明日に向って撃て!のレビュー・感想・評価
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割とダラダラ
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西部劇の時代の悪党、ポールとロバート。
鉄道強盗をしてその社長に雇われた腕利き賞金稼ぎに命を狙われる。
逃げ切れないと観念し、ボリビアへ逃亡。
そこでも同じように強盗稼業を続け、現地でもお尋ね者になる。
一瞬だけ堅気になったが、雇い主が強盗に射殺され元の木阿弥に。
そしてついに警官隊に包囲され、射殺される。
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最後は明確に射殺されてはいないが、確実に死んだのだろう。
ろくでなしがダラダラ悪さをして自業自得になるというパターン。
現代社会の人にとっては、あんまり同調は出来ないかもな。
アウトロー 🐴
無法者ブッチ・キャシディをポール・ニューマンが、早撃ちのサンダンス・キッドをロバート・レッドフォードが演じる。
追われる身となって尚、飄々と生きるブッチとサンダンス。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードがラスト迄魅せる。
数年前に観た「 俺たちに明日はない 」( 1967 )よりも、本作の方が味わいがあって好ましい。
ー壁の穴強盗団
ーレフォーズを見たか?
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
降りしきる雨のような銃弾に斃れても
監督は『スティング』のジョージ・ロイ・ヒル。
原題は『ブッチ・キャシディ&ザ・サンダンス・キッド』。
かの『ワイルド・バンチ』を名乗る銀行強盗集団の首領二人の台頭から行く末までを鮮烈に描いた、西部開拓時代を舞台にした青春映画です。
↓ラストまでネタバレしますのでご注意を↓
【ストーリー】
ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)は西部にその名轟く悪漢だった。
悪党仲間の手引きでユニオン・パシフィック鉄道の列車強盗を大成功させると、その後も次々と仕事をこなし、彼らの強盗団は「ブッチ・キャシディとワイルド・バンチ」と名乗る大きな犯罪組織にまで成長する。
彼らに手を焼いた鉄道会社は"ピンカートン探偵社"(実在の警備企業)にその排除を依頼する。
手強い敵の出現に、命からがら逃げ延びたワイルド・バンチたち。
追跡者たちはなおも迫り、仲間はちりぢりになり、彼らは南米ボリビアへと向かう。
そこでもやはり銀行強盗になった二人は、またもお尋ね者になってしまう。
BJトーマスの歌う『Raindrops Keep Fallin' on My Head(雨にぬれても)』。
人生で一番好きな曲です。
散々聴いたし歌いました。
小学校の運動会でかけっこの時に流れてたこののんきな曲が、まさかこんなに激しい西部劇の主題歌とは思いませんでした。
ところでワイルド・バンチ排除を依頼されたピンカートン探偵社ですが、ウィキペディアをななめ読みでもいいから、知ってほしい恐るべき民間組織。
めちゃくちゃ面白いですよ。
こんな会社作った当時のスウェーデン人荒ぶっててこわい。
アメリカン・ニューシネマらしく物語の展開は唐突で演出も砂漠のようにカラッと乾燥していて、ヒロイン・エッタとの出会いや別れもごくあっさりとしたもの。
二人とも執拗な追跡にあい、映画のラストは砂漠で軍隊に十重二十重と囲まれます。
手負で不敵に笑いあい、銃を手に飛び出したところで映像はストップ。
うろ覚えですが、テレビではここでRaindrops Keep Fallin' on My Headが流れ、悲壮感のないのんびりしたフレーズが、二人の悪漢のラストシーンを飾りました。
アメリカン・ニューシネマだなあ。
自分の人生の終わりにも、頭の中でこの曲かけよう。
ニューシネマといえば、爆発シーンも怖い怖い。
口論の最中にすぐそこにある貨物車を爆発させるんですが、完全に特殊効果の人のカンでやってて安全性度外視だろうという恐ろしさ。
昔の映画のアクションシーンって、本当に危険な事している作品が多くて、ちょっと手に汗にぎります。
あの感じ、いまだにCGじゃ出せないんだよなあ。
史実では、ワイルド・バンチ消滅後の二人の行方は確認されていません。
「俺たちは自由さ。だからなんの心配もいらない」
