「物語はあるが人間が描かれていない」時をかける少女(2006) こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
物語はあるが人間が描かれていない
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かなり変えてあるので、
いっそ設定を現代でなくしてしまえば
良かったように思う。
現代にしてしまったために、
特に主人公の台詞回しや
しゃべり方が鼻について
世界に入り込めなかった。
というか、
主人公のキャラクターがあまりよろしくない。
人の気持ちまで思い至らず
好き勝手にやってしまった前半は、
イラつきつつも
やってしまうかもね、あるかもね、で
済まされたけれど
一度反省したあとの展開もどうかと思う。
周囲の人への思いやりがあまり感じられない主人公だからだ。
最後のほうもあそこまで
意を決してタイムリープしたなら、
自分で告白しなきゃ
なんのための決意なんだ…?
泣いていれば周りがなんとかしてくれるというのか。
主人公に都合よくなるように
人物たちが作られてるというように感じた。
各自がそれぞれの考えをもって
行動している、といっても
表層的にしか見えなかった。
時間を扱うことでの問題や
展開はよく考えられてると思う。
だから物語としては楽しく観ていける。
その分人物造形をがんばってほしかったです。
もったいない。
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