リバー・ランズ・スルー・イットのレビュー・感想・評価
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できることは人を愛すること
フィッシングで結ばれた家族の物語。
牧師の父の最後の説教「人を助けることは難しい。できることは人を愛すること。」
この言葉にこの映画のすべてが詰まっているように思いました。
派手さはないけれど、しっとりといい映画でした。
ロバート・レッドフォード、いい映画を作りますね!
つい最近「人に勧めるナンバーワンの映画作品」を聞かれて、この作品を...
手堅い映画
自然と共生した1920年代のノスタルジックな映像美で魅せるレッドフォード監督の丁寧な演出
ロバート・レッドフォード監督の折り目正しい映画作りで、1920年代が丁寧に再現されている。兄弟愛、親子愛、郷土愛、そしてスコットランドへの祖国愛と、中身の濃いテーマを清潔に分かり易く描いて、レッドフォードの優しい資質が快い印象を残す。作品の内容とテーマに合ったキャスティングの良さもある。脚本については説明過剰なところがあり、観る者の想像力を刺激しない点で残念に感じた。それは、主人公がダンスパーティーの後初めて彼女に電話を掛けるシーンの台詞が、前の会話シーンの台詞と重複するところである。花火の後の映画で描いていない話を入れるか、それともバッサリカットするかで良いと思う。無駄なカットが無いだけに、そんなところが気になってしまった。また、語り口の素直さに対して、各カットの間が短めに感じたのは、演出か編集のどちらかに問題があるのではと思った。美しい映像が命の映画だけに、そこが少し勿体ない。
弟役のブラッド・ピットが素晴らしい。ミステリアスな部分を持つ青年の身のこなしが、この男優の個性とピタッと一致していて、説得力のある人物表現になっている。レッドフォード監督が、自身の若かりし頃の演技を重ねる様に演出したのではと想像する。
作品全体の感想は、上記のテーマを敢えて絞らずにノスタルジーの映像美に拘った作りを狙ったのだろうと思う。
けっこうよかった
レンタルビデオで見て以来2回目。
弟がギャンブルで身を持ち崩していても家族にはそれを明かさず、仲良く釣りをするところがよかった。なんか、すごく分かる感じがする。そして大物を釣ったら死ぬところも、さもありそう。
ただストーリーはけっこう退屈で、主人公の彼女は気が強くて、はまればいいけど、ちょっと掛け違いがあると一発で離婚しそう。
モンタナの雄大で美しい自然の中、描かれる家族愛、とりわけ兄弟愛。 ...
人は理屈を離れ、心から人を愛する事ができる
この主人公の父の牧師の最後の説教の言葉が本作のテーマを表していると思います
冒頭で川の岩は5億年前にできた、しかしその前から岩の下には神の言葉があったのだと父は兄弟が子供の頃に教える
そしてラストシーンでは、老人となった主人公がその岩の下には言葉があり、その幾つかは岩のものだと語る
様々な人生があり長い時が流れ、土が岩に変わるようにいつしか自分の人生も川の岩のように沢山の中のひとつとなり忘れ去られる
しかしその岩の下には、確かに生きて心から人を愛した人生があったのだと
それは理解しあえなくとも理屈を離れて愛した人の思い出
妻だけで無く、父であり、母であり、不幸な死を遂げた弟との思い出のこと
人生も終わりになり、振り返ればそのような思いはすべて一つに溶け合い、その中を川が流れるのみなのだ
これといった事件もなく山場もなく淡々と、山間の田舎町の牧師一家の兄弟の物語が少年期から始まる
監督経験が浅いロバート・レッドフォードにもかかわらず、語り口がとても上手く、あっという間もなく映画の物語の世界に引き込まれてしまいます
それは美しいモンタナ州の風景ももちろんですが、あたかも劇中のあの川の流れのように、映画全体の緩やかな流れの中に、渓流の ように早瀬や、小さな滝を作るレッドフォード監督の手腕によるものでしょう
音楽も映画の雰囲気に合う素晴らしいものでした
ブラッドピットは若い時のレッドフォードに本当に良く似ています
笑顔ではにかむ記念写真は心に残ります
兄弟の子供の頃の子役二人も素晴らしい名演技でした
原題はA River Runs Through It
これを日本語に意訳するなら、鴨長明の方丈記の書き出しそのものでしょう
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
流れゆく人生
深夜、静かに観たくなる映画
糸は4拍子のリズムで投げる
モンタナ州ミズーリの大自然でフライフィッシング
1910年~ノーマンの半生記
先住民に対する差別のくだりはアッサリ
子供の頃の川のシーンがガサガサしているのはわざとなのか?
メトロノームで長老派流の釣りの技術を学ぶ。
博打で身を滅ぼす弟ポール
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