許されざる者(1992)のレビュー・感想・評価
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それぞれの思惑
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
男を笑った娼婦、娼婦を傷物にした男、男を殺すべく賞金を懸けた他の娼婦たち、町を自分の強引なやり方で支配し治安を守る保安官、賞金につられた若者と、生活が苦しくて娼婦を助けるという大義名分をもって殺しをする主人公たち。
それぞれがそれぞれの理由と正義を持っていて、みんなが間違いを犯している。
町の悪人をよそから来た主人公が壮絶な戦いで倒すだけのかつての西部劇が、複雑な事情が絡み合った、誰も絶対悪ではなく絶対正義でもない物語に変わった。単純な話がそんな単純ではないのだと、事情を教えてくれる深みのある西部劇になっている。
本当の正義とは何なのか
美しくそして丁寧に
殺しと贖罪、そして西部劇
気分がすーっとする映画 すがすがしいという一言でした。
クリントイーストウッドの名演技がすべてでした。 特に撃ち合いの後の 怖さと共に すーっとするあの感じはなんだったんだろう? そして始まりと終わりに出てくる 奥さんを思い出しての大きな木の下でのシルエットは美しいの一言です。 こういうならず者でも 人の心というものは大切にするのだということ。 そして保安官と言われるような 誰が見ても正義と思われる人が、 逆に悪の元になっている場合だってありうるということ、、、このことは自分も含めて 自分は正しいと思っていても 第三者から見ると全く 駄目な人間だということもありうるということでもあり、 そういう意味では考えされられる映画でした。 イーストウッドの映画はどことなく 地味なように見えて実はとても理知的で素晴らしい映画が多いと思います。 彼の演技の卓越した素晴らしさにも見ごたえを感じました。 この映画は好きで7回は見ました。
クリント・イーストウッド!!
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