もののけ姫のレビュー・感想・評価
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自然VS文明の映画NO1
ざっくり言えば「自然VS文明」「精霊VS人間」のバトルなんだけど、
人間サイドの中でも色んな立場、思惑、信仰が違っていて、自然サイドでも種によってスタンスが全然違っている
派閥が乱立していて、勢力図にすると矢印が絡み合っていてややこしい
さらに人間の営みを悪と描いていないから余計見方が難しい
これ結局どっち応援すればいいの?って見てるまま終わっちゃった
悪者がいない。強いて言えば人間と自然が存在することの世界の歪みが悪。この歪みが祟りの正体なのかな?
アシタカはこの争いに巻き込まれたんだけどアシタカのお節介感が面白かった
僕がアシタカだったらどういうスタンスを取るのがいいんだろう。
とりあえず猪集団には入りたくないよね。臭そうだし。大将の目ヤニすごいし
たたらばも重労働だろうし怪我とかしても労災降りなそうだから嫌かな
しし神様の付き人がいいな。マネージャーみたいな。しし神様のスケジュール管理して、ギャラの交渉とかしたいな
履歴書どこに送ればいいんだろう?TOEICとかやっぱりあったほうがいい?漢検3級じゃ厳しい?
ジブリの中でも、モロに社会貢献を謳った作品。
人間と自然との共存をテーマにしており、環境保護や戦争、愛と憎しみなど、多くの深いテーマを扱っています。SDGsが主題となった現代に、正に刺さる作品。
世代ど真ん中ではないですが、現代の若者たちが観るべき映画かもしれません。
久石譲氏が手がけた壮大で感動的な音楽が、映画の雰囲気を一層引き立てています。特に、メインテーマや戦闘シーンの音楽は心震えます。
本作品は、美しいアニメーション、深いテーマ、複雑なキャラクターによって、多くの人々に愛され続ける作品です。人間と自然の関係を考えさせられる感動的な物語であり、観るたびに新たな発見があること間違いなし!
アニメが実写を越えた日
事実として、興行成績において、邦画のトップになった。
どれだけの日本映画が束になって掛かっても、『もののけ姫』にはかなわなかった。それほど素晴らしい出来のアニメーションで、ジブリは年を追うごとにクオリティをアップさせ、とうとうこの領域にまで到達したのだ。
『機動戦士ガンダム』の安彦良和氏が『ナウシカ』を見た時に素直に敗北を認め、アニメ界からの撤退を決意したというエピソードの、さらにその先に、この映画がある。安彦氏はどうやら『もののけ』には納得していない様子だが、歴史漫画を描き続けてきたマンガ家として言いたいことがあるのだろう。
神と穢れについて、これほど壮大にファンタジックに、そして物語として美しくまとまった映画は、今まで見たことがない。
そして驚くことに、これ以降も、勝るとも劣らない作品群を生み出し続けていることだ。宮崎アニメに邦画がひれ伏した日だった。
平和な村で暮らしていたアシタカが、ある日突然タタリ神に襲われ呪われ...
平和な村で暮らしていたアシタカが、ある日突然タタリ神に襲われ呪われてしまう。その呪いを解くため西へと旅立ち、たどり着いたのはエボシが率いるタタラ場という村だった。そこでは森を資源に鉄を造り続けていた。山犬に森で育てられもののけ姫と呼ばれるサンは、そんなエボシや人間たちに対して憎しみを覚えていた。
最初は、森を壊すなんてよくない、エボシ反対!と思うだけだった。しかし、サンもエボシも、生きるために必要な選択をしている。死を恐れ、生きるためにやがて憎しみが生まれる。なぜ争いは起こるのかとメタに考えてしまうかもしれないが、普段自身が体験する苛立ちや、伝わらないもどかしさなどがここに重なり、「相手にも事情があるんだな」という考えになる。私にとって人生のバイブルのような存在だ。
また、映画の意味だけでなく、ひとつの芸術としても本当に美しすぎるなと思う。
私が特に好きなのは、山本二三さんの描くずっしりとした背景、久石譲さんの壮大な音楽。シシ神の森の音のないシーンは、森で収録された無音が流れているらしい。
あの没入感も大好きで、一度見たらしばらくはボーっとしてしまう、あの心地よさをぜひ体感してほしい。
帯に短し襷に長し
テレビも含めて初めてみましたが、結果的に凡庸な印象と感想で、評価が高い理由が分かりません。
・ジブリのフォーマットは踏んでいる安定感はある。
・音も映像も当時のトップレベルにあるのは間違いない。今見ても素晴らしい。
・「命」というテーマに絞って観ていれば、多様な価値観、事情、背景等の織りなす複雑さ、そこからのぶつかり合い、~因果~が丁寧に描かれている。
ただ、
・ストーリーというか時代背景がグチャグチャ過ぎて混乱する(したまま終わった)。都合のいいところのつまみ食いとかパッチワークな印象で終わってしまった。製作者側は納得できているのだろうが、神代?平安初期なのか室町期なのか天正~元和なのか、時代がグチャグチャ過ぎて気持ち悪い。
・声とキャラが合ってない。声の人の生顔がそのまま頭をよぎる。
(どうして声優を使わないのだろう?日テレや電通からの柵?)
