「永遠普遍の娯楽活劇に心盗まれる」ルパン三世 カリオストロの城 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠普遍の娯楽活劇に心盗まれる
"ルパン三世(映画)" シリーズ第2作。
"金曜ロードSHOW!" で鑑賞。
原作マンガは未読。テレビシリーズは未見。
何を隠そう、本作にはなかなか縁が無かった。放送日は風邪を引いたり、仕事がなかなか終わらなかったりして、最初の方だけとか、途中からとか、最後の方だけとか、断片的にしか観ることが叶わなかったのだ。「#何度目だカリオストロ」と云うハッシュタグが出来てもおかしくないほどテレビ放映されているのに、今回初めてまともに鑑賞することが出来た。
アニメならではのコミカルで自由度の高い表現の中に漂うハードボイルド。魅力的で圧倒的な存在感を放つヒロイン。ダイナミックなアクション。カリオストロの城を巡る謎解きとサスペンス。エンターテインメントの全てがここにある。
宮崎駿の長編映画初監督作品と云うだけでもすごいのに、はじめからこのクォリティの高さには驚嘆させられる。本作の5年後には「風の谷のナウシカ」が誕生するのも納得だ。
映画とは何か。娯楽とは何か。活劇とは何か。ロマンとは何か。これらを徹底的に突き詰めていけば、自ずと本作のカタチに行き着くように思う。だからこそ色褪せないのだろう。
名ゼリフ―「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」を全てを把握した上で聴くことが出来て感無量だ。このセリフは鑑賞後の私にも当て嵌まる。カンペキに心盗まれてしまった。永遠普遍の娯楽活劇、ここにあり。
[余談]
宮崎駿らしさと云うか、不二子ちゃんのお色気要素が皆無と云うのも面白い。その代わり、クラリスへのロリコン趣味と云うか、以降の宮崎駿作品にも共通している直接的なエロではない潜在的なエロをすでにぶち込んでるなと感じた。
[以降の鑑賞記録]
2023/05/05:金曜ロードショー
2025/06/27:金曜ロードショー
※修正(2025/06/27)
「魔女の宅急便」ですかぁ、
そうですよねぇ〜
ほんと、よくよく冷静に考えてみたら、
あんな少女の不思議ちゃん作品を
おっさん?が真剣に真摯に作って
いるんだから、そりゃあ、
ある種のエロ、愛着はぐんぐんと
もりもりと湧いてくるんでしょうねぇ
原作があるとはいえ、
あの表現、クリエイティブは
当たり前だけど驚異的ですもんねぇ!!
あらためて、エロさも含めて
宮崎駿さんは素晴らしいなぁ〜!!
以降の宮崎駿作品にも共通している直接的なエロではない潜在的なエロをすでにぶち込んでるなと感じた。
↑
たしかに、たしかに
ダイレクトな強烈なエロではない、
なんというか、
きれいな?うつくしい?
ひそむような
エロティシズムなんてものを
ひしひしと感じますよねぇ〜 ^_^