「【”戦争は悪い事だ、だが祖国を恨むな!”強きアメリカ、弱気ベトナム、支援するソ連。だが、政治的背景は十二分に分かりつつ、幼き時に観たインパクトが強かった作品。】」ランボー 怒りの脱出 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”戦争は悪い事だ、だが祖国を恨むな!”強きアメリカ、弱気ベトナム、支援するソ連。だが、政治的背景は十二分に分かりつつ、幼き時に観たインパクトが強かった作品。】
ー 30年振りに鑑賞した。
細部まで結構覚えていて、ランボーがベトナム兵に捕らえられたMIA(戦時行方不明者)2500名を救出するために、第一作でも彼を助けた上官トラウトマン大佐の願いにより、再びベトナムに赴く。
だが、トラウトマン大佐も知らなかった上層部の指示を受けたマードック司令官が隠していた事・・。-
◆久方ぶりに鑑賞した感想
・今作は、御存じの通り1985年のラジー賞の作品賞を受賞している。正に、アメリカがベトナム戦争の悪夢を、勝手に無かった事にしようとしていた時代に、今作は公開されたのである。
・ストーリーも、”強きアメリカ、弱気ベトナム、支援するソ連”を前面に出しつつ進む。そして、ランボーを助ける地元の美しきベトナム女性諜報員パオ。で、彼女はあっさり殺されてしまう。
◆今でも凄く鮮明に覚えているシーン。
・ベトナム兵に捕まったランボーが、蛭がうようよいる沼に繋がれているシーン。あれは嫌だなあ。その後、登山をしている時に、蛭が大嫌いになったのは、この映像がトラウマになったからである。
(というか、蛭は大嫌い。アジア、日本の山岳の川沿いに沢山いる。)
・今作では、ソ連がベトナムの支援をしているように描かれているが、実際には支援という名の下、現在ロシアがシリア、アフガニスタン、北挑戦、インド、中国に軍事支援をして大金を得ている事は万民が知る所である。
<大変、懐かしく鑑賞したが
”戦争は悪い事だ、だが祖国を恨むな!”
と言う言葉は、大国を統べる男には、絶対に口にして欲しくないな・・、と現況下を観て思った作品。
ランボーシリーズはこの後、一切見ていないが、少しづつ観ようかな・・、と思った作品。
何故なら、このシリーズが公開時の世界情勢をどのように反映させているかを観るのも、必要かな、と思ったからである。>