もののけ姫のレビュー・感想・評価
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単純に宮崎駿のプロットのままだったら
キャラクターが発するのは台詞ではなく説明
米良美一さんの歌う主題歌「もののけ姫」の記憶ばかりで、内容についてはあまり覚えていない作品でした。2025年のIMAXでの再上映の機会に、せっかくなのでと鑑賞しに行きました。
一般には高評価作品なのでしょうが、残念ながら私個人的には刺さってきませんでした。主要キャラクターが発するのが、台詞というよりは物語の説明にしか聞こえず、感情移入できるほど作品に引き込まれなかったためです。
世界観がシンプルではないので、キャラクターたちに語らせるのは仕方ないところとは思いますが、説教くささが強くなりすぎて受け付けなかったです。勘違いもあるかと思い、念のため3日後にもう一度見直しに行きましたが、理解度・好感度は上がらず、無理して見る感じになってしまいましたので、今の私には合わない作品と思うことにします。
映像は...音楽同様に基本的には素晴らしいのですが、祟り神のまわりのうねうね系がだめでした。以前はもう少しは耐性があったように思っていましたが、映像美を楽しむ前に気持ち悪いの方が勝ってしまうので、他の作品を探します。
映画館で観れることが嬉しい!!
⭐︎4.2 / 5.0
IMAXもののけ姫最高❗️❗️🐺👩🦌👨
ジブリ大好きでキキのコスプレしてジブリパーク行く40代痛い女です。もののけ姫は金ローでも何回も観てるし数年前コロナ禍リバイバル上演された時も観に行きました。ヤックルに乗って。間違えた、電車に乗って。今回のIMAX上演もずっと楽しみにしていました。実はIMAXシアターでの鑑賞初めてでプラス700円の音の違い分かるかな?と心配していましたがIMAX超良いのが分かった!まずスクリーン超大きい、音最高でした。サン&アシタカの寝蔵の洞窟みたいな所でのセリフの響き方、コダマのカタカタ音、ヤックルの爽快時&負傷時の走り方の足音、全てがIMAXでしか味わえないですね。他ジブリ作品もぜひIMAX上演して欲しいです。ナウシカ、ラピュタ、魔女宅希望。人間と野生動物の共存、自然破壊等今の熊被害を考えさせられました。何回も観てるけど首取り合戦最後のジコ坊の言動大笑いしてしまった!!IMAX上演有難うございました!!
生きろ。
“観る”から“聴く”へ。IMAXが変えたもののけ姫体験
おそらく人生で、大袈裟ではなく50回は観ています。
ストーリーの圧倒的な完成度は言うまでもありませんが、IMAXで観ることで、今まで意識していなかった細部にまで新しい気づきがありました。
まず――あの「アシタカせっ記」をIMAXの大音量で聴けるだけで、今回観に来て本当によかったと思える。
そして、ご飯を食べる音、食器の音、弓の音など、効果音の作り込みが完璧。
まさに“音で世界を構築している”ような感覚でした。
さらに、声優陣の演技が改めて素晴らしかった。
セリフの抑揚や息遣いまで、IMAXの音響で聴くと一段と深みが増していて、
「これは映画館で聴く価値がある」と心から思いました。
ジブリ作品は何回観ても新しい発見があり、何度でも楽しめるコンテンツ。
今回のIMAX版はその魅力を最大限に引き出してくれる体験でした。
私はこの期間で最低でもあと3回は観たいと思っています。
それくらい、満足度が高かったです。
作品は懐かしくて最高だった。ただ……
28年前も、劇場で観ました。
その後、TV放送でも何度も見ました。
でもまさか、IMAXで『もののけ姫』が観られる日が来るなんて!最高すぎました!
