レオン 完全版のレビュー・感想・評価
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主人公・ヒロイン・悪役のみの最小構成で送る傑作
ニューヨークにて殺し屋として暮らすレオン、父を殺され復讐を誓う12歳の少女マチルダ、黒幕の悪徳麻薬捜査官スタンスフィールド。
主人公、ヒロイン、悪役のたった3役で織りなす凶暴な純愛を描いた傑作。
否定しようのない一本。
とにかくメインキャスト3人が素晴らしい。
なので順に褒め称えます笑。
まずは主人公レオンモンタナことジャンレノ。子どもの頃から人を殺して生きてきた一流の殺し屋でマフィアのボス、トニーからの暗殺の依頼を黙々とこなし、それ以外では観葉植物の世話をしたり、トレーニングしたりして過ごす孤独な人物を演じる。
音もなく近づき相手を仕留める驚異の暗殺者と3回り近く年の差のある少女に振り回されるアホ面の似合うおっさんを見事に(というか至極当然のごとく笑)演じ分ける世界有数のお茶目なおっさん俳優、ジャンレノの演技は必見だ笑。
雨に唄えばを口を開けながら楽しそうに観るジャンレノ、マチルダのストレートな告白に牛乳を吹き出すジャンレノ、通りすがりの訝しげな若者と仲良さげに話すマチルダにヤキモチ焼くジャンレノ。
しかしやるときはやるジャンレノ。
マチルダの危機に駆けつけ2人瞬殺。報復に駆けつけた警察隊を1人応戦し、マチルダと再会の約束をして彼女を逃す。
逃亡成功一歩手前にしてスタンスフィールドの凶弾に倒れるも手持ちの手榴弾でスタンスフィールドを道連れに絶命。
寡黙で孤独な殺し屋の少女に対する献身的な愛に号泣すること間違いなし。そしてジャンレノの茶目っ気さにハマること間違いなし笑。
そしてヒロインのマチルダランドーことナタリーポートマン。
麻薬の運び屋をしている父を持ったせいでスタンスフィールドら麻薬捜査官らから命を狙われ、最愛の弟を殺されてしまう。復讐を誓うマチルダは隣人のレオンに助けと殺し屋としての技術の教えを請い、共同生活を始める。
当時13歳のナタリーポートマンが時に妖艶に時に無邪気なマチルダを映画初出演にして演じ、世の男性陣をだいたいロリコンに目覚めさせる程の影響を及ぼした(妄想)
完全に非合法ロリ笑。リュックベッソンがロリコンで理想の娘をイメージした結果マチルダが誕生したとの噂もあるが完全にグッジョブ笑。大人と子供のバランスが絶妙でホントに犯罪級に綺麗だし可愛い。チンケな表現だがこの頃のナタリーポートマンは神がかっていた。今も綺麗だがやはりナタリーポートマンというとこの役になってしまう程にマチルダは魅力的だ。心なしか観終わった後ショートボブの人が可愛く見える効果もある笑。
記憶力を養うゲームだと言い張り楽しそうに衣服を選びながら始める著名人ファッションショーやレストランにてベロベロに酔っ払いレオンにキスを迫るシーンなどアウトオブアウトだが良い笑。ぜひ完全版でご鑑賞いただきたい。
最後に悪徳麻薬捜査官ノーマンスタンスフィールドことゲイリーオールドマン。
映画界では様々なヴィランがいるがその中でもトップクラスに人気のあるヴィランの1人。
特に異常な強さがあったり、容姿に特徴があるわけではない。
しかし佇まいと間の使い方、目つき、動作の怪しさなど一つ一つから何をし始めるか分からないヤバいやつ感がひしひしと伝わってくる。あと汗のかき方がリアルでヤバさ増してる笑。
初登場の背中を見るだけでゾクゾクする。首筋の匂い嗅ぐだとかやたら人の顔を撫で回すとかメチャメチャ気持ち悪いし何より怖い。
そして再度アパートへ訪れるスタン一味を遠目のアングルからだんだんとズームになって行くあのシーン。ここもう完璧笑。
そしてアパートの入り口に仁王立ちで立ちはだかるスタン。そして薬かじってキメッキメのブルッブルのンッハアアアアアなあのシーン。
みんなフリスクでマネしてるらしい笑。その時代に産まれたかった笑。
このシーンからさらにぶっ飛ぶスタン。白昼堂々ショットガンをぶっ放し、マチルダの父にベートーヴェンとはなんたるかクラシックとはなんたるかを語りぶっ殺す笑。
序盤が紳士に見えるほどの変貌ぶり。
この作品の前半は完全にここを観るためにあると思う。
