「デビッド・リンチらしい不条理世界」ロスト・ハイウェイ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
デビッド・リンチらしい不条理世界
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最初に送られてきたビデオテープには自宅の映像が数秒だけ。さらに二本目のテープが届けられたときにはショックを受ける。映像は家の中まで入ってきて、彼ら夫婦が寝ている姿も映されていたのだ。さすがに警察を呼んだ。
パーティで気味悪い男に話しかけられる。電話までかけさせて「お宅の中にいる」というその男はディック・ロラントの友達ということだったが、フレッドはロラント自体知らないのだ。そして妻を殺した映像だ。殺した覚えもないのにビデオテープに映っている。第一級殺人罪として監獄へ入れられるフレッド。
一転して、間違えて監獄に入れられたピートが釈放される。整備士である彼はエディ氏のベンツを修理して、彼らと一緒にドライブする。マフィアのボスみたいな印象のエディ。シーラという恋人もいるってのに、そのエディ氏の連れアリスと関係を結び、尾行していた刑事たちからは「おさかんな野郎だな」などとつぶやかれるピート。やがてアリスにやばい仕事を頼まれる。
デヴィッド・リンチの不条理映画は、一本の筋を追っていっても無駄だと思う。フレッド(プルマン)とピート(ゲティ)へとメインキャラが変化して、繋がりがあるのかを考えても辻褄が合わないのだ。(同一人物かもしれないが、殺人現場では名前が別に挙がってる。)そしてレネエとアリスが同一女優パトリシア・アークエット。
荒野の一軒家が燃えるシーンが何度も出てくるが、これはリンチ監督お得意のところなのだろう。赤いカーテンはフレッドの家にありましたが。そこではピートとフレッドが交錯する。もしかすると、レネエとアリスが同一人物という繋がりで考えればいいのかも・・・
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