ワイルド・アパッチのレビュー・感想・評価
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アパッチ族の野蛮さは目に余る。 子供に見せれる映画ではない。 単な...
アパッチ族の野蛮さは目に余る。
子供に見せれる映画ではない。
単なる西部劇ではなく倫理観を問われる内容で決断力の乏しい私には難しい場面が多かった。
騎兵隊の中にいたアパッチ族のケニティーの勇敢で忠実な所が良かった。
いつでも裏切られる状況にありながら最後は親族でもあるウルザナーを殺す。
きっと葛藤があったはずだが忠実さが勝ったのだろう。
多くの犠牲の上に助けられた奥様はあの後、どういった人生を送ったのだろう。幸せに暮していて欲しい。それでないとマッキントッシュや殺された騎兵隊が浮かばれない。
それにしても50年も前の作品。ほとんどの俳優が亡くなられていると思うが作品はこうして生きていると思う。
これからもいろんな映画を見たいと思う。
若き隊長の葛藤と成長
Indian Reservationから逃亡したアパッチ族のUlzana一味と、彼らの討伐に向かう米騎兵隊のお話。騎兵隊を率いるのは、牧師の父親を持ち、士官学校を卒業したばかりの若きLieutenant DeBuinで、彼の補佐にアパッチ文化に詳しいベテランMcIntoshと、自らもアパッチ族のKe-Ni-Tay。
白人入植者を次から次へと残忍な手口で襲撃するUlzana達。そして神への感謝や祝福を述べた途端に殺されていく白人達。キリスト教と兵役は両立可能だと彼なりに信じていたDeBuinは、アパッチ族への憎悪を抑えきれずに葛藤します。DeBuinを通して、理解不能の異文化が想像を絶するほど残虐性に満ちていた時、キリスト教は答えを与えてくれるかという疑問が投げかけられます…何度も。これがちょっとしつこい(^_^;)。
アパッチの男は、他の男を殺すことでエネルギーを得ていくのだと。白人の命や財産を奪うこと以外に、痛めつけ苦しめることも目的に入っているようで、Ulzana一味には全く共感出来ないです。しかし彼らの土地に土足で上がり込み、西洋の価値観を押し付ける白人達の傲慢さも表れていました。
アパッチ族への偏見から、DeBuinは仲間のKe-Ni-Tayをなかなか信用出来ません。そんなDeBuinにMcIntoshが「憎むより恐れろ」と忠告します。憎悪は相手を受け入れていない、けれど恐怖は相手の特徴を認めた上での感情。畏怖の念を抱けと。
最後は…、スカッとしません。勧善懲悪がテーマでないから仕方ないのでしょう。
土地柄と運命を潔く受け入れるMcIntoshをもっと主軸に据えていたら、未熟な隊長DeBuinにあまりイラつかないで済んだかも。
ちなみにUlzana役は、時々日焼けした伊東四朗さんに見えました(^^)。
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