劇場公開日 2008年11月29日

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羅生門のレビュー・感想・評価

全95件中、41~60件目を表示

5.0虚栄心がタイムループのように繰り返される

2020年10月11日
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20092.殺陣、セット、撮影、音楽、全てが70年後の今も新鮮

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movie

3.0一筋の光

2020年9月6日
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荒んだ世の中、何を信じたらいいのかわからなくなる。

だが無垢な子供の鳴き声は純粋無垢な一筋の光のよう。

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上みちる

4.0味がある!

2020年8月9日
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さすが黒澤映画。鑑賞回数はやがて2桁となるが、良いものは何回見てもいい!

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kenyan

4.5人間のもつ深み

2020年7月27日
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 人間の愚かさと奥深さを描いた芥川龍之介の「藪の中」、「羅生門」を、映画という形で再構築した大傑作。人間の持つエゴイズムを哀しいほどにまで炙り出し、見事な映像表現と迫真の演技で観る者を圧倒させています。
 冒頭から映し出された降りしきる大量の雨、多襄丸と侍の藪の中での立ち回り、演者を照らす絶妙な光と影、、、 これらの圧倒的な映像美だけでも見惚れてしまうのに、食い違う証言を巧みに物語の中で構成させることによって、人間のエゴイズムを問いかける手腕は素晴らしいとしか言いようがありません。
 黒澤監督は、芥川が文学で炙り出した人間の本質を、映像という形で新たに再構築し、より芸術性を高めていると思います… 人間の欲望や意思、その奥に秘められている人間の本質は、演者の目つき、表情、声、顔を浸る汗、照らす光の具合や、まわりの音などによって、無限の奥深さを与えてくれます。京マチ子演じる女は、恐ろしい程の数の顔を持ち、何を想い、何を感じ、何を望んでいたのか、答えのない幾つもの人間性を曝け出しています。視覚的、聴覚的な感受性、これこそ映画のもつ究極的な面白さで、物語を感じ取り、解釈する仕方を無限に広げてくれるのです。
 最後に、この映画は人間のエゴイズムを炙り出しているとは言ったものの、本当にそれだけでしょうか。証言がそれぞれ異なるのは、何も自分を正当化するエゴイズムだけでなく、もしかしたら皆何か別の想いがあって、誰かを庇う部分があったのではないか、、、そんな複雑な心境が証言に含まれているのではないかと思いました。エゴだけでなくて、こんな可能性もあるかもしれないから、より物語が複雑になって深みを増しているのだと思います…

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D.one

5.0真心

2020年7月9日
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みのむし

5.0ヴェネチア獲ってるし誉められ尽くしているからとやかく言うものでもな...

2020年5月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

ヴェネチア獲ってるし誉められ尽くしているからとやかく言うものでもないが、やはり別格。頭から黒澤明を見直してる最中だけど、カメラマンでここまで質が高まるものなのかと驚いた。演出を聞いてそれ以上の事をしてくれるスタッフの何とありがたいことか。全ての要素が噛み合っている。完璧。

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kazuyuki

4.0すごい映画!

2020年5月7日
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鑑賞方法:TV地上波

見入ってしまう映像と演技に夢中で観た。

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緑雲

4.5白黒映画で昔の映画で、そこまで編集や演出に手がこんでる訳ではないの...

2020年5月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

白黒映画で昔の映画で、そこまで編集や演出に手がこんでる訳ではないのにすごかった。昔の映画の名作は今の映画と比べものにならない面白さがあると感じた。

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あかねちん

4.0ようやく、観た。

2020年5月2日
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鑑賞方法:TV地上波

ようやく、「羅生門」を観た。地上波TVですが。NHK、ありがとう! 世界の黒沢監督が、1950年にベルリンを獲った作品なんだと、クレジットで知った。
俺が生まれる10年前の作品とあって、音はさすがに厳しい面があるけれど、画像はリマスターによってかなり観られる感じにはなっているよね。

原作の「藪の中」と「羅生門」を組み合わせて、現代ではもはや想像すらできない過酷な環境の中で、嘘ばかりつきながら、それでもなお人間らしさを残して生きている "ヒト" に対する、高らかな人間賛歌になっているんだね。