主題歌のサビ。大ざっぱに和訳したらこんな感じ。
アメリカを震撼させたブッチとサンダンス。
稀代の悪党の最期を朗らかに謳いあげたラスト。
どんな感想を抱くかは、あなた次第です。
これは良い青春映画…。
「俺たちは最強だ」と言わんばかりに怖いものなんてなかったブッチとキッドの2人。
ただその栄光を身に宿したまま、でも流れていく時代、老いていく体…。
その対比がたまらなく切なく、でも美しい物語だった。
ラスト、絶対絶命になっても変わらず飛び出していく2人が私には眩しくたまらなく切なく映った。
個人的には「これは青春映画だったんだなあ」と見終わってみると思う。
あとこの2人を愛し、国外逃亡にまで同行したエッタがたまらなく良い女で好き。
2人の光が翳っていくのを見たくなかったのであろう、途中で2人の元を去っていくシーン、何と格好良い女性だろう、と印象的で切なかった。
銀行強盗を繰り返す二人の逃走劇
1969年度アカデミー賞脚本/撮影/作曲/歌曲賞受賞作品。
二人の男が銀行強盗を繰り返しながら逃亡劇を繰り広げる話。
結論として自分には合わず、最後まで見ることはできたが視聴後面白かったとはいえない。理由を考えるとこの作品のテーマがジャケット裏に書かれているように、夢を追い求める男が時代に取り残されていく様を描いているため、彼らはこの作品を通じて度々障害にぶつかりはするが自分の生き方を最後まで変えていないため、彼らの変化を見ることができず最後まで同じ逃亡劇の繰り返しとしてしか受け取ることができなかったからだと思う。ジョージ・ロイ・ヒル監督のスティングは面白かった記憶はあるがこちらは自分には合わなかった。彼らがそのようにしか生きれない切実性や内面の葛藤、彼らの個性に肉薄した表現をより強く描いていれば自分にも刺さったのかもしれない。話は少し変わってくるが、最近みたアニメ、スーパークルックスは最後まで犯罪をやめない馬鹿な登場人物ばかりの話だったが面白かった。
1969年の名作を大スクリーンで鑑賞出来たことに感謝です。
映画館で、ポール・ニューマン特集のチラシを手に取り、この作品が西部劇の名作と激賞されていたので、気になっていました。
ブッチとサンダンスという、19世紀から20世紀初頭に実在したギャングがモデルだそうで、この作品も1969年に公開された、非常に旧いものですが、見入っているうちに、不思議なことに、旧い映画ということを忘れてしまいます。
ストーリー自体は、列車や銀行強盗を繰り返すギャングに、腕利きの追っ手が差し向けられ、ひたすら逃亡旅行を続けますが、最後にポリビアの軍隊の一斉射撃で、あえない最期を遂げるという単純なものです。
ただし、その逃亡の過程での、束の間の享楽、そして、逃げ切れないと苦悩し、なんとか更正しようとする心情の変化の描写が優れていると思いました。
上映直後の、セピア色のフィルム映像、そして最後の、これもセピア色の写真のストップ・モーションには、かなり強い印象を受けました。
1969年に公開された、アメリカ西部開拓時代をモデルにした旧い作品を、21世紀の今、大スクリーンで鑑賞できる幸運に恵まれたことに感謝です。
名作だ。鑑賞してよかった。それもスクリーンで。
実はアメリカンニューシネマを代表するこの作品を全編通して鑑賞したことがなかった。テレビで何回も放映されてきたはずなのに。
たまたま、ポール・ニューマン特集でスクリーン画面で観ることができた。主題歌「雨に濡れても」は、何度聞いたことか。千回を下らないと思う。
五十年前に製作された作品なのに、古さは全く感じない。また、バカラックの音楽も洗練されている。カーティス音楽院在学中、先生から君は美しい旋律を書くことが出来る。それを活かすようにと忠告された。本当に良かった。この忠告がなければ、幾多の名曲は生まれなかったかもしれない。
この映画の公開当時学生運動に陰りがさしてきた。時代に取り残されて、あいも変わらず銀行強盗を繰り返すブッチとサンダス。社会に組み込まれて行く当時の若者(全共闘世代)がこの映画に熱狂したのもわかる。殺される直前まで夢を語るニューマンに共感したことだろう。
ところで、全共闘世代は当時を総括する名作(小説、映画)をまだ世に出していない。彼らはこのまま死んでいくのだろうか。村上春樹はこの世代だが、学生運動からは身を引いていた。少し年下の荒井由実の「いちご白書をもう一度」が代表になってしまうのか。いい曲だけど、私にはちょっと感傷的すぎる。あと、高野悦子の「二十歳の原点」もあった。これは日記だ。奮起して下さい。まだ、時間はある。
逃避行
再上映で初鑑賞しました!