レオンに出し抜かれ、マチルダを奪還され部下も殺され怒り心頭なスタンスフィールド。
地位と権力をフル活用し、1人の人間を捕獲するためだけに何十人もの警官を収集。
一度で命令を聞き取れず慌てる警官をエッッブウウウリイイイイイワアアアンンンヌッッ!!!!と一喝し、突入の前線に出ず安全地帯で怒り狂うクズっぷりとレオンの変装を見抜き背後から銃弾を撃ち込むカスっぷりを惜しげもなく披露笑。
思い返せば一欠片も魅力のある人間ではなかった笑。でもやっぱり絵になるなぁカッコいい。
ネットで見かけた情報だけどゲイリーオールドマンの出演時間って実は相当短くてどこかのヒマなお方がわざわざ観ながら測って調べてくださったようで笑、なんとその出演時間たったの17分ほど笑。
こういう話を聞くと尚一層存在感のある人物なんだなあと感じる。
ありがとうございますネットで見かけたおヒマな方笑。
ジャンレノ、ナタリーポートマン、ゲイリーオールドマンら3役者のどの演技を観ても楽しめると思う稀有な作品。
その3役者全員が好きな自分にとってはベタベタではありますがオールタイムベストな一本。
ぜひ完全版でご覧いただきたい(2回目)
2014年09月24日(水)1回目
2015年05月04日(月)2回目(オリジナル版)
2017年05月27日(土)3回目@目黒シネマ
コレを見れば…
魅力がすごい
これが映画です。
222-14
大地に植えて、根を張る
深い話でもないんですが、とても観やすいです。
弟が殺されたことや敵の居場所等、会話から情報をマチルダが知っていく流れに違和感が無く、そういった展開の進み方が非常に無駄無く作られています。
観葉植物の使い方も効果的です。
アウトローな生き方から脱出して、地に足をつけて、根を張って生きていくんだというイメージがラストシーンまで見事に印象付けられています。
レオン
名作中の名作
タイトルなし(ネタバレ)
午後のロードショーかなんかでやっていたものの録画をやっと見た。
なんだかんだで初めて見たけど、ナタリーポートマンの美しさな〜。こんな子供なのにもう出来上がってるもんな〜。
服がとにかくお洒落。今着ててもフツーにいい。
ゲイリーオールドマン若かったなー。かっこいい。
とにかくトニーは最後まで悪い奴だと思ってたけど違ったみたい。絶対お金取ってると思ってたんだけどなー。
衝撃を受けた作品の一つ。
完全版は初鑑賞。やっぱり、いい作品ですね!何回か観ていたので、あらすじは覚えていたのですが、細かいプロットはやはり忘れていました。だからこそ、また楽しめたんですけど。名作の一つだと思います。ナタリーポートマンはまだ10代の初めですよね?美しすぎる!スゴイ色気です。切ないけど、きちんと話がまとまっている作品です。
マチルダの想いを命をかけて繋いだリング
失う者が何もない身の2人にとって、お互いを生きる意味にしていく過程がとても良かった。絶望的境遇を悲嘆もせず、ありのまま理解して生活している自然な空気感だった。
賢いマチルダが、異性に興味も持つ年齢に差し掛かり、その時期に命を守ってくれたレオンに、ストレートに父性や異性を子供らしく、時に背伸びして女性らしく求める演技がとても上手だった。
牛乳が好きだったり時折見せる無邪気な笑顔からも伝わってくるように、レオンは本来非常に真面目で善良な人間だが、1回の敵討ちゆえに殺しの世界に堕ちた経験者だからこそ、マチルダは敵討ちの殺しに手を染めず、幸せな人生を送れるように導く。もっとピントはずれの無骨なプレゼントかと思ったら、とっても似合うピンクのワンピースで、レオンの上品なスマートさが表れていた。普段から鍛えたり、銃や観葉植物の手入れも丁寧に行う性格だから、マチルダの事も大切に扱えるし、仕事も颯爽とできるのだろう。最期にリング作戦で面と向かって敵を討つところも良かった。マチルダの想いを命をかけて繋いだリング。
ラストはマチルダの片手にある物がぬいぐるみから植木鉢になっていて、大地に植え替えるシーンはレオンとマチルダ自身に重なり、 切ないが希望を感じさせる終わり方だった。
素晴らしい小道具
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