リリイ・シュシュのすべてのレビュー・感想・評価
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映像と音楽と中学生のリアルの科学反応らしい
中学生のリアル、ということで、「ヒミズ」に対抗するならこれだろ、ということで半笑いで鑑賞。
いきなり近視殺しのワープロが走る。ひたすら走る。
全部読めってか?
いきなりのハードルの高さにさっそく不機嫌。
読んでやるさ、ぜってえ意味あるんだろな、こら。
こんなん、自分からハードル上げてるようなもんだぜ、覚悟しとけよ。
リアルかあ、なんか言葉にすると、恥ずかしいね。
なんか映画でやってることも、「スコラ」の真ん中へんの特集記事の単語並べました、みたいで懐かしくもあり、あまりに「記号」。
というか、リリィシュシュ。
こんなめんどくさい音楽、いつの時代の中学生聞かないんじゃないのか?
ああ、エヴァね、はいはい。そういう世代かあ。
映像はとてもきれい。正直、腰抜かすほどきれい。
だけど音楽がかぶさるととたんにキモくなるのはなぜだろう。
結構長い映画だが、意外と観れる
しかし中学生だけに段々相手にするのがめんどくさくもなる。
意味不明
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ワケのわからんいじめや売春や、色々。
ようわからんままに突然終わるが、長い長い。
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何が言いたかったのか分からんかった。
あと目的もないのでダラダラ徘徊的に続くだけだし、
気分の悪くなるような映像も多かった。
蒼井優や市原隼人ら出演俳優達の好演により、中学生による酷いいじめにリアリティを感じた
岩井俊二 監督による2001年製作(146分)の日本映画。配給:ロックウェルアイズ、
劇場公開日:2001年10月6日。
かなり意欲的というか実験的な映画だが、あまり成功しているとは自分には思えなかった。また、結構退屈なところ(沖縄旅行のとことか)もあった。
実は見ている時は気づいていなかったが、蒼井優(援助交際をやらされる女子高生役で、飛び降り自殺してしまう)のデビュー映画とか。
まあ蒼井に限らず、中学生の主人公市原隼人(いじめられっ子で、歌手リリイのファンサイト運営)も忍成修吾(優等生だったが、不良グループのボスとなり、市原を虐める)も好演で、彼女彼らの演技は印象に残った。また忍成等に強姦されるが、髪を切り坊主頭にして授業に出席し続ける伊藤歩(本当にバッサリ切ったらしい)演ずる女生徒にも、随分と驚かされた。根性の座ったキャラクター設定に感心すると共に、いじめへの斬新な対抗策かとも。
映画としての構成は今ひとつとは感じた一方、学校におけるいじめの嫌らしさや、しつこさ残酷さを、非常に良く描いていた気はした(自分は体験していないので、娘から聞いた範囲での理解だが)。市原がリリイ・ファンサイトで親しく交流していた相手が何と忍成で、コンサート会場でさえ嫌がらせを受け、結局刺し殺すの流れには、凄く可哀想だっただけに、カタルシスの様なものを覚えた。
音楽は、「キリエの歌」で再度組むことになる小林武史。「夢」「月の光」「亜麻色の髪の乙女」「アラベスク第1番」等、ドビュッシーの曲使用が素敵ではあったが、オリジナル曲は殆ど印象に残らなかった。
監督岩井俊二、原作岩井俊二、脚本岩井俊二、撮影篠田昇、録音滝澤修、編集岩井俊二、
音楽小林武史、スタイリスト申谷弘美。
出演
市原隼人、忍成修吾、伊藤歩、蒼井優、大沢たかお、稲森いずみ、市川実和子(ツアー案内)、勝地涼(主人公の友人)、高橋一生(剣道部部長)、樋口真嗣(恐喝されるポルシェの男)。
【一度しかない”残酷な青春”を斬新な手法で見事に切り取った作品。現代邦画を牽引する多くの俳優を発掘した、岩井俊二監督の慧眼にも瞠目した作品である。】
