劇場公開日 1993年4月17日

許されざる者(1992)のレビュー・感想・評価

全80件中、21~40件目を表示

5.0本作はまさにイーストウッドの集大成と言えるだろう。

2021年9月12日
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俺の中では紛うことなき最高の映画だった。
表向きは西部劇なのだが、あまり激しいアクションはなく、複雑に絡み合う人間ドラマを主軸に、広大な自然を背景に描ききったまさに傑作だった。最後の西部劇と言うだけあってイーストウッドの集大成とも言える作品だった。(なんでも当時は本作で引退するつもりだったとかなんとか。)彼の2人の巨匠、レオーネとシゲールに捧げているとあるが、映画本編と本作のバックグラウンドを見ればその姿勢が容易く見てとれる。西部劇をメインに、激しく大作思考の点をレオーネから、そして人間ドラマの複雑さや、アクションの立ち回り、制作に至っては効率よく作るという点でシゲールの影響を色濃く見られるのだ。
今までのイーストウッドの西部劇の良いところを全て採り入れているのにも関わらず、ガンマンが人を殺すことに対して否定的で、ある意味西部劇自体に対するアンチテーゼであるとも言える本作は、西部劇としても面白いのだが、人間ドラマとしても深みがあってかなり見応えがあった。タイトルが許されざる者(forgiven)であることも、誰が許されざる者だったのか、みんなだったのか、それても主人公か、それとも西部劇で人をいとも簡単に殺すことに拍手喝采を送る我々観客にか…と色々考えさせられるし、よくできている。
イーストウッドだけではなく、モーガン・フリーマンもジーン・ハックマンもみんな確かに銃の腕前はよく、強いのだが、重い過去を抱えており、それを自分で肯定して生きている哀れで滑稽な人物と書かれているのも見どころだ。特にジーン・ハックマンが最高に好きで、イングリッシュボブに偉そうにしているシーンや、その後の最期のシーンなんかはとても人間味溢れていて良かった。
イーストウッドの弱々しい演技がグッときた。最後のシーンなんかは、また彼の西部劇が見れて良かったという、安堵感や興奮を感じた。
所々出てくる雄大な背景である自然が美しく、そして力強く、目を奪われた。西部劇の影の主役とでも言うべき、当時のアメリカっぽい風景をしっかりとフィルムに納めていて満足だ。余談だが、最近マジで西部劇の作品を見ないなと思う。本作の当時ですらハリウッドでは時代遅れとされていて、その意味でもイーストウッドは最後の西部劇と表していたのだから、かなり骨董品であることは言うまででもないかもしれないが、それでもやって欲しいものだ。最近見た西部劇と言えば”ローンレンジャー”だが、あれももう8年前。あれは興行的に失敗したし、西部劇はもう見限られていて、ハリウッドで作られることはないのかもしれない。

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松本一輝

3.5無法者の地で生き残る厳しさ

2021年8月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

クリントイーストウッド扮する悪名高きウィリアムマニーは牧場を営み足を洗っていたが、娼婦を切りつけた賞金首を取ろうと話が持ちかけられた。馬に乗る事すら久しぶりだったが、マニーは2週間で帰ると子供たちに告げた。昔馴染みのネッド役にモーガンフリーマン、保安官役にジーンハックマンと豪華キャスト。昔の映画だから展開がいまいち遅かったよね。しかし、無法者の地で生き残る厳しさを表していたな。

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重

3.0主人公はサンフランシスコで“正しく”成功したのだろうか?

