遊星からの物体Xのレビュー・感想・評価
全82件中、41~60件目を表示
何度でも観賞したくなるSFホラーの個人的頂点
個人的つい定期的に観賞したくなる映画No.1の今作。
SFホラーといえば一番の有名どころはエイリアンになるのだろうが、個人的には恐怖度とシナリオはこちらの方が僅かに勝っていると思う。
もちろんエイリアンは1も2も3も4も大好きだ。(5は正直微妙だがプロメテウス2だと思えば好きな部類に入る)
今作が何故こんなにも私の心を掴むのかと言えばやはり主役であるモンスターのデザインが控え目に言って最高だからであろう。
正体不明の宇宙生命体、グロテスクな造形、他の生物に成り済ます能力、体液に触れただけでアウトな緊張感。
もう結婚したいレベルである。
しかし、モンスターデザインだけがよくても面白い作品になるとは限らない。
それを活かす舞台装置が必要なのだ。
今作はそれを南極基地という世界から隔離されたような場所と、そこで働く隊員達を舞台装置に選んだ。
そしてこれが見事にモンスターの恵まれたデザインと一致し、このSFホラー映画の傑作を生み出すことに成功した。
逃げ場のない、言わばクローズドサークルのような状況に次々と犠牲になっていく仲間達。
そして誰が味方か敵か分からない疑心暗鬼の恐怖。
こういった閉鎖された空間での恐怖というのはエイリアン然り、最近個人的に面白かったライフなどのSFホラーと本当に相性が良い。
いや、というかホラーというジャンル自体と相性が良い。
このようにSFホラーという点ではまるで欠点の見当たらない今作だが、今作が私の中で最高と呼べるSFホラー映画と自信を持って言えるのはやはりあのシーンがあるからであろう。
恐らく今作を観賞済みの方でどのシーンが一番好きかと問われればほとんどの方が私と一緒のシーンを上げるのではないだろうか。
そう、人に成り済ましたモンスターをあぶり出すための方法を実行するシーンである。
これは今作の前日譚であるファースト・コンタクトやパラサイトなどにもあるが、やはり今作のあの緊張感が一番好きだ。
初見の時などは手に汗握って誰がモンスターなのかを見守ったものである。
ここまで長々と絶賛のレビューをしてきたが、正直なところ今作は人を選ぶ作品であることは間違いない。
グロテスクな内容がダメならば見るべきではないだろうし、ストーリーも恋愛や友情、家族愛などといった万人受けする要素は微塵もない。というかぶっちゃけストーリー自体があってないようなものだ。
あるのは未知のモンスターにより恐怖のドン底に落とされる哀れな人間達の物語だけである。
しかしただ純粋に恐怖という面白さを求めるのならば決して観賞した後に後悔することがないのは保証しよう。
30年以上前の作品だったのですね!
どこかで聞いたタイトルだと思ったら過去の作品 やはりあまり映像はきれいじゃないけどこの時代の作品としては良くできている 今リメイクしたらどんな感じになるのかな それより前にもあったようだかその作品も観ておきたいが!!!!
