「大好きな風変わり西部劇。」ロイ・ビーン ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大好きな風変わり西部劇。

2025年7月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

鉛玉で自分の手配書に髭を書く所から始まる。残酷描写も多々あるウエスタン・ブラックコメディ。子供心に「なんて不思議なアメリカン時代劇を観たのだろう」という初見だった。容赦なき君臨、武力制圧、ビール好きな熊、色白のぶっ飛んだガンマン、嫉妬して撃ったライフルの反動で後ろに吹き飛ぶ若き女性。
1890年頃のテキサス州のペコス川の西岸地域を舞台にした映画らしく、中々の「無法地帯」でそこに流れ着いたロイのノスタルジックな物語。実在した名物判事ロイ・ビーンの生き様を参考したらしい。

三人の女性が出てくる。マリー役のビクトリア・プリンシパル、娘ローズ役のジャクリーン・ビセット、伝説のリリー・ラングトリー役のエヴァ・ガードナーが三人のミューズを演じる。中でもマリー役のビクトリアが文句無しにイケてる。
後ネッド・ビーティがいい。テクター役のネッド・ビーティがとても良い。

撃たれたお腹に風穴が空く編集は後に『クイック・アンド・デッド』に参考にされたのか?

「オルゴールを買ってきた、この曲で俺と踊れ」は名シーンだと思います。

ポール・ニューマンは後年、本作を振り返って、「撮影は本当に楽しかったし、映画の出来も4分の3は古典と言って良いほどの出来だと思う。しかし、監督も含め皆、この素敵な映画をどう終わらせれば良いのかわからなかった」と語っていたらしい。

ナイン・わんわん