作品に関しては賞賛の言葉しかありません。
ただ……とても残念だったのが、
通路挟んで横の席に座った男女(多分私と同年代ぐらい)が、ポップコーンを途切れなく食べ続けるため、伸び縮みする腕がずっと視界の端に入り、
尚且つクチャラーだった為"サリサリ、カシャカシャ"と咀嚼音が絶え間なく聞こえ続け、底の方にあるポップコーンを掴む為にカツカツと爪が当たる音、ポップコーンを寄せる為(?)入れ物を振る音などが大変気になり、作品に集中するのに大変苦労しました。
しかも、エンディングのド頭で席を立ち、米良さんの美しい主題歌も、久石さんの壮大な『アシカタせっ記』も聞かずに出て行かれました。IMAXの、しかもプレミアシートで観ている方が『おわり』の文字が出る前に席を立たれた事が……なんか……
通常席ですが、「28年越しに大スクリーンで観られる!」と、意気込んで来た私からすると、残念に思えました。
ポップコーンの音や、離席に関して書くと、
「そんな事ぐらいで…」と非難されるのは承知の上です。
ただ私は……私の人格形成に多大なる影響を与えてくれたジブリ作品に、28年の歳月を経て、どっぷり浸りたかったのです。
作品に没頭したい方は、私以外にも沢山いらっしゃると思います。持ち込みOKな飲食物だったとしても、家で見ている感覚で飲み食いするのではなく、周りに赤の他人様がいる事を頭におき、迷惑にならないような振る舞いをしてほしいな、と強く思いました。
大迫力の音量は見る価値あり
子供の頃、映画館で4.5回は観たもののけ姫。
ジブリ作品の中でも大好きな作品です。
前回コロナ禍で再上映された時も観に行きました。
(公開から◯◯年て書いてあって、その時はそんなにもう経つの⁉️とだいぶビビりました)今回IMAX上映ということで、楽しみにしてました。
ただどこも結構混んでる。日比谷は諦めざるを得ない感じで、さすがもののけ姫と思ったほど。
テレビでも放送されてたから何十回と見てるし、なんなら昔はビデオも持ってたくらいリピートしてみているからストーリーは全部覚えてるんだけど、今回は音がいいからか小さな息遣いのような音までしっかり聞けて、こんなセリフ言ってたんだと思ったシーンもありました。
あと子供の頃とは違う感想になるのも面白いところ。
大人になったからこそ共感できる部分もあるので、その時々の立場,年齢による楽しみ方ができるのもいいですね。
ちなみに,平日の午前の会なのに水曜日だったからか結構混んでました(激混みの日比谷は避けて都内某所です)IMAX上映館数が少ないからかな。あと同世代〜それ以上が多かったw
これが28年前の作品なのかI can’t believe this film came out 28 years ago.
公開の時は、
おそらく忙しくて観に行けず、
テレビ放映も、途切れ途切れにしか観ておらず
IMAXでの再上映が始まったのを聞きつけて
ちゃんと観た。
宮崎駿さんは嫌がるのかもしれないが
今、この今こそ、全世界が観るべき。
期間限定でも良いから、
それこそあらゆるサブスクで
この「もののけ姫」を観るべきだと
正直、そう思った。
IMAXの公開は、どこもすぐ満席で
平日の15時から
万博公園の109シネマズ大阪エキスポシティで
かろうじて空いてた。
他は夜は軒並みほぼ満席になっている。
可能ならばみんな観て。
27年前の作品とは思えない内容。
ストーリーと
多々良場の描写のクオリティに唸ってしまった。
28年前ですら
宮崎駿監督が危機感を持って
この作品を作ったんだとしたら
今はもっとやばい事になっている。
とにかくみんな観よう。
When it was first released, I was probably too busy to see it in theaters.
Even on TV, I’d only caught bits and pieces—never the whole thing.
But when I heard about the IMAX re-release, I finally watched it properly.
Hayao Miyazaki might not like to hear this,
but now, more than ever, this is the film the entire world needs to see.
Even if only for a limited time,
I honestly believe Princess Mononoke should be available on every streaming platform.
Tickets for the IMAX screenings sold out almost instantly.
I barely managed to find an open seat for a 3 p.m. weekday show
at 109 Cinemas Osaka Expo City in Banpaku Park.
All the evening screenings were completely full.
If you can, please—go see it.
It’s hard to believe this film is 27 years old.
The story, the world-building, and especially the craftsmanship
in the depiction of Tatara Ba (the ironworks village) left me speechless.
If Miyazaki made this film 28 years ago out of a sense of crisis,
then things are far more serious now.