不朽の名作、SFホラーの金字塔
タイトルバックは1951年のオリジナル版をそのままのイメージでカラー化でリスペクトしてます
ノルウェー隊のビデオシーンもオリジナル版のリスペクトシーンでした
このように威儀を正して、極めて真面目にSFホラーを誠心誠意真心を込めて作っています
結果の出来映えは、ご覧の通りの怖さ、グロさ
これこそ不朽の名作、SFホラーの金字塔です
今日普通に一般的になっている、触手系のモンスター、寄生系モンスターは本作が切り拓いたもので、その全ての始祖であると思います
音楽がまたすごい
オリジナル版の音楽が巨匠ディミトリ・ティオムキンなら、これに釣り合うには同じく巨匠を持ってくるしかないと、エンリオ・モリコーネを持ってくるぐらい真面目です
この音楽がまた素晴らしい
怖さ倍増です
何から何まで素晴らしい
氷の柩を見せるシーンがあるように基本ドラキュラ潭です
それをジョン・キャンベルの原作小説に忠実に、ここまでおもしろくできるのか!と感嘆するばかり
真冬の寒い夜、部屋を暗くしてサラウンドで観賞すると、本当に怖いですよ、オススメ
「ファーストコンタクト」 も一緒にどうぞ
前日譚の「遊星からの物体X ファーストコンタクト」を観ておくと、
冒頭のシーンで、なぜヘリコプターで犬を追っているのかが、わかります。
映像はグロテスクですが、展開には引き付けられます。
日常に潜むオカルティズム
作品から伺い知れるオカルト的な現象を視覚化させたような作品。
口から地球外生物が入り込むが、実際は日頃の欺瞞やら猜疑心が狭い世界で渦巻きお互いの信用なのか?信頼なのか?先入観が働き起きてしまう現象の様だ。
類似作品に「ゼイリブ」「インヴェンション・ボディー・スナッチャー」「ブロブ」「タマンゴ」「マタンゴ」「戦艦バウンティー号の叛乱」等など…。
数十年ぶりに観た
最初に観たのは高校2年の頃だったか。今観ても猛烈に面白い。
限定された空間で極限状態の男達が蠢く。今やスタンダートとも言えるこの設定の古典にして究極。1982年時点で完成されている。
並の監督ならゴチャゴチャと膨らましそうなものだが、そこはカーペンター監督ストイックに徹した作り。ジワリジワリとサスペンスを高め、ロブ・ボッティン製作の至高のクリーチャー!!いんやぁ素晴らしい。
音楽はモリコーネなのだが、明らかにカーペンター節に寄せてきている。シンセ多用な感じ。(ここは好みが分かれそう)
コンピューターとかラジカセとか時代を感じるガジェットが出てくるが、映画の芯は全く古びていない。アンチハリウッド的なラストといい、実にクールで痺れますね。
特殊メイクか!
デジタルリマスターのおかげで、「午前10時の映画祭」以外でも、旧作を劇場で観る機会が増えて嬉しい限りだ。
さて、本作 やはりクリーチャーというか、正体不明の生物が犬や人間になりかけている姿、時間を逆に見れば犬や人間が異形のものに変わりかけている姿の見事さを語らずにはいられない。
79年のエイリアンといい、欧米のぬらぬらトゲトゲしたクリーチャー様相は、なんだか共通しているな。彼らは土葬だから、火葬の日本が「白装束に青白い顔」に死の恐怖を感じて幽霊を見るように、「半分腐って、骨が見えてる」という姿に、死の恐怖を感じるのかな?
今回は南極基地という閉鎖空間で、対極に「ゼイリブ 」ではオープンな全世界で、という違いはあれど、自分たちと見分けがつかない者がいつのまにか混ざっている恐怖を描くのが上手だな。
とても面白い
劇場で見るのは初めて。シネコンクラスの大スクリーンで見ることができて本当に良かった。この映画のストイックさは、テレビで見ると少し単調に感じる時もあるので。エンドクレジットの文字のデカさも新鮮だった。
つくづく、ここまで映画の内容としっくりくる邦題も無いと思う。で、そんな物体Xの暴れっぷりを魅せる特殊効果のド迫力は、現在のCGに頼る映画製作では中々出せない気がする。音楽も最高。そしてカート・ラッセルが大好きだと改めて強く思った。
品あるB級スプラッタ最高!
The thingの不気味さはカート・ラッセルの清純な美しさで帳消しになる素敵な映画だった~。
モンスター・パニックものなのに、無駄に人々が叫んだりしないのも品よく感じられてよかったなあ。凍りつく疑心に重点があってそれも◎。救いないラストも最高。
同化してるぜ!
平和な南極基地に突如の闖入者。ノルウェー基地のヘリが犬を追って、銃を撃ったり爆弾投げたり・・・挙句の果てはアメリカ人に媚を売る犬めがけて発砲。「何しやがんだー!」てな感じでノルウェー人を射殺。もう、このオープニングだけで凄い。アメリカ基地の隊員たちも何が起こったのか呆気にとられ、ノルウェー基地を偵察に行く。全滅していた状況に驚き、人間とも思えないほどの不気味な死骸を標本として持ち帰る。
犬たちが突如暴れだし、不気味な怪物と化し、パニックのスタート。火炎放射器で簡単に死ぬのだが、標本のほうも怪しげ。怪物は生物になら何でも同化してしまい、それがネズミ算的に増えてゆくのだ。27万時間後には人類すべてが同化???
