーン。
なんとも複雑な思いにかられる、人間の為になぜそこまで・・・
過酷な自然に寄添う彼に、簡単に虐待だとは言い切れない
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