「これを観て細田守監督が気に入った」時をかける少女(2006) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
これを観て細田守監督が気に入った
総合:85点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )
自分が観た最初の細田守作品。大林監督の実写版のアニメ化作品かと思っていたら全然違っていた。あまり期待せずに観たが思った以上に面白くて、これ以降は細田監督のことを意識することになった。
世界をも変えうる圧倒的な能力を手に入れながら、それを野球や天麩羅調理などのための日常生活にしか使わない小人物の女子高生が主人公。だけど彼女のおくる学校生活が生き生きとしているうえに、彼女の友人の2人の男子高校生との関係が気になるところ。世界の危機などなくても、高校生の彼女にとってはこれが世界の全てであり彼女の手の届く精一杯。彼女の日常の描き方の演出に躍動感があって、天真爛漫だけど高校生らしい幼い失敗も時々見せながら、それも含めて青春かな。最初は小さな悪さばかりしていたけれど最後には大きな秘密も出てきて物語も動くし、監督の演出の力量もわかっておおいに満足した。絵もところどころ丁寧に描かれていて綺麗だった。
でもスカートこんなに短くしなくても良かったのではないか。
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