自分は、原作の一方になっている、芥川龍之介「藪の中」がとても好き。夏目漱石の「夢十夜」と並んで。本を読まなかった高校時代に唯一読んでいた小説。

前半にあたる「藪の中」部分。
何が本当かわからない、3人それぞれの言い分。この映画では、原作の真相を、女に翻弄された男たちとした。加えて、事実を、各自の心の中で、自分に都合のよい話に置き換えて、それぞれ全く別の話と信じ込んでしまう、弱い心の人間たち。そういう解釈にしたのだな・・・と納得はした。
後半の「羅生門」部分も、原作の突き放すような結末ではなく、人間愛を感じさせる結末にした。だからこそ、本作の人間賛歌が成り立っているということもよくわかる。人間に対してあれだけ絶望させておいて、最後の最後は、それでも人間を信じたくなるという余韻を残すところが名作なんだなあ、と思った。

ただ個人的な感想は、甚だ不遜な言い方だが「惜しかったなあ」だ。この映画の本質をなす部分のために、上記したように原作を解釈したわけだが、その結果、原作のひとつ「藪の中」がもつ "摩訶不思議な感じ" がぐっと小さくなった点が惜しかった。
自分は、この原作の不可思議感が極めて好きだったんだなあ、と感じている次第です。原作はごく短い小説なので、気が向いたら読んでみてください。

また、映画館が開いたら、是非どこかで上映してくれないかな。

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CB

5.0役者の演技が素晴らしい。あの目配りは最高です。

2020年4月20日
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短い時間でコンパクトによくまとめられています。
贅肉を削ぎ落とした人間の性を見事に表現できていますし、映像も美しい。
森雅之、京マチ子、三船敏郎のあの目配りは凄いですね。

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ちゆう

4.5宮川一夫の映像美に人間の醜さを暴いた黒澤映画の厳しさと願い

2020年4月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
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Gustav

4.0素晴らしい!

2020年4月17日
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鑑賞方法:VOD

怖い

コレが70年前の作品である事に感動

脚本、演出も素晴らしいと思いますが、ここはやっぱカメラワーク

光と影のコントラスト
アングル
これは凄腕

人間は心の闇を誰でも持っていると思う

良い時より悪い時の方が人の本音や醜さ等が見てとれる

今現在、新型コロナウィルスのせいでマスク不足

スーパーのマスク販売に
エサを与えられた鯉のように群がり
押し合い圧し合いをして
あれっ?さっきまで中国人は常識ね〜よな~
って言ってたクセに
たいして変わらないじゃん皆んな(笑)

結局、人は自分さえ良ければイイのだ

がしかし
どこまで理性を
保つことが出来るかは
人それぞれ
その瞬間に希望や情を
感じ取れる者
そこに芯の強さの差があると思う

そしていつの時代も
涙は女の武器である

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H1DE!

3.0答えは藪の中

2020年4月5日
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鑑賞方法:TV地上波

難しい

次々と語られる、食い違う供述。
一体誰が本当のコトを言っているのか…

って、最後の話が真相なんじゃないのかな?

昔見た時は、何だかよくわからない印象だったけど、今回字幕をONにして見たら、だいぶわかり易かった。
使ってる言葉が難しいんじゃ。

それにしても、三船敏郎の男らしいこと…
今の俳優に、こんな男はいるかなぁ~?

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n.yamada

3.0古い映画を見るのは初めてで、最後まで飽きずに見れるかなーと思ったけ...

2020年4月4日
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古い映画を見るのは初めてで、最後まで飽きずに見れるかなーと思ったけど、見れました。

真実はひとつって名探偵が言ってますが、第三者のみぞ知る的な。

みんな自分のことしか考えてないっていう、人間の嫌な部分の映画でした。
最後に、善意で赤ちゃん連れて帰った人すら、怪しく見えた笑

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tomo

4.5芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作。遺体発見者の嘘...

2020年4月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作。遺体発見者の嘘はとるに足らない悪で、赤子を引き取った善でその悪は十分帳消しになっていると思います。遺体発見者がつくぐらいの嘘は人間にとっての必要悪だとも思えます。その必要悪を悔いることで赤子を引き取ったならば御の字でしょう。やはり後世に名を遺す作品は人間の根幹・根源の部分をシンプルに描き切った作品だと常々感じます。

京マチ子はこれで出演作を見て2作目です。1作目は市川崑の鍵鑑賞。

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TERATERA

4.5時を超えてなお斬新なカメラワーク・映像美と俳優陣の迫力

2020年3月29日
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鑑賞方法:TV地上波

黒澤映画はかなり見てきているが、羅生門を見るのは初めて。

後の作品でも見せられ、加えてさんざんに信望者に真似つくされてきたはずだが、走る三船敏郎を追いかけるカメラの疾走感と森林中の木漏れ日が動きの中で織り成す光と陰が、今もなおとても斬新な印象で、自分としても驚かされた。やはり、本家本元のレベルの高さは半端では無いことを再認識させられた。