2021年8月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKBSで放映されたので何度目かの再鑑賞。

私はクリント・イーストウッドの作品では
「マディソン郡の橋」「グラン・トリノ」
「ジャージー・ボーイズ」が好きだが、
この作品は好みではない。

暴力が連鎖する世界を見せられて
心穏やかにはいられないが、
ジョン・フォードが描く西部劇よりも、
ある意味、当時の真実を描いたとの観点は
理解出来る。

しかし、主人公の妻からの影響の貫徹性と
彼女への想いについての描写は疑問だ。

ラストシーンでの主人公の妻の母の
モノローグ「娘が何故悪党と結婚したのか
分からなかった」については、
一人一人の、特に男女間の心はなかなか
うかがい知れるものでは無いし、
この世の中ではいくらでもある人間関係で、
妻がどこまで主人公にプラス影響を
与え続けられていたかについては疑問だ。
サンフランシスコで成功したという主人公
が、「再生は妻のおかげ」と言い、
彼の人生にとって意味ある妻だったと
言いたいのなら、
彼が妻の墓を訪れた様子が感じられない
義母のモノローグは何を意味するのか。

サンフランシスコで本当に“正しく”成功した
のか等、彼の心の中にまだ妻がいて、
悪党を超える人間性が
本当に芽ばえていたのかは分からない。

この時代では度胸と恫喝力だけが
社会を支配する源だったかも知れない、
保安官でも、賞金稼ぎでも、同じように。
周りに恐怖を植え付けて優位に立つ、
そんな非人間的な社会は当たり前のように
あったのだろう。

そんな時代に生まれてなくて良かったと思う
と共に、少しでも油断をすると、似た輩に
この世を支配される時代に成りかねない。

戦前の日本がそんな世界だったろうし、
現代でも良く似た国家や社会が
多数存在しており、
そんな時代にならないことを願うばかりだ。

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KENZO一級建築士事務所

4.0アメリカ映画だけど格調高くなったマカロニウェスタンだ

2021年7月3日
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ジョニーデブ

5.0許されざる者

2021年5月19日
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正義とは?
モーガンフリーマンが良い味を出していた。

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alextm

4.0僕の頭では深くは理解できませんが・・

2021年3月18日
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難しい

イーストウッドが大好きです♪ ずっと前に観たきりでキャストの一部と内容を少ししか覚えてませんでした(笑) アカデミー賞を受賞したからといって観てみても「う~ん、受賞しただけある。」なんて思うかはわかりません(笑)、脳足りんので・・。 世間からそっぽ向かれても大好きな作品もありますし、結局好みになっちゃいますが、以前観た時より好きです♪

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映画は生き甲斐

4.0主人公が最も輝く作品

2021年2月21日
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敵がいくらいようと、どんなに苦境に追い込まれようと覚醒した主人公には勝てないのである。

ハリウッドでの勧善懲悪をかなり濃厚に仕上げた一作。
日本で渡辺謙主人公でリメイクされたようだが果たしてそちらはどうだろうか、、、

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tiso jack

4.0新年一発目、おかしな作品を見る訳にはいかない。大好きなイーストウッ...

2021年1月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

新年一発目、おかしな作品を見る訳にはいかない。大好きなイーストウッドのアカデミー作品でスタート。
誰が正義で、誰が許されざる者なのか、それは絶対ではなく、どの立場に立つかで違うもの。そんストーリーは面白くはあったが、正直アカデミー作品賞までの話か、とは思った。
この作品は私には役者が全てだった。イーストウッドはもちろん、モーガン・フリーマンにジーン・ハックマン。どんなつまらない作品でも名作になってしまいそうだ。
今年も良い作品をたくさん楽しみたい。

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はむひろみ

4.0食わず嫌い

2020年11月30日
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名作と言われる作品で何かタイミング逃してるいうか、食わず嫌いと言うか、身損ねてるのがいくつもらあるが、これもその一つ。

これは良かったわ…

イーストウッドの自身へのオマージュ。

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KoN

4.0Make my Day!

2020年11月26日
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鑑賞方法:DVD/BD
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Socialjustice

4.5印象からかけ離れた実態

2020年10月25日
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傷つけられた売春婦が傷つけた犯人を捕まえると報酬をはずむ話に乗っかったカウボーイが仲間とともに本当の悪党に報いを受けさせるなかで、友人想いや妻想いである演出により、邪悪な悪党という印象を払拭させていく作品。ラストシーンの母親はなぜ娘が邪悪な悪党と結婚したのか、知ることはなかった、というセリフに凄みが凝縮されている。

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お前の頭はただの飾りか

3.5やっぱり西部劇、痛快感があった

2020年8月3日
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鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

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いたかわ

3.5全員悪者・・・なのかな?