黙れ小僧!
何だろうね、この物語を観た後の不思議な気持ちは。人間と生き物、森と神々、それぞれの不思議な関係が成り立つこの国は、互いが尊重し合うはずなのに、何故争ってしまうのだろう?共存し合えば幸せになれるのに、争いばかり起こしてしまう。人間の欲望なのか?生き物の嫉妬なのか?そんな事を宮崎駿は伝えたかったのかな。
ストーリーや声優共に隙がなく素晴らしい物語。生きる事は辛い事と言う長の言葉が頭から離れない。それでも生きる事を選んだアシタカとサンのその後が気になるところだが、それは観た人それぞれのご想像にお任せしますって感じかな?
「人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ。お前にサンを救えるか?」
アシタカ!
受け取り用によっては深くもあるし単純に娯楽としても面白いと思う。
わたしはナウシカでももののけでも、むしろ敵方にあたる強い姫様にくらっときてしまうのです。
ラストのデイタラボッチに包まれるところでは鳥肌ものでした。
やっぱすごいなあ、宮崎監督。
美輪様の声で魔力にかけられてみてしまってるのかもしれませんがw
アシタカには単純に乙女心がキュンキュンきました。
「どっちに行くんや!」みたいなのが無いのが残念である。
久しぶりにTVで見た。
印象派やはり同じ、ちょっとわちゃわちゃし過ぎで、ナウシカ臭がぬぐえない。
もう1エピソード、もののけ姫ならではの何かが欲しい。(小さなどんでん返し・フェイントみたいな)
ストーリーがただただバッドエンドに向かっていくだけである。
じじい(ジコ坊)の悪だくみが、ストレートに成功する。
例えば、小さなエピソードでじじい(ジコ坊)が怪我をして動けなくなる。
それを助けに来た味方に寝首を欠かれる。「父の仇!」とか言うて、でもストーリーはじじいの筋書き通り、バッドエンドに向かうみたいな。ちょっと才能のないストーリーだけど、そんな風な!
「どっちに行くんや!」みたいなのが無いのが残念である。
独特の不思議な世界観
山がおかしい、鳥も獣も皆いないと言う場面から始まった。アシタカは呪いを受け、それを晴らさんと旅に出た。
久しぶりに観たが、やっぱり独特の不思議な世界観だね。わかっていた様なつもりでいたが、観直したらこんな展開だったかと新鮮な気持ちで観られたよ。しかしもののけ姫に発砲するなんてまた大変だね。生きろ、そなたは美しい。
愛すべきもののけ姫です。
良人が良しとするものが、自然にとって良いとする、ストレートな映画だと思います。
人間の欲望は、あるべきものではないのか、愚かこそ生物の権利ではないのか。
そこを踏みとどまったアシタカ、サンは、眩しい輝きです。
世俗にまみれた、おじさんの感想です。
ルール説明で終わる一本。で、よく分からん。
公開当時以来の再見。
変わらず今もつまらん。
無かったであろう過去を宮崎の理屈とルールで埋め尽くしその説明に一本費やした感。
何を如何にしたいか?如何になるか?が結局分からない。
ナウシカもだが優等生過ぎる主人公の魅力不足も。
サンの独特な殺陣は魅力だがそれだけ、かな。
物の怪姫/ゾンビ姫
もののけ…物の怪…生霊(いきりょう)、死霊などの類をいい、人に取り憑(つ)いて、病気にしたり、死に至らせたりする憑き物をいう。
コトバンクの定義では幽霊の類を意味するみたいです。英語に翻訳するとゴーストになるのかな。ゴーストの悪戯なポルターガイストかな。
現代の定義だとゾンビ姫、モンスター姫、ゴースト姫、そんな言葉の方が分かりやすいが時代背景は室町時代だからそんな現代風の言葉なんて当然ない。
ちなみに作品の面白さはアシタカのヒーローに尽きる。学級委員長のような優等生、そして強い、ヤックル(カモシカ)を乗りこなし剣術や弓矢を駆使した格闘技にも強い、それでいて人一倍優しい。要はスーパーマン。
気持ち悪さと美しさの共鳴
祟り神の気持ち悪さには鳥肌が立ちます。子供の頃の恐怖は大人になっても克服は出来ませんでした。
それでも人と獣との戦争は現実世界でもある光景だからこそ映像化する価値があると感じました。手描きアニメーションだからこそ胸に迫り、時代を超える作品だと思います。
できればもっと大衆向けに優しく作ってほしかったという勝手な願いが観てて感じました。
世界の運命は、一人の戦士の勇気にかかっている。
私は『もののけ姫』を特異な視点から評価しています。中世の日本で、差別されていたハンセン病患者の心と体を救ったのは、女頭領のエボシであった。彼女は一見、血も涙もない悪女に見えるが、実は現代日本にはいない女性で、男たちから慕われ、尊敬され、しかも暴力団ともいえる組織全体を支配している。女は汚いものという古い固定観念を彼女は克服している。サンだけが突出しているが、彼女も立派な主役である。
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