「【”皆殺しの歌が流れる中、正義は遂行された。”今作は、正義の保安官と、彼を助ける個性豊かな4人が悪党たちを蹴散らす正統的で痛快なる西部劇である。1959年の”ゴレンジャー活躍劇”でもある。】」リオ・ブラボー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”皆殺しの歌が流れる中、正義は遂行された。”今作は、正義の保安官と、彼を助ける個性豊かな4人が悪党たちを蹴散らす正統的で痛快なる西部劇である。1959年の”ゴレンジャー活躍劇”でもある。】
■保安官のジョン・T・チャンス(ジョン・ウェイン)は、メキシコ国境近くの町「リオ・ブラボー」でならず者・ジョーを殺人の現行犯で逮捕する。
しかし、ジョーの兄で町を牛耳るネイサンが弟の釈放を要求して金で雇ったガンマン達を使い、町を支配しようとする。
だが、チャンスは彼の人柄に惹かれる4人の仲間と共にネイサンが雇ったガンマン達に立ち向かう。
◆感想
・私は、タラちゃんが好きな所為で、マカロニウェスタンの名作と言われる映画は結構観て来た。特に、エンニオ・モリコーネが音楽を担当した作品群は実に面白い。
・だが、良く考えれば正統的西部劇があってこその、マカロニウェスタンの誕生であるのだから、”私は、正統的西部劇をキチンと観ていないな。”と思った訳である。
・で、今作。数々のガンシーンや、テンポ良き展開。実に面白い。そして、勧善懲悪でありながら”善”のメンバーが実に個性的なのである。
1.ジョン・ウェイン演じるジョン・T・チャンスは、万全だろう!と思ったら、基本的に優しき懐の広い漢なのだが、意外と女性にシャイでモジモジ君である所。クスクス。
2.チャンスの相棒で、保安官補佐のデュード(ディーン・マーティン)に至っては、数年前に女に振られてアル中になっている。
3.足の悪い、で序でに口も悪い牢を護るお爺さんスタンピー(ウォルター・ブレナン)のコミカルキャラも良い。
4.早撃ちで冷静な若者ガンマン、コロラド(リッキー・ネルソン)がチャンスに次いで頼りになるように見えてしまったぞ!
5.そして、イカサマトランプで稼ぐ女、フェザーズ(ナント、アンジー・ディキンソン!)が、気丈で色っぽいのだが、心意気も良いのである。
彼女が、チャンスにイカサマを窘められながらも、目の前で手配書を破り”もう、追われないようにしておく。”と言われ、彼のために寝室の前で寝ずの番をしたりする姿。そして、モジモジ君のチャンスに積極的に迫って行って恋仲になって行く姿などもとても良い。
<資料には、
”この映画が切っ掛けで秘密戦隊ゴレンジャーが出来た”。
とあったので、そんな馬鹿な!と思ったら、正にそうでありました。
アカレンジャーは勿論ジョン・T・チャンスで、モモレンジャーはフェザーズである。
あとは、勝手に決めてくれい!>