列車や銀行強盗を繰り返し、頭の良い追っ手から逃げる事が一貫して描かれていて良かったです。
覆面などもせずに明るい時間に犯行を決行するのが、強盗にしては派手すぎると思いました笑😂
途中の音楽『Raindrops Keep Fallin' on My Head』が印象的で映画の雰囲気にあっていました♪✨
最終的に2人で逃げる事になりますが、凄腕の追っ手に追跡されている緊張感のなかで、冗談を言う余裕のある感じが映画らしくて良かったです(*^^*)✨
バディの原点
1900年前後に活動した実在の強盗団を率いた二人をモチーフにした冒険的な逃避行。
広大な灌木地帯での馬による逃避行。視力4.0位のアフリカの方並みに視力がいいのか、双眼鏡なのか分からないが、こんなとこ分かるかぁ?という所まで、保安官一行が追いかけてくる。グループは離散し、馬も乗り捨て、次第に追い詰められては行くのだが、何せ馬なのでどこか牧歌的。
でも二人はしぶとくて、キッドの恋人を加えて、ニューヨーク観光でアオハルを楽しみ、南米ボリビアへ。ここでボチボチのんびり余生をすごすはずだったのに、若いキッドはまだまだドーパミン刺激を求めてしまい、やっぱり犯罪に手を染めてしまい、その結果またも追われることになってしまう。どこまでも付き合ってあげるブッチ。
キッドの恋人も出てくるが、基本的には主人公二人のバディ関係がアツい。冗談を交わしながら、二人同時に飛び出すラストは明るくて良いと思った。
この映画でブレイクしたロバート・レッドフォード(当時31才)。金髪のアラン・ドロンの風情。美形だった。
映像も綺麗で特にピンクとブルーに染まる西部の夕焼けが印象に残ったし、レインドロップの有名な歌はこの映画の主題歌だったと知った。
そしてやはり邦題が原題(ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド)よりいい。
再見して評価を下げてしまった作品
雨にぬれてもの主題歌が有名であるが、この映画は全体としてスキャットを中心としたバート・バカラック音楽が実にいい雰囲気を醸し出している。結末が悲惨という点では「俺たちに明日はない」と似ているが、この音楽のせいかこちらの方がかなり爽やかな映画に仕上がっている。
再見であるが、改めていくつか気がついた点がある。
若い時に見たときは、社会に受け入れられない2人がどうしようもなく泥棒をしたやるせなさに同情したものだったが、今見ると、単に泥棒が好きだっただけという気もしてきた。従って初回ほど二人に感情移入できなかった。
エッタの存在がいまいち不明確。2人が彼女のことを好きだったら、彼女がボリビアからアメリカへ戻ると言った時、なぜ反対しなかったのだろうか。ボリビアでは彼女も銀行強盗の共犯者であったが、捕まらなかったのだろうか。
ブッチが、次はオーストラリアに行きたいと言っていたが、最初からボリビアでなくオーストラリアだったら別の結末になっていたのだろうか。
ボリビアに行く前に、精鋭部隊の追手にしつこく追われるが、6、7人くらいしかいなかったと思うので、サンダンスの腕前なら撃ち合いでも勝てるような気がしたのだが、なぜ逃げると言う考えしかなかったのか?追ってはライフルだったからか?
ボリビアでの最後の撃ち合いは意外に長かった。ラストはストップモーションになり、フェードアウトしていく銃声とともに、「撃て」と字幕が出るが、ファイアと言っているようである。ボリビアなのに英語?
素晴らしかった
子どもの頃に月曜ロードショーか何かで見て以来で、今初めてポール・ニューマンとロバート・レッドフォードであったことが分かった。当時すっごく面白かった印象があってやっぱりとても面白い。二人の関係が、『ルパン三世』のルパンと次元にちょっと被って見える。彼女すら共有しそうな勢いで、最後の最後まで信頼できる心強い仲間がいるのは最高だ。
(追記)
イオンシネマのポールニューマン特集1本目で見る。2年前に見ていたことはすっかり忘れていて新鮮な気持ちで見る。インディアンの追跡がだらだらといつまでも続いて、とうとう南米にまで逃げる。ニカラグアだっけかな。そこでも銀行強盗ばかりする。大金をゲットしたら不動産業をするなど楽に稼ぐ発想があってもよさそうなものだけど、その無計画さがほほえましくすがすがしい。長生きするつもりがさらさらない感じだ。
男二人の珍道中
アメリカンニューシネマの代表作。
登場人物の男二人組はアウトローだが全く憎めないキャラクターだ。二人は女性を分け合っているという珍しい関係で面白く感じた。好きなシーンは自転車のシーンでこれはスタントマンなしで撮ったそうだ。全体的にコミカルな映画だがラストシーンがなんともニューシネマらしい終わり方だ。一見バットエンドだが明日に向かう希望を信じたい。
滅びの美学