2020年6月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

往年の殺し屋が、娼婦の顔を傷つけた賞金首を狙う物語。

クリントイーストウッドが、モーガン・フリーマン、ジーン・ハックマンを従えて製作した西部劇。
西部劇は殆ど鑑賞しないのですが、オスカー作品ということもあり鑑賞。
派手なガンアクションはなく、「殺されることの痛み」「殺すことの痛み」を真正面から描いた作品のように感じます。
ただ、ラストはどう捉えれば良いのでしょうか?
勧善懲悪でしょうか?イーストウッドの格好良さでしょうか?それとも「人は変われない」という教訓めいたものしょうか?敵役のような立場になった保安官が、決して悪者でなかっただけに、私の拙い映画脳では上手く咀嚼出来ませんでした。
それ以外にも、ラストでは前述の「痛み」の描き方が雑になったようにも感じられ、私的評価はやや辛口の標準点としました。

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よし

4.0ザ・西部劇

2020年5月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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モビ

0.5キャラと状況が掴み辛い!!

2020年4月28日
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鑑賞方法:VOD

難しい

脚本が分かり辛く、抑揚や緩急も薄い為、多くのキャラとその時々の状況が把握できませんでした。映画の世界に全く入り込む事ができませんでしたが、再度鑑賞する気にもなりませんでした。銃声は迫力がありました。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.0結局

2020年4月24日
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カサちん

3.0タイトルの意味を考える

2020年2月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

元殺し屋、女子供も殺す残虐な男が
娼婦にキズを負わした漢を賞金のために殺しに行く。

シンプルなストーリー、シンプルな展開に、
何でこれがアカデミー賞獲れたんだ?
と疑問が湧いていた。

ジーンハックマンは嫌なヤツではあるが、
謂わゆるガンマンではなく暴力的な男。
何故コイツが西部劇の敵役なのか?

銃を撃てない黒人ガンマン
殺した事のない若いガンマン。
そして賞金のために殺しに来た下殺し屋。

キッドが初めて人を殺した後のやり取り、
殺されるモーガンフリーマン
ラストの銃撃戦で全ての疑問が吹き飛んで、
物語はひっくり返った。

許されざる者とは主人公の事だと思った。
良い殺しなどない。
と言うメッセージなんじゃないかと思う。

顔に傷をつけられた娼婦がいつの間にか
性器以外剥ぎ取られたみたいな噂話がもうフリになっていた
のだと思う。殺しにヒーローなどいないという
斬新な西部劇だったんだとラストに分かった。

だけど、この感想が正しいのか分からない。
傑作と言われる所以が分かるにはもう少し時間がかかりそうだ。

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奥嶋ひろまさ

4.0深い

2020年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

公開当時、社会人なりたて。

今、見てわかること、たくさんある。

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昔から映画好き

5.0完全にイーストウッド西部劇のファン向け

2020年1月14日
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今まで観た映画の中で1、2を争うほど好きです。

しかし本作の肝は、昔ながらの西部劇の根底を覆しているところにあるので、”そもそも西部劇の伝統やお約束を知らない”という人にはおすすめしにくいです。

できれば、ハワードホークス的な伝統的な西部劇、イーストウッドがブレイクさせたマカロニウエスタン、さらにイーストウッド監督西部劇を一通り観たあとに集大成として観るのが断然おすすめです!まさに終着点なので。

監督の功績を歴史に残すという意味でも、本作のアカデミー賞受賞はとても意義のあるものだと思います。

ちなみに、最近の映画でいうとスリービルボードが近いテーマを扱ってると思うので、同作のファンなら西部劇好きじゃなくても楽しめるかもしれません。(あれも現代舞台の擬似西部劇的ではありますが)

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ウッディ

0.5人殺し

2019年9月11日
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金のために人を殺す人をかっこよく描いたつもりか
嫌な感じしか残らない

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