劇場公開日 2006年7月15日

「藤澤恵麻168。小池徹平167。(間)ん?」ラブ★コン 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0藤澤恵麻168。小池徹平167。(間)ん?

2020年10月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

10数年ぶりに鑑賞

原作未読

ラブリーコンプレックス略してラブコン

やっぱりこれはとにかく面白い

温水洋一が演じるカツラの先生とかしずちゃん演じるリサの姉さんとか面白い人たくさんいるけど1番面白いのは藤澤恵麻の変顔オンパレード
もっと売れても良かった藤澤恵麻

小池徹平がかわいい
国民の弟的存在

独特の言葉遣いは原作に比べると控えめだと思うがそれも面白い

学園祭でリサが藁人形で大谷を呪いながら「1日10センチ身長ちぢめ!そして苦しめ」って言うところが特に面白かった

勇気を出して告白しても鈍感だから伝わないヤキモキがたまらない

不本意ながらも何度か身を引くリサに涙が出てくる

リサがとてもひょうきんだから救いになる

バスケットをきっかけに思いが通じるが舞茸先生はキューピッド役を買って出たのかな

最後はハッピーエンドでめでたしめでたし

ただ気になるのは二人の身長である
原作ではリサが172で大谷が156
映画ではリサが170で大谷が159
ところが実際は藤澤恵麻が168で小池徹平が167なのである
小池が鯖を読んでいるわけではなく本当にこんな感じなのだろう
たいして身長差がないのである
それを上手に撮影した監督さんは有能だと褒めたいがやはりムラがあり身長差をあまり感じない場面もあった

なかなか赤の他人にチビとかデカ女とか言えないよね
特に異性には
親しき仲にも礼儀あり
それが平気で言えるのはのっぴきならない関係かサイコパスだ
言いあえる時点で二人は赤い糸で結ばれていたんだ

この映画は関西弁が嫌いな人には向いていない
『鬼ガール!!』以上に関西のノリ
小池徹平は大阪出身で藤澤恵麻は香川県出身だから本物の関西弁
関西弁に悪いイメージがあるのは明石家さんまと日生球場の近鉄ファンのせいだと以前も書いた
最近BSで昔やっていた朝ドラの『澪つくし』が再放送されていて先日観たんだがそれがいきなりさんまが主演の沢口靖子のお尻を触るシーンだった
「ねーちゃんええけつしてまんなあ」と言ったあと「へへへへへ」と下品な笑いをしたんだがそれを観て男の自分でも背筋がゾッとした
「こいつかこいつのせいで関西弁のイメージは地に堕ちたのか」と嘆いたもんだ

それはさておきこれは隠れた名作
どうせたった一度しかない人生なら気持ちが暗くなるネガティブなテレビ番組を観るより『ラブコン』のようなコメディー映画を観て笑っていた方がいい
まだ観ていない人には特におすすめです

野川新栄