「負の遺産」夜と霧 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
負の遺産
もうこんなもの絶対観たくない。
こんな思い絶対したくない。
でも、目を背けてはいけない。
一度は必ず見るべき。
何度でも見るべき。
人間は戦争というものを通した時にこんなにも変わってしまうのかと、とても驚きました。
短編のドキュメンタリー映画とはいえ、内容は本当に深く、重く、改めて大切なことを教えてくれます。
カラーと白黒を使い分けているところも良いです。
当時の生々しい映像はとても残酷でとても怖いです。
口を開けた生首や女性の毛髪、裸にされ、骸骨のように痩せこけている人々、ゴミのように扱われる無数の死体。
この人たちだって昔はちゃんと普通の人間として生きていたのに、とても人とは思えない姿になってしまっていて、ただただ衝撃でした。
現在の平和な日本ではとても想像がつかないですが、これは70年ほど前に起こっていたリアルなことです。
もちろん当時は日本もこのようなことを行なっていたと思います。
日本では、あまりヨーロッパの戦争について知る機会はないので、同じ枢軸国であった以上、この事実をこの映画によって知るべきです。
できれば、実際に現地に足を運び、自分の体で感じたいとも思いました。
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