「ハッピーエンドは分かっていても感動させられてしまうフランク・キャプラ監督の凄さ」我が家の楽園 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーエンドは分かっていても感動させられてしまうフランク・キャプラ監督の凄さ
ヒロインのジーン・アーサーの祖父役ライオネル・バリモアが、知的雰囲気と人懐っこさが共存して魅力的で、この浮世離れした様な大円満物語に、説得力を与えている。そして、最後、エドワード・アーノルドの大企業経営者がポケットに入れているハーモニカを吹くことや若い二人がハッピーエンドになることは分かりきっているはずなのに、しっかりと感動させられてしまう。これこそがフランク・キャプラ監督の職人芸のなせる技。祖父のエレベーターを降りたエピソードがアーノルドにより再現されるところから、2つのハーモニカ、さらにピアノも加わり皆が踊り出すまでの展開のダイナニズムが心地良い。
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