リリイ・シュシュのすべてのレビュー・感想・評価
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感受性の問題。
ずいぶん前に観たときと感じ方がずいぶん違いました。何年も経ってしまって、大人になって、私自身の純度みたいなのが減ったんだと思います。こどもは繊細だから。でも、大人の世界はもっと陰湿だよ、いじめもいやがらせも大人になってもある。もっと陰湿で卑怯なやり口で。って今は白けてしまいました。それだけ。岩井俊二の世界観やSalyuの歌声は今でも変わらず好きだけど、センセーショナルをてらったようにしか思えなかったです。酷だよ。
どこにも救いが無いのかもしれませんね。 市原隼人の涙、蒼井優の涙、...
どこにも救いが無いのかもしれませんね。
市原隼人の涙、蒼井優の涙、忍成修吾の涙、、、。涙だらけです。深く傷つけられる不条理な事ばかり。目を覆いたくなります。
でも、凄く儚く淡い雰囲気がなんとも言えない。岩井俊二ワールドって言うのか、目が離せなかった。
こんな現実耐えられないし、あってはならないこと。苦しくて辛くて救いようのない。孤独と孤独とが、朧げに寄り添う姿に胸打たれる。個人的に蒼井優がピカイチに輝いてる作品。
無理のない演出で手持ちカメラの映像もスッと見ていられた。
人によって長いと感じるのかも、だけど見ていられた。綺麗な田園風景を背景にピアノの音色など寂しいシーン、音楽で時間はさほど気にならず見入って見れた。岩井俊二が好きだからかもだけど、人によっては顔をしかめ続けて、単に気分悪いと思っちゃうかもです。
印象派
もし、映画も歴史的芸術のようにカテゴリー出来るのであれば、まさにこのタイトルで形容したい。
面白い面白くないではなく。とにかく記憶に深く刻み込まれた。
一回見ただけではよくわからないかもしれない。
せつない
数年前に一度みて、耐えきれずに途中でみることができませんでした。映像と音楽と感情が襲いかかってくるので逃げ切れずに、吐きそうになりました。けど、ずっと頭の隅には残っていて、やっと改めて見ることになりました。報われない人たちばかりの世界の不気味な空間が恐ろしくて、だけど、わかってしまう気持ちもあって、若さは残酷で愚かだなと思いました。
映画が終わっても、切なさがふわっと浮いてくるような感覚が残っています。
個人的に、蒼井優と伊藤歩がすごくすきになった映画です。
『リリイ・シュシュのすべて』
蒼井優と市原隼人のレストランでの会話は娘を見てるようで何とも言えない気持ちになった。
松田一沙、市川実和子の演技が飛び抜けてて逆にブレた感じがした。
あと大沢たかおの使い方はあれでイイのか。でもこの監督のカメラワークは俺は大好き。
残酷な話
2001年の作品で、私が31歳の頃の作品。44歳で本作を観ました。
他の人のレビューを見るとリアルというのがありました。
万引き、いじめ、レイプ、売春、自殺。
リアル?嫌な時代になりました。
田舎の学校ではこういうことがリアルにあるのかもしれない。
俺は嫌だな。こんな世界。
映像と音楽が美しい。だから残酷描写も増強される。
リアルで悲しくて美しい映画
音楽が素敵だと聞いてなんとなく鑑賞しました。
軽い気持ちで見るものではなかったと後悔する位、残酷なまでにリアルで儚い映画でした。
イジメや犯罪。そんな単純なものだけではないとさえ思えてしまう位、酷く重い物語でした。
それでも、やはり美しさが残る。さすが岩井俊二監督と思う独特な映画です。
中毒性
3年ぶりくらいに見ました。
DVDでは何回か見ていたのですが、BDで見るとさらにその映像美に圧倒されます。
けっこう、古い作品です。
CDプレーヤーとか、昔のケータイとか、20代〜30代くらいの人の琴線に触れるアイテムが登場します。
加えて、ノスタルジックな田園風景。(足利が舞台です)
市原隼人も蒼井優も若くてかわいいです。
が、内容は、正直あまり好きではないです。
久々に見ましたがあんまり覚えていませんでした。
ただ、あの世界観です!
