劇場公開日 1990年12月7日

「初見の時は物足りなさを感じた作品だった。だってロッキーがリングで闘...」ロッキー5 最後のドラマ はむひろみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0初見の時は物足りなさを感じた作品だった。だってロッキーがリングで闘...

2017年9月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

初見の時は物足りなさを感じた作品だった。だってロッキーがリングで闘わないんだから。
しかし再見して見解が変わった。
男として人生の最高の時を過ぎた悲哀、その葛藤が見事に描かれている。ロッキーのような栄光があったわけではないが、私も今やそんな年代、すぐに感情移入できた。
加えて息子との確執、これもロッキーと同じ境遇の私は思わず涙がこぼれた。我が息子、最近返事もしやがらん、ロッキーのような世間的栄光のない私には辛い現実なのです(笑)
破産という状況でも夫を見捨てぬエイドリアン、こんな人いません、神。毎度お馴染みのドジを踏みつつ最後は持っていくポーリー。シリーズの核はしっかり継承しています。
酷評が多いのは、恐らく私のような共感できる世代、境遇の人が少ない、ということなのだと。まあそれはそれで悪いことではないと思います。
息子と一緒に、しかし息子より遅く階段を駆け上がるラストシーン、そして「お前こそよく生まれてくれた、ありがとう」のセリフ…
やっぱり最高です、ロッキーシリーズ!

はむひろみ