恋恋風塵のレビュー・感想・評価
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名作らしいけど…
あらすじ読まず、タイトルと台湾の映画って情報だけで、ジャンルすら認識せず観たこともあり、分かりずらかった。
主人公の男の子と仲のいい女の子が恋人なのか妹なのかイマイチつかめなくて、どっちなんだ?どういうこと?と混乱し、
冒頭の電車の中の男女は、この主人公たちだよな…?と引っかかりつつ、
2人の名前がワンとホンで、似た名前の為こんがらがりつつ、
文化の違いもあり分からない、霊能者っぽい?神主っぽい?人に引っかかりつつ、
あまり起伏がなく、大きなことが起きることもなく、いったい何を観せられていて、いったい何を描いている映画なんだ?と困惑しながら鑑賞。
ただ、最後まで観たら概ね理解できた。
観終わったあと、ここの皆様のレビューを読ませて頂いたり、他にもネットで調べてみたら、すごく理解できて、もう1回観たくなった。
もう1回観たら、この評価も上がると思う。
2人は幼馴染みだったのね…すごく腑に落ちた。
タイトルの読みは“れんれんふうじん”で、
意味は“恋は塵のように風に散ってしまう”や“塵のように風に散ってしまう恋”みたいな意味らしいです。
話の内容は違うけど、1983年の原田知世さん主演版『時をかける少女』を思い出しました。
空気感や純朴な感じ、ノスタルジックな感じ、幼馴染みの男女の話などから。
薄味なので人を選んだり、よく分からないって僕みたいな人もいると思いますが、理解できると良さが分かると思います。
もう1回観たい!!
良質な青春映画
大家講台語的世界
何も起きないのに目が離せない
野菊の如き君なりき、か
素朴さに癒された
大傑作
映像はどうすれば、透明で純粋な、途絶えることのないメロディを超えた「語り」を創り出せるのか。全ての答えがこの映画にあった。
カメラと人物の距離感と、ゆっくりとしたカメラワークに、監督の奥ゆかしい視線を感じた。
あるがままの風景にも、人の心にも、カメラは決してズケズケ入っていかない。何人たりとも、そこにある風景や個人の尊厳を侵害してはいけないという、自然や人間への敬意すら感じた。
トンネルの多い単線。スーッと夢の中へ導かれるように本編は始まる。
愛を自覚する前から兄妹のように育った若い二人の日常を、鑑賞者がそっと見守るように物語は進む。
たったワンシーンだけ小津安二郎ショットがある。体調を崩して寝込んでしまった彼を看病する彼女は、唯一「彼の目線」で描かれていた。彼女は新妻のように美しく、世界の全てのようだった。
ラストで、昼寝する母を横目に、爺ちゃんとサツマイモの話をする。松葉杖も手作りする爺ちゃんは、自然や精霊に働きかけながら生きている。
すると私は、まるで全ては夢だったような不思議な感覚を覚えた。人間の小さな営みと、魂で感じた愛。一体どちらが夢なのだろう。
忘れられないショット
謝文遠
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