In any case—everyone should see it.
新しいもののけ姫
みなさんこんばんわ。
いきなりだが一言申すわ!
「もののけ姫最高かよ!」
はい。
私は元々ジブリシリーズの中でも最上位を獲得していた作品でした。
特にアシタカ君はジブリのメンズキャラクター内1位に輝く推しキャラでふ。( '-' )( '꒳' )( ˙꒳˙ )笑
おっと話が脱線しそうなので本題に入ります。
今回IMAXで私はじっくり鑑賞したかったのでプレミアムシートも予約し、2200円で鑑賞致しました!
昔はIMAXなんてなかったし映画館で見たあとはみんな金曜ロードショーで見ていたかと思われます。
しかしどうでしょう!?
IMAXで見た瞬間
「えっ?これは新しいもののけ姫なんですか?」と言うくらい感動する瞬間や場面が多かった。
特に音楽なんかは挿入歌が流れる度あの頃を思い出し懐かしさが蘇り心地好い空間に包まれた。
そして子供の頃見ていた時はもののけ姫って少し話が難しいなと感じていたが大人になって再度きちんと見ると作品の意味が私にもしっかり理解出来てそこでまた思わず感動してしまった。
みんな!宮崎駿先生と鈴木敏夫さんのタックは最強だと思いませんでしたか?
この頃から2人は忠告してたんですよ!私たちに!
「人間の自分勝手な考えで海や森を汚すな!動物達の居場所を無くすな!人間と動物は仲良く共存して生きなさい。そして自分を持って生きろ」
こんな分かりやすいテーマをあの作品に込め
人々を魅了した訳だ!
天才なのか?
タイトルも良い!
「もののけ姫」だぞ!
サンも人間ですからぁ!いやー。
言葉では言い表せない作品の良さ。
久しぶりに見たから何度も感動して泣きました。
その作品の意味を無視して出来上がったのが今の日本。
獅子神様が最後森を枯らしまくって暴走してたよね。
それが今の日本になってしまったんだなぁ。
残念だ。あの頃から日本が駄目になっていくと
まるで手に取るかのように分かっていたのではないかと感じた。
環境汚染を作り出していたのは私達人間だったのだ。
つまり私達はエボシ様なのだ。
自分達さえ良ければ周りの事や環境汚染問題など
どうでもいい。我が道を貫くぜよ!
この考えが結果今の日本の姿になったのだ。
だから今の日本はおかしくなり熊や猿も地上に出て来て戦う事になってしまったのだ。そのうち、ショウジョウ達が現れて「人間食う。人間たち食べて人間たちの力を手に入れて人間達やっつける」
って言う動物達が新たに現れるかもしれない。
みんなもうこんな手遅れな日本だけどもう一度環境について考えていきませんか?
私は今の住みにくい日本が大嫌いです。
「生きろ」と言うメッセージには程遠い世界である。
生きる、ということ
映画館という、作品に最も没入できる環境でこの作品を観るのは初めての経験だった。
最初に出てくる感想は何回観ても名作は色褪せないという一種の普遍的なものであったが、王道でありながらも魂を真正面から見つめられ、強いテーマ性をもちながらこれでもかと叙情を揺さぶられるような作品には、最高に合う文句であるように思う。
以下映画を振り返っていく中で率直に感じ取ったこと、感想を述べようと思う。
人生において映画レビューは初めてなので、言いたいことが上手くまとまらず支離滅裂であることを留意いただきたい。
本作品の根底には生と死は等価値であるという価値観が前提としてある。
自然の中においては、生も死も分かちがたく、等しく「あるもの」として受け入れられている。
この作品における「自然」を象徴する存在ともいえるシシガミは生と死を同時に司る神として描かれていた。
けれどこの物語は、その等価性をただ説くだけのものではない。
たとえ生と死が等しいとしても、死は新たに何も生まない。一方で、“生きる”という行為によってこそ、生まれる、生命固有の美しさがあることを、神々含む登場人物たちの生き様を通して伝えているのだ。
文明の発展というものは生命としての一種の進化であり、また、生命たる以上、どうしても無くすことができないものである。それを無理やり抑え込むなぞ出来ないのも、エボシ御前やたたら場の人々からも感じ取ることができる。
