「子供の頃確かに鉄コン筋クリートと間違えたりもしたけど、でも題名と違い映画はかなり大人向きアニメだぞ!」鉄コン筋クリート Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
子供の頃確かに鉄コン筋クリートと間違えたりもしたけど、でも題名と違い映画はかなり大人向きアニメだぞ!
イヤ~驚き!!!何でしょう、これ?もう最高でした!!!
友人に勧められて渋々レンタルしたが、これは最高でした!しかしこの作品はやっぱり、日本のアニメって言うより、断然ハリウッド映画の乗りですよ!それが嫌とか、変とか言っているのではなくてめっぽう気に入ってしまいました!!!
アニメは宮崎監督の作品くらいしか観ていないので、詳しく無いから、決して他のアニメとの違いに付いてのウンチクなどは出来ませんけれどね。
このファーストシーン観て先ず連想したのは、「スパイダーマン」です。
画的に上下の動きがとっても多く、横の素早い動きも勿論ありますが、アニメは実写ではないので、2次元だけれど、これは3次元空間にシッカリと観える様に出来ていて、背景画の映像などは、普通と変わらず、2次元の街並だったりするのだけれども、人物の動きが大きく上下左右に跳び回るので、人によっては、観難いと思われる方がおられるかも知れないが、しかし躍動感とか緊迫感が有り、迫力満点で、一般アニメより、動きがデフォルメされ、同じアニメでも命が吹き込まれて生きた人間を観ているように感じられるので、観ていて、キャラクター人物に容易に感情移入が出来る利点が有る様に感じました。
あなたは観てどんな感想を持たれるのかも、とっても楽しみです!
「カンフーパンダ」などの作品より、何かリアルに思えるのは何故なのだろうか?あの映画も躍動的では確かにあるのだが、CG特撮にどの様な違いが有るのだろうか?専門で無いので解りませんが・・・
さて物語の原作は、ビックスピリッツの93年から94年に連載されていた松本大洋氏の作品で、マイケル・アリアス監督は、95年にこの原作を読まれて、気に入られていたと言う。
すると、10年間もこの作品を監督が心の何処かで、大切に思っていて、映画化出来る日を夢見てそのまま10年の歳月が流れていたと言う事になる。
そりゃ、凄いよね!だから、日本のアニメでありながら観ていて、まるで実写のハリウッド映画を観ている様に錯覚をしてしまう、画作りが出来上がったのだろうね~!
このマイケル監督は、J・キャメロン監督のADを皮切りに、D・クローネンバーグ、スパイク・リー、コーエン兄弟、そしてR・アルトマン監督達の作品の特撮を手掛けているのだとか、それはそれはもう、素晴らしい監督の現場でばかりの、ご縁を得ている人なのだから、良い仕事を沢山吸収してこられた監督さんだと思うのだ。
それだけ、凄い監督達の元で仕事が出来ると言う事は、この監督も、只者では無くもっともっと、ビックな監督にきっとなる才能が有る方なのだろう!
私は未だ、この監督が初めて実写にトライしたと言う「ヘヴンズ・ドア」を観ていないのは残念だけれども、近いうちに観てみようと思う。
この物語の、シロとクロ、お互いの足り無い部分をお互いに補い合っている兄弟だと言うこの設定の素晴らしさは、正に哲学の究極ですね。地球で暮らす私達にとっては、この世界の総ては2極同時に無くては存在し得ない世界だから、クロ=闇は光の存在無くしては、
闇だけでは存在出来ないし、光が生れると必ず闇が生れる仕組みになっている。この2極の性質を心の中でどの様に、自分自身が扱って行く事が出来るかで、この街=自分の住んでいる世界、と言うより、生きているその人の人生そのもの、その人の心の世界その物が、善と悪との間を常に行きつ、戻りつして、そのどちらに固まってしまう事無く揺れ動く事でバランスが保たれ、どうやら、人が生きて行く事が可能と成る街の維持が可能となっていると言う事だもの、本当に日本のコミックも奥深いよね!この話も絶対単なるコミック冒険アドベンチャーものとバカには出来ません!海外の人達から日本人を観ると、いい歳の大人が大勢コミック漫画ばかりに熱中しているなぞ、次元が低いとバカにされる事も有るけれど、日本のコミックを漫画で在るからと、それだけの理由ではバカには出来ません!
是非。ご覧になっておられない方には、お薦めします!!!