劇場公開日 2017年1月21日

「後味が悪い映画だった。」揺れる大地 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0後味が悪い映画だった。

2022年9月14日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ
Gustavさんのコメント
2022年9月15日

マサシさんへ、コメントありがとうございます。

貴族出身でありながらイタリア共産党員になったヴィスコンティの経歴は、当時の混乱したイタリアの社会状況に起因すると思います。そんな政治思想が反映された「揺れる大地」に、十代の時出会えて感激したのは幸運でした。偏に映像の力強さと演出の厳しさに魅了されたからではありますが。
ヴィスコンティは、大好きな監督の一人です。勿論デ・シーカもロッセリーニも素晴らしい。その中でヴィスコンティには本物の贅沢さがあります。ランぺデューサの「山猫」を映画に出来るのはヴィスコンティしかいません。その意味では唯一無二の映画監督でした。「夏の嵐」「地獄に堕ちた勇者ども」「ルードヴィヒ」「家族の肖像」「イノセント」も名作ですが、個人的には「揺れる大地」「若者のすべて」「ベニスに死す」が特に素晴らしいと思います。因みに飯島正氏は、「夏の嵐」を生涯のベストテンに選出、「地獄に堕ちた勇者ども」は三島由紀夫氏が大絶賛、「若者のすべて」は大島渚氏が絶賛しています。淀川長治さんが「ベニスに死す」を講演で語り継いだことは、言わずもがなですね。
映画通の御父上に映画の好みがあるのは自然なことだと思います。私も公言はしませんが、嫌いな映画人はいます。「自転車泥棒」「無防備都市」「鉄道員」を挙げられて、とても嬉しくなりました。好きな作品で共感できるのが映画の素晴らしさの一つですよね。

Gustav