とにかくCGのない時代のアナログメイクアップ。気持ち悪いてなもんじゃないくらい、えげつないほどのグロ描写。中盤のおっさんが怪物化したときにゃ、顔は伸びるわ、顔に足が生えてくるわで大パニック。同時期の『エイリアン』同様、閉鎖空間でのモンスター・パニックなのだ。しかも、仲間の連帯感なんてものはほとんど存在しない。誰がその“生き物”に同化されちゃったのかわからないことで、皆疑心暗鬼にかられるのだ。他人の名前の入ったシャツを破いて、「こいつ感染されちゃってるよ」などと、怪物自身も防衛本能でまともな人間を陥れたりするし、どこまでが同化された人間心理かよくわからないけど、血液検査のシーンなどは心理劇も見事。ただ、登場人物を把握するのに一苦労。終盤にはカート・ラッセル目線でスリルを味わえます。
「冬眠させるな!」てことで、基地を燃やし、爆破させるというハチャメチャな展開もいい。最後に残ったのはマクレディ(ラッセル)と黒人のチャイルズ(キース・デヴィッド)。絶望感に溢れた虚しさもよい。エンディングの後、どうなるのか興味津々・・・
※本日映画館にて再鑑賞
やっぱりスクリーンで観るとグロさが倍増!血液がチュルチュルチュルっと動くシーンでは思わずのけぞってしまいました。
27万時間後と書いたけど、字幕では2万7千時間後だった・・・また確かめなくては・・・
面白い。出来過ぎ。
いわば、今や古典。南極の地下に埋まった何か?というのは、エヴァに。感染しながら殺しあうという映画は、もう数え切れない。
円盤の埋まり具合などは、Xファイルムービーや、インディージョーンズなどに、それぞれ
参考?真似?されてるのかなあ。似てますし
これ以降に似た話の映画は、たくさんたくさんありますね。
ですがしかし、今みても充分ゾクゾク、ハラハラ、ドキドキします。
特撮?というかモンスター擬態?は、
いかにも古い、懐かしい感じのするカニのような、パチスロに散々出てくるケルベロスの様な
ベトベトぬるぬるローション生物。
今や、ありとあらゆるCGが可能な時代から
すれば、ちょっと古い感じはします。
けど、とにかくみんなが怪しい。急に変態になる怪物にドキッとしたり、うすい暗闇から
急に現れる感じは、なかなかどうして
よく計算された作品です。
で、何万時間後にはやはり、地球全員が
擬態化しちゃったの?かなあと。
次どうなんの?かなあと、見たいような
見たくないような。
よくできた古典的な名作です。
ある意味B級の傑作。ゲスいですが
ドキドキする名作です。
あと、この邦題は、最高!
見事です。原題だけでは、多分よくわからない
映画。うまいですね。遊星?でてこないなあ。
ポスターのシーンない!
フォロワーの映画が繰り返されてきた現代だと当時の人たちが感じたであろう新鮮さや衝撃は感じなかった。
音楽はエンニオモリコーネなんだね。意外。あの音楽で4割り増しになってると思う。
疑心暗鬼の部分ももっと取り乱しちゃうやついてもいいんじゃない?!日本だと仲間割れで全滅しそう。
それにしても日本語タイトル突飛だ。ウルトラマンっぽいのかな。
こわいよーーー
グロいよーービジュアルも音もグロいよーーー説明が少なくて話がわからないところも多々あるよーーーわんこが可愛かったのにあんなことになるなんて。原題はThe Thing。なぜ邦題はこんなことになってしまったのだ。でもこれCGの無い時代だよね。すごいね。
気持ち悪さの極地
午後ローで見てからというもの何度も録画したものを見直してきた本作。 リマスター版にて劇場公開されるということで鑑賞。
いやはや凄い。 技術的な部分では当時と現在は比べ物にならないが、この映画の気持ち悪さには未だにどの映画も到達していないのではないだろうか。
生理的な嫌悪感を抱かずにはいられない驚異的なヴィジュアルの説得力だけでも本作は映画史に残る驚異の大傑作だと思う。 現在みたいCGで化け物が作られているわけではないこともあり、人間を化け物に追い掛け回させたりはできないのだけど、それが映画全体のじとーっと不穏な空気に繋がっていてとにかくとても良い。
あとは劇場で見たことで改めて認識した部分だが、とにかく音楽の素晴らしさ!音楽面の不穏さも映画史に残る大傑作だな。 モリコーネは凄い!
