「これは原作者が怒るのもムリはない。」模倣犯 星水松 愛菜さんの映画レビュー(感想・評価)
これは原作者が怒るのもムリはない。
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原作は犯罪小説の金字塔と云われる程の名作です。
観賞時は原作未読だったので、主役(中居くん)が1時間位経ってから出てきたのが、まずビックリだった。だからという訳ではないが、中居くんの印象は最後の首が吹っ飛ぶシーンしか残ってない。他の演者さん達は良かったと思う。木村佳乃、藤井隆、田中麗奈、津田寛治(まー憎たらしい役は上手いわ。その後もそんなんばっかだが)。圧巻なのは、もう一人の主役の山崎努氏。最後は泣かせます。ホント名優さんだと思う。先に述べた"首飛び"が話題になりがちで、こんなアホみたいな演出なんかどうでもよく、最後の山崎さんの泣かせるシーンが本来の見所であると改めて言いたいです。
演者さんの評価は4、監督・脚本が1ってとこだろうか。
さて、何かの雑誌で読んだのだが、原作の宮部みゆき氏はこれを執筆中、話の重さ(悪意の描写)に耐えきれず、何度か体調を壊したという。
多分、そういう産みの苦しさからなのか、あまりに自分の原作をぞんざいに扱われたと感じたか、試写会を途中で退席したという。
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