「素晴らしかった」ロッキー5 最後のドラマ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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公開当時から最期があれじゃしまらないとか、つまらないなどと言われていたけど、オレはすごく好きだった。
結末が路上での喧嘩だったり、ロッキーが試合をしないというのに納得がいかないというのがその理由のようなのだが、路上で現役の世界チャンピオンと彼を育てた元世界チャンピオンが殴り合いをして、さらには悪徳プロモーターまでぶっ飛ばすのだから、こんなロマンあふれる話はない。路上のロマンを感じられない人がそのような批判をしているのだろう。
そもそもロッキーはそのような、どこでもないその辺の路上を走ったり路上で借金取りをしていた男が世界王者と互角に戦うところにロマンがあった。原点回帰でシリーズは終了とされていたので、非常に納まりがいいと思った。
それより、ロッキーの、弟子や息子をかわいがったり、ポーリーと戯れたりといった非常にキュートな側面をたっぷり描いていて素晴らしかった。朴訥でピュアでユーモラスなところがたくさん見れてとても楽しかった。
弟子のトミーもすごくよかった。
『ロッキー・ザ・ファイナル』もよかったけど断然こっちの方が、1作目の次くらいにが好きである。
『ランボー』の最新作として『バトルフロント』が企画されていたというのだが、それも非常に慎ましい映画で、もしあの内容で『ランボー』シリーズの最新作として公開されていたらきっと『ロッキー5』のような批判がされていたであろう。スタローンはこのような等身大の慎ましい話が本来すきなのではないだろうか。
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