"明日に向って撃て!" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
ブッチ・キャシディとザ・サンダンス・キッド―実在したアウトローたちの閃光のような生き様が胸に迫って来ました。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのアンサンブルが秀逸でした。とてもカッコ良く、惚れ惚れしました。
ブッチとキッドは西部を荒らし回る犯罪者ですが、民衆からは体制に歯向かうヒーローとして慕われていました。
そんな彼らも恨みを買い、徹底的に追い詰められていきました。どこまでも追い掛けて来る追手が恐ろしかったです。
西部開拓時代もいよいよ終盤に差し掛かり、馬の代わりになる新しい移動手段として自転車が登場するなど、静かに、しかし確実に、時代が移り変わろうとしていました。
変革の波が押し寄せ列車強盗は時代遅れとなり、ふたりは時代に取り残されていく。一度は足を洗おうとするも上手くいかず、逃亡劇は絶望的な結末へひた走っていきました。
滅びの美学が充満。絶体絶命の状況でもユーモアを絶やさないやり取りにクスリとさせられましたが、待ち受けている結末が想像出来るだけに、心が穏やかじゃなくなりました。
時代にそぐわないと分かっていても、その生き方しか出来ない。追い詰められたふたりが「明日に向って撃」とうとするラスト・シーンは映画史に残る名場面だと思いました。
※修正(2024/04/07)
生業
として、強盗しかしっくり来なかった男達。
得体の知れない追跡者達の影に怯え、国外逃亡。
犯罪者としてそれなりに不自由という代償を払いながら生きていく。
まともに働こうとするも、得た仕事は皮肉なことに現金輸送の警備役…。
最後はボリビアも怒らせちゃったと。
優しいButchと彼を慕う腕利きのthe Sundance Kid。西部劇にありがちな?履き違えた男らしさが苦手なのですが、本作はおしゃれで格好良かったです。
派手に盗んで派手に使う。
もっと節約したらいいのにと思うけれど、使って楽しまないでどうする!という生き様なんでしょう。
今なら人様の眠った貯金を使うことで、経済が潤ったりしてね。
西部劇時代の男の生き様
大手銀行を襲ったために執拗に狙われる事になった強盗団の話。
ラストシーンがとても有名な映画です。
モノクロとカラーのシーンが入り混じるので観るのに少し疲れるかもしれません。
タイトルがかっこいい
テレビでしていたので、見てみました
途中から視聴だったので、
最初から見れなかったし最後までみなくてもいいや~と思ってたのに
なぜか引き込まれました
設定もなにもわからず、ただ2人は追われている…という事実だけわかったのですが、
主役の2人のやり取りが、軽くておもしろい
あまり命を狙われてる危機感がなかった
いきあたりばったり感がでてて、コメディーみたい
主役たちは悪人のはずがなぜか憎めない感じでした
テレビで見てると台詞は音小さいのに、途中でよくはいる音楽のみのシーンのBGMがめちゃくちゃ大きくてびっくりした
男2人があてどない逃避行をしているシーンをみると、真夜中のカーボーイを思い出した
調べたら同じ年に公開されていた…
それにしても最近テレビのいろんなチャンネルでアメリカンニューシネマばかりしてるけど
なんででしょう?
今の時代に通じるところがあるからでしょうか?
映画の大半を見逃したので、レンタルしにいきます
すごく良かった。セリフの言い回しもcool。彼女役もいたことがいい...
すごく良かった。セリフの言い回しもcool。彼女役もいたことがいいアクセントだった。最後の銃撃戦の役割分担からのシーンの演技は完璧だった。ラストのストップモーションもいい効果。やっぱりこういうこれでしか生きられないが、生きづらい者は今もいる
やっぱりいいコンビ♪
スティングが面白かったので、こちらを見てみたくなり、鑑賞しました。
スティングだと、ポールニューマンのほうが渋かったんだけど、こちらはロバートレッドフォードのほうが渋い!なんだか新鮮なふたり。
西部の荒野に、強盗に、ガンマン。でも、自転車に、秘めた想いの彼女を乗せて笑いあったり。(有名なシーンですね。ちょっとよかったなあ♪サンダンスが彼女の部屋に突然現れるシーンと対照的!)
男二人、1頭の馬に乗って追われる羽目になったり。(夢見そうなぐらい、不気味な追跡陣だった…。)ボリビアまでの、3人の旅のシーンは、アルバムをみているような楽しさだった。
クスッと笑えるシーンがたくさんあって、だから、最後が切なくて、心に残る映画となった。
逃亡中になじみの保安官に、「お前らは血塗れで死ぬんだ!」と言われたときの、ブッチの慄いた顔を、見たとき怖かった。
何度も見たい映画になりました。
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