三船敏郎の野性味と卑しさの共存も魅力的、こんなに魅力的な俳優であったのか。京マチ子のセリフの迫力と超アップでの目力にも驚愕。

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Kazu Ann

4.5まさに今

2020年3月28日
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黒澤明生誕110年のタイミングで、NHKが選んで放送するのが、これかと思って、改めて観た。

羅生門の舞台は、平安時代だ。

芥川龍之介の原作で、「羅生門」と「藪の中」を合わせたストーリーなのだが、どちらかというと「藪の中」がメインだ。

そして、背景は「飢饉」と「疫病」の広がる京の都。

しかし、度重なる気候変動による自然災害と、新型コロナウイルス肺炎のパンデミックを考えたら、まさに現代に通じる。

そして、自分の都合でウソを散りばめ、それを正当化しようとしたり、上辺で正義を振りかざしても、実は裏でインチキを厭わない政治家連中を毎日のように報道で目にするにつけ、今の僕達の生きる社会を皮肉っているようにも感じる。

日本の政治はまさに劣化の最中だが、コロナ禍が広がる世界のあちこちの国もそうなのかもしれない。

やれやれという感じだ。

黒澤明は、芥川龍之介の原作をもとに、人間とは所詮、このようなものなのだと言いたかったのかもしれない。

しかし、黒澤明は同時に、人間には良心が残されていて、希望を見出すストーリーも残している。

ハイテクで便利になったが、逆に人間の心が荒んでしまっているように感じることは少なくない。

名前を隠してネットで攻撃したり、言葉の意味も調べず勉強不足のままウソを厭わないバカな連中。

自らを省みるなんて考えることもない。

僕達は現代にあって、希望を見出すことは果たして出来るのだろうか。

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ワンコ

5.0ある視点

2020年3月28日
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鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

怖い

難しい

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しゅうへい

5.0当時、日本、シェークスピア

2020年3月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

価値観は、オセロゲームのように、きっかけさえあれば、ひっくり返る。
それを、セリフにして、舞台にのせたのが、シェークスピアだ、とワタシは思っています。
ところが、当時、日本という世界にはまだまだ未知の国で、こんな映画が作られたとは!
これは世界がびっくりするのも無理はない。

人によって、立場が違えば、自分を守る価値観は違う。それを観る人に突きつける。
舞台となる極暑の森や、豪雨の朽ちた門も、選び抜かれた背景。
しかも、刀を持ってはいても、人を斬るなんて、そうそうできるものではないという情けない行動で、観る人と登場人物が同じレベルだと見せつける。
言葉一つで、欲しがるし、捨てるし、争うし。
特に女性問題は、永遠のテーマですね。。

俳優たちが、この後、七人の侍で、全く別の顔ででてくるのも、みんな驚いたでしょうね。(あ、三船は似たキャラですけど。w)

とにかく、ほかの映画たちとは、一線を画す古典だと思います。

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まろ

4.0現在と何も変わらない〜〜

2019年9月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

「7人の侍」と並び、黒澤明監督の代表作。

あまりにも有名だけど
案外観たことのある人は少ないのでは?
芥川龍之介の「藪の中」と「羅生門」を組み合わせて
再構築した話です。

殺人事件が起きて捕まった犯人と
その場にいた被害者の妻と
被害者の霊魂の三人の言い分が食い違う。
それに加えて、事件の前後に3人を見た木こりもまた、
何やら事情が有る様子。

単純に事件を解決するだけなら
黒澤明が監督するまでも無く、
コナン君でも呼んでくれば済む話だけど

罪から逃れられなくとも
自分の名誉や何かの名誉は守りたい。
その複雑な一人一人の心理が話をより複雑にしてゆく。

京マチ子の変幻自在の演技を是非ご堪能あれ!
貞淑な奥方様から一瞬に娼婦のごとき妖艶な流し目、
蓮っ葉な下町女の様に見えて、
実は己の立場を計算しながらの狡猾な淑女に戻っている。
流石です。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

舞台となった平安の末期かな?

度重なる天変地異による飢餓のために人々の心が荒廃し
生き延びる為なら
赤子からも衣服を剥ぎ取る様な時代〜〜

これって、現在と何にも変わってないじゃんか!

そんな時代に、せめて真実に誠実に生きることで
人としての矜持を保とうとする生き様が

海外で評価されたと、どなたかがブログに書かれてました。

「映画の中の話」だよね〜
なんてもう言っていられない現代に

自分はどこまで、人としていられるだろうか?
精神的にかなり怖い映画ですわ

@もう一度観るなら?
「また企画上映があったら観たいかも〜」

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星のナターシャ