リバー・ランズ・スルー・イットのレビュー・感想・評価
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フライ・フィッシング
牧師の父のもとに育った兄ノーマンは故郷を離れ、6年後に帰ってくる。弟ブラッド・ピットは釣りキチで警察まわりの新聞記者。ボートでの無謀な川下りをやった頃の仲間たちも健在。ノスタルジックな想い出と自然に囲まれた故郷。インディアンの娘とつきあう弟、ジェシー(エミリー・ロイド)という女性に人目惚れした兄。小ネタエピソードがなかなか面白い。日焼けしたジェシーの兄など・・・
アメリカでも文学部に入ると将来の職業が定まらない。そういうときには故郷に帰って釣りをすればいいんだ。「愛する人が困って苦しんでいるとき何を差し出せばいいか?愛することが一番だ」
凄い静かな映画という印象。 釣りのシーンは水面がキラキラしてて映え...
性格を違えた兄弟の末路
グレイグシェーファー扮するノーマンマクリーンの父親は牧師で釣りが好きだったのでメトロノームで呼吸を覚えた。勉強も父親が厳しかった。休日は、ブラッドピット扮する弟のポールマクリーンと釣りに興じた。ある日、ポールがたきつけてノーマンと急流川下りに及び滝に突っ込んだ。兄弟で殴り合いのケンカは一度した。あとは、父親と兄弟で釣りをしたが、ポールにはセンスがあった。真面目なノーマンは大学を卒業してやがて教師に、陽気なポールは新聞記者になった。ふたりは久しぶりに顔を合わせ思わず川へ釣りに出かけた。ふたりはこのまま平和に道を歩めるのだろうか? 兄弟のそれぞれの人生を性格の違いから抑え気味に描いた作品だね。特に川釣りの描写が見事だと思った。
🎣釣りと若かりしブラピのキラキラ✨
妙に気になる髪型と奇妙なイントネーションを操りながら商品を宣伝する、某グループ社長のお陰でこの作品をBSで鑑賞することができました。
🗣≺ 社長!ありがとう!)
イケメン俳優でいらしたロバート・レッドフォード氏が監督を務め、自身の再来と言われたらしいブラッドのピット兄さんを抜擢(バッテキ)し、結果的にこの作品で彼を出世させたという👆🏼レビュ-タイトルを楽しむ作品でしたが、、
私はどこか北村一輝さん似で、どこかホアキン・フェニックスさん的な雰囲気も身にまとう兄役のクレイグ・シェイファーさんが気になり、釣りのこともよく分からないのに観続けてしまいました。
シェイファーさんの憂いを帯びた目の色に幾度も事件の予感がするも、その都度、あちらの雄大な自然に包まれた環境の中で事無きを得るというか、雨降って地固まる展開をまったりと味わいながら、最後に・・・という流れで、、終わってみれば『スタンド・バイ・ミー』と同じような余韻が胸に残る作品でした😌マッタリズム
悠久の流れの中で
年齢の近い兄弟は、互いがとても身近な存在であり、互いを意識する。そんな兄弟ならではの空気感や、成長と共に経験する様々な出来事を、クレイグ・シェイファー( 真面目な兄 )とブラッド・ピット( やんちゃな弟 )が丁寧に演じていました。
美しい渓流でのフライ・フィッシングのシーンが、とても美しく撮られていました。
家族、兄弟に対する深い想い、家族で交わされる言葉が心に沁みます。
BS - TBSを録画にて鑑賞
できることは人を愛すること
つい最近「人に勧めるナンバーワンの映画作品」を聞かれて、この作品を...
手堅い映画
自然と共生した1920年代のノスタルジックな映像美で魅せるレッドフォード監督の丁寧な演出
ロバート・レッドフォード監督の折り目正しい映画作りで、1920年代が丁寧に再現されている。兄弟愛、親子愛、郷土愛、そしてスコットランドへの祖国愛と、中身の濃いテーマを清潔に分かり易く描いて、レッドフォードの優しい資質が快い印象を残す。作品の内容とテーマに合ったキャスティングの良さもある。脚本については説明過剰なところがあり、観る者の想像力を刺激しない点で残念に感じた。それは、主人公がダンスパーティーの後初めて彼女に電話を掛けるシーンの台詞が、前の会話シーンの台詞と重複するところである。花火の後の映画で描いていない話を入れるか、それともバッサリカットするかで良いと思う。無駄なカットが無いだけに、そんなところが気になってしまった。また、語り口の素直さに対して、各カットの間が短めに感じたのは、演出か編集のどちらかに問題があるのではと思った。美しい映像が命の映画だけに、そこが少し勿体ない。
弟役のブラッド・ピットが素晴らしい。ミステリアスな部分を持つ青年の身のこなしが、この男優の個性とピタッと一致していて、説得力のある人物表現になっている。レッドフォード監督が、自身の若かりし頃の演技を重ねる様に演出したのではと想像する。
作品全体の感想は、上記のテーマを敢えて絞らずにノスタルジーの映像美に拘った作りを狙ったのだろうと思う。
けっこうよかった
レンタルビデオで見て以来2回目。
弟がギャンブルで身を持ち崩していても家族にはそれを明かさず、仲良く釣りをするところがよかった。なんか、すごく分かる感じがする。そして大物を釣ったら死ぬところも、さもありそう。
ただストーリーはけっこう退屈で、主人公の彼女は気が強くて、はまればいいけど、ちょっと掛け違いがあると一発で離婚しそう。
モンタナの雄大で美しい自然の中、描かれる家族愛、とりわけ兄弟愛。 ...
人は理屈を離れ、心から人を愛する事ができる
この主人公の父の牧師の最後の説教の言葉が本作のテーマを表していると思います
冒頭で川の岩は5億年前にできた、しかしその前から岩の下には神の言葉があったのだと父は兄弟が子供の頃に教える
そしてラストシーンでは、老人となった主人公がその岩の下には言葉があり、その幾つかは岩のものだと語る
様々な人生があり長い時が流れ、土が岩に変わるようにいつしか自分の人生も川の岩のように沢山の中のひとつとなり忘れ去られる
しかしその岩の下には、確かに生きて心から人を愛した人生があったのだと
それは理解しあえなくとも理屈を離れて愛した人の思い出
妻だけで無く、父であり、母であり、不幸な死を遂げた弟との思い出のこと
人生も終わりになり、振り返ればそのような思いはすべて一つに溶け合い、その中を川が流れるのみなのだ
これといった事件もなく山場もなく淡々と、山間の田舎町の牧師一家の兄弟の物語が少年期から始まる
監督経験が浅いロバート・レッドフォードにもかかわらず、語り口がとても上手く、あっという間もなく映画の物語の世界に引き込まれてしまいます
それは美しいモンタナ州の風景ももちろんですが、あたかも劇中のあの川の流れのように、映画全体の緩やかな流れの中に、渓流の ように早瀬や、小さな滝を作るレッドフォード監督の手腕によるものでしょう
音楽も映画の雰囲気に合う素晴らしいものでした
ブラッドピットは若い時のレッドフォードに本当に良く似ています
笑顔ではにかむ記念写真は心に残ります
兄弟の子供の頃の子役二人も素晴らしい名演技でした
原題はA River Runs Through It
これを日本語に意訳するなら、鴨長明の方丈記の書き出しそのものでしょう
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず
流れゆく人生
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