エンドロールが流れ始めると他の映画なら誰か一人ぐらいは早々に席を立つ人がいるが、この映画では誰もいなかった。 みんなエンドロールが流れてきてもなお不穏な空気を発し続ける音楽に釘付けになってたのかな (わざわざリマスター版見に来るような人だから、そもそもこの映画が大好きな人たち というのもあるだろうけど
人生通して見続けるであろう映画なので、劇場できちんと見れてとにかく感動 よかった
疑心暗鬼
「生きもの」のビジュアル、その造形が最高!
触手ブルンブルン、体液ダラダラ、頭グパグパ、全体的にデトデトしてて本当に気持ち悪くて気持ち良かった。
グロテスクな異生物そのものへの恐怖、身体を乗っ取られる恐怖、地球侵略の恐怖、そして誰も信じられない疑心暗鬼の恐怖。
色々混ざって最悪な南極基地を強制的に追体験させられる。
仲間内で疑い疑われの、誰が同化されたヤツか分からない状況はかなりキツかった。寄生され消化し終わったら完全に擬態できる設定の凄さ。
特定は出来ないけど恐ろしいモノがすぐ隣に潜んでいることは分かっている状態の恐ろしさよ。
ミステリーにおける孤島や館の密室殺人事件的な。それより格段にタチ悪い。
一触即発な血液検査のシーンが好き。心臓マッサージからのビックリ箱的な演出も大好き。声出た。
意外とローテンポだったけどずっと緊張感が張り詰めていて楽しかった。
「生きもの」VS人間の襲撃戦がメインだと思っていたので、火炎放射で案外すぐ停止するのには拍子抜けしたけれど。
最後はこれまたゾッとする終わり方。
凍え死ぬのが先か、誰か来てくれるのが先か、もしかして目の前の人物が…?見えない結末をただ待つしかない。ああ絶対嫌だ。面白かった。
デジタルリマスター版にて。
この作品を初見で大画面で観られることが幸せ。
古びてない
デジタルリマスターにて。
劇場公開時からビデオでは何十回も観ているとはいえ、久しぶりに劇場で観るとまた新鮮な印象なものデスね。
あらためて観ると案外画面が暗いなと思ってしまうのは、ビデオでは調整出来たからかな?
ロブ・ボッティンの名作中の名作SFXを堪能しました。ストーリー展開(特にスピード感)も古びてないね。
今回意外だったのは、音楽はエンニオ・モリコーネだったんだっけ?ってこと。カーペンター自身だとばかり思ってた…
SFクリーチャーものの古典
SFクリーチャーものの古典というか、金字塔ななんですが、最近観た、2001年宇宙の旅が、1968年制作だとすると、この制作年1982年時点では、もう少し科学的考証があっても良かったかなとは思います。
未知の生物解剖する時は、マスクくらいするでしょとか、全く連絡取れない基地なんだったら、ノルウェーにしろ、アメリカにしろ、なんか部隊がすでに駆けつけてるでしょとか、激情型の隊員ばっかってのもおかしいでしょとか、ヨーメーンみたいな南極料理人は、おかしいっしょ、とか(笑)。
まあ、でも、これを大学時代に観た時は、衝撃でした。氷に閉ざされた密室の南極基地に、パラサイトする地球外生命。ウォーッ、みたいな。僕の覚えてる限りでは、寄生するって地球外生命は、この映画が初めててわした。
よって、辛口だけど、甘辛なポイントにしてみました。
あと、日本語タイトルが、何かと変だと言われる昨今、このタイトルは、ある意味、元々のタイトルを超えるとの評価があったことも思い出して、及第点ですね。
閉鎖空間での恐怖と緊迫感!
デジタルリマスター版を劇場で観賞。
言わずと知れたSFホラーの名作。久々に観てみるとさすがに古い。コンピューターとか演技とか演出が。ただ、CGで慣れてるわりにクリーチャーはあまり違和感がなかった。当時いかに斬新な映像だったのかがわかる。
でも不朽の名作として君臨しているのは心理合戦の部分。仲間を信じられなくなる疑心暗鬼の状態、「生きもの」かどうかを判定する緊張感。閉ざされた空間で展開する物語は今でも色褪せなかった。
CGでごまかせないからこそ設定と脚本で勝負してた時代なんだなと実感した。
ちなみにデジタルリマスターの出来はよくわからない。
全82件中、41~60件目を表示