ー 地方都市で暮らす少年を主人公に、イジメや援助交際といった中学生たちが抱える問題を描く。エスカレートしていくいじめと、美しい田園風景の対比がせつなさを醸し出す。ー
◆感想
・かつて親友だった星野(忍成修吾)からイジメを受けるようになった中学2年生の雄一(市原隼人)。
自ら主宰するカリスマ的歌手リリイ・シュシュのファンサイトでの交流に唯一の安らぎを感じていたが、星野のイジメは日増しにエスカレートし、やがて悲劇的な事件が起こってしまう。
・不安定な心持を持つ中学生時代を”リリイ・シュシュ”という歌い手に思い入れる事で、凌ごうとする祐一の姿。
・変貌してしまった星野に援助交際を強要される詩織(蒼井優)も、決して自らの人生を悲観する訳ではなく、飄々と生きる。
・雄一が密かに思いを寄せる陽子(伊藤歩)の同級生の女子たちからの嫌がらせに、屈しない姿。
<今作は、主演の俳優さん達が中学生という設定ながらも、余りにもシビアな日々を過ごす姿を描き出す。
だが、私は中学生離れした彼ら、彼女らの必死に生きる姿が響いた作品。
付け加えるならば、今作で主要キャストを演じた若き俳優さん達が、今や邦画を代表する堂々たる俳優として活躍している事を鑑みても、このやや難解な作品が現代邦画に及ぼした影響は多いと思った作品である。>
二度と戻りたくない「あの頃」の空気
「学生時代のトラウマ」と「ザ・岩井俊二ワールド」を、煮込んで煮込んで濃厚なカプセルにしたような映画だった。
学生時代にクラスメイトが自殺したことも、レイプされたことも、援助交際したことも、万引きして捕まったことも、そこまで露骨にいじめられたこともないけど、この鬱屈した空気は知ってる。
二度と戻りたくない、あの空気。
精神的に未熟で傷つきやすい子どもたち数十人を無造作にひとつの箱に閉じ込め、そこを「世界のすべて」にしてしまうことで生じる歪み。
虐げる者、虐げられる者。
虚勢を張るか、空気になるか、ひたすら耐えるか、飛び降りるか。
人生が障害物競走だとすると、中学・高校時代には人生の中でも最も強い障害が立ちはだかっていると思う。
しかも、その頃の私たちは、まだ上手に走る方法を知らない。
映画を見終わって「もうあの頃には戻らなくていいんだ」と心底ホッとした。
「あの頃」をなんとか切り抜けた自分を抱きしめてやりたい。
…という映画の内容とは別に、市原隼人、蒼井優、高橋一生、勝地涼などの若い頃がたくさん見られて楽しい。
主人公の母親は松田美由紀だと思ったら、フジテレビアナウンサーの阿部知代だった。
あやしいおじさんが大沢たかおに似てるな―と思ったら大沢たかおだった。
イメージと音と感情が入り交じって
ドビュッシーの月の光、アラベスク。
リリイ・シュシュの音楽。
「仕事」を介して、言葉にしないものを共有する彼女と彼。ケータイを通じて、わざとっぽい甘い声のやりとり。3回目の無言のメッセージ。あんたがあたしを守ってよ。きっと大丈夫だよ、と笑顔を見せてくれる。外側から見てると、そんな愛おしい彼女を失うこと、そういうことが本当にあっていいのかと哀しくなる。というのが、観賞中に一番大きく揺さぶられた部分。
ドビュッシーのアラベスクを弾き続ける彼女。
家のアップライトピアノで右手の練習をしてみた彼。
とか、次観るときにはもう少し近づきたいなと思った。
とにかく、イメージと音と彼らの感情が一緒くたになって押し寄せるので、その境界不明な心地よさ、あるいは不快、に身を委ねてしまう。
映像に没入させられた経験としては、この映画に遭えたことはものすごい体験。
こういう類のが
自分にとっては最も退屈。
いじめ、自殺、レイプ そういうのを入れれば深く印象に残るという訳ではない。
ストーリーも惹き付けられる物はなかったし、ただ暗いだけの映画という印象です。
後で思えば、いま活躍している俳優さん達が結構集まっていますね。
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