それだけでお腹いっぱいです笑
なんか、定期的に見たくなります。
惹きつけられます、ものすごく。
いいね
思春期がテーマになっている映画だが自殺、万引き、売春、いじめ・・・
かなり重い話になっている
思春期の閉塞的な雰囲気と田舎の雰囲気がとてもマッチしている
自分は今高校二年生だが中学生ぐらいのころは自分にとっても学校が世界のすべてだったりした
この物語にでてくる主人公もその友達もそんな世界で逃げ場のない苦しみの中でもがいている
リリィシュシュのあの曲がとても印象に残った
まだ幼い顔の市原隼人と蒼木優がとてもいい味をだしている
後味はあまりよろしくないけどとても余韻があって印象に残る映画だった
イメージと音と感情が入り交じって
ドビュッシーの月の光、アラベスク。
リリイ・シュシュの音楽。
「仕事」を介して、言葉にしないものを共有する彼女と彼。ケータイを通じて、わざとっぽい甘い声のやりとり。3回目の無言のメッセージ。あんたがあたしを守ってよ。きっと大丈夫だよ、と笑顔を見せてくれる。外側から見てると、そんな愛おしい彼女を失うこと、そういうことが本当にあっていいのかと哀しくなる。というのが、観賞中に一番大きく揺さぶられた部分。
ドビュッシーのアラベスクを弾き続ける彼女。
家のアップライトピアノで右手の練習をしてみた彼。
とか、次観るときにはもう少し近づきたいなと思った。
とにかく、イメージと音と彼らの感情が一緒くたになって押し寄せるので、その境界不明な心地よさ、あるいは不快、に身を委ねてしまう。
映像に没入させられた経験としては、この映画に遭えたことはものすごい体験。
こういう類のが
自分にとっては最も退屈。
いじめ、自殺、レイプ そういうのを入れれば深く印象に残るという訳ではない。
ストーリーも惹き付けられる物はなかったし、ただ暗いだけの映画という印象です。
後で思えば、いま活躍している俳優さん達が結構集まっていますね。
後味悪し
栃木あたりの田舎を舞台にした、中学生の等身大物語。
ストーリー性は薄く、市原演じる蓮見を中心とした、なかばドキュメントタッチの生活感あふれる描写で、手持ちカメラ映像も多い。
しかし内容はあまりにもリアル。いじめ、万引き、ケンカ、援交など身近なテーマが多く、その表現は見てて不快になる。
監督は『スワロウテイル』『花とアリス』などの岩井俊二。その独創的映像は個性のカタマリ。人気俳優の初々しい時代も見れ、希少価値の高い映画ではあるが、個人的には2度見る気になれない。
レンタル店ではなぜか置いてない店が多くあってもなかなか借りれない人気作なので、買っちゃおうかなと思ってる人も多いと思う。
でも正直、後味悪いのでやめた方がいいかも。
心が痛い…
岩井俊二と蒼井 優。観るキッカケはただそれだけでした。
それがこんな内容だとは思いもよらず…
心の準備ができていなかった僕は、ただただ心が痛い…
物語は田園風景が広がるとある片田舎の中学生の話。
というとキレイに聴こえますが、まだ観ていない方は相当の覚悟を持って観て欲しい。
それほど重く、深いテーマをこれでもかと掘り下げて描いています。
いじめ、万引き、窃盗、恐喝、援交、レイプ、自殺、殺人…
場面によっては気分を悪くする人もいるほど露骨でリアル。
田舎の中学生の社会がどれほど小さく、どれほど残酷なのものか…
でもこれも現実。少なからず似たような体験を1つ2つしたことのある人は多いはず。
また逆に幸いにもこういう経験をせずに来られた人もいるでしょう。
それだけにより多くの人に目をそむけずに観て欲しい作品だと思いました。
公開時はR指定ついたのでしょうか?
今の中学生がタイムリーに観たらどう感じるのか。
自分が中学生の頃に観ていたらどう感じるのか。
もし今、自分の子供が中学生だったら薦められるか。
正直今は分かりません…
でもコレを観て正しく受け止められる子供であって欲しいと思います。
変に屈折して受け止められてしまったとしたらこれほど恐ろしいことはない…
と、だいぶやられてしまっていますが
作品として見ると、さすが岩井作品とも言うべき美しい映像の数々。
特に幻想的な光の使い方がウマいですねー。
例に漏れず芸術作品としての一面も確実に持っています。
映画初主演だったという蒼井 優をはじめ、
今をときめく若手の役者さんたちも概ね好演してます。
内容が内容だけに好きな映画とは言えないですが
自信を持ってイイ映画だとおすすめ出来ます。
ただし前述の通り、見る際は元気な時に心して観てください。
最後に余談ですが、
実はこの映画のロケ地の田園風景のキレイな某所。
数年前にしばらく仕事で滞在していたことがあります。
アノのどかな場所に起こるこの物語だからこそ、よりリアルに響いたという点も
付け加えておきます。
※他サイトより転載(投稿日:2008/02/24)
心情って・・・
岩井俊二監督の映画です。誰もが経験したであろう思春期の人間のものすごく繊細な心の移り変わりを細かなところまで形を崩さずそーっと表現されています。見終わった後の何とも言えない感じが映画ってすごいと思わせてくれる、そんな映画だと思います。是非!!
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