でも、それゆえに生存本能としての破壊も生まれる。まず己を守ることに必死になるのが生命の性であり、それに伴う暴力の行使は自然の摂理の一部でもあるのだ。「祟り」として表出される憎しみや恨みも「自分の居場所を奪われた」ところから来ており、この摂理に帰結する。
しかし、過剰な破壊は自身にとっても毒となる。自身の居場所を守ろうとするために行使した暴力は、直接でなくとも、そのうちになんらかの形で跳ね返ってくる。
だからこそ、アシタカは曇りなき眼で「共生」という道を見定め、模索する。
自己や他者を傷つけることは生きる上で仕方がない。でも、傷つけ合いながらも共に生きていく、という選択肢である。
これは、自然と共に生き、死ぬことを選びとる、日本古来のアミニズム思想にも繋がっている。
民俗学者である和辻哲郎が著書「風土」にて述べたように、日本は災害が多い国であるからこそ、自然と共に暮らし、神に寄り添う文化が育った。
『もののけ姫』の世界における“共生”の思想は、まさにこの価値観を体現しており、それはアシタカの生き方にも通底している。
縄文的価値観が色濃く残っている蝦夷の生き残りであり、祟り神の呪いと運命を共にしたアシタカだからこそ、文明と森を繋げられたのである。
シシガミは死んでしまったが、森は再生し、新たな命が生きようとする。
どんな状況下になっても、生命は芽生え、生き続けていく。
自然と文明との橋渡しとして、アシタカは再びサンに会いに行くのだ。
どひゃーーー! (2回目の追記も)
今になって評価する必要なんてないよね。というよりできません。
腰据えてみるのはちびっこだった時以来だと思うので30の誕生日に観た時に思ったことを書こう。
大きく3つ
1
冨樫作品を彷彿とされる演出がいくつかあるなって思った。
10人がかりで開ける城門は試しの門みたいだし、たたらばでエボシとサンの間に入る時の呪いの見せ方は厨二病の代名詞のアレだったり。一般的な表現なんだろうか。時代的にはかなり近いみたい。
2
高校生の時から原作ナウシカを何回も見返していてこの度もののけ姫をみて強く思ったのが
「底の見えない絶対的な腐海」と、畏れられてはいるものの大陸からの技術なども入ってきて「少しづつ削られ開発なんかもされてしまっているシシガミの森」
その2つを対比して見てしまったからとても切なかった。人間の飽くなき欲望は神すらも殺してしまう。視聴者、第三者からしたら無粋に見える行動も実際にそこで生きている人間からするとその日を生き抜いてより良い未来を獲得するための最善手でありとやかく言われるものではないのだろうけれど。ままならないものだね。
こだまに焦点当たりがちだと思うけれど森に飛んでる羽虫って大王ヤンマ、、?
3
フルセルじゃないとイカンっては思わないし心が震えればどんな手法だってそれが正解だと思うけれど、それでも安心みたいな感情が出てくるな。ジブリ、駿の狂気について語るのは今更なのだろうけれど。今作は2時間の長編ということもあって、お子ちゃま連れでご観覧なさってるお客様の影が野を駆けるアシタカさながらにトイレへ急ぐ様子が何回か見られた。そんな長時間全く退屈させない密度感はさすがとしか言えない。
劇場で見るのはそれはそれは特別な体験なのだろうけれどリモコンで止めながら画をゆっくり舐め回すように見たいシーンが矢継ぎ早で溺れてしまいそうだった。そんな中でも導入の祟り神のうねうねと四つん這いで走り回る冒頭の1カットに衝撃を受けた記憶はある。しかし具体的にどのカットか思い出せないし文字に起こすことができないのは悔しいから、明日また見に行こうかと考えている。
私が見たシアターは2kって注意書きがあったけれど、後ろのブロックの最前列で見ても全くつぶれてるようには見えなかった。4kかどうかは取ってつけた付加価値みたいなものなのかなって思った。この時代ブラウン管で見たとしても十二分に楽しめるだろうし、かえってローファイ感があってエモいって言葉を当てがわれるのだろうな。
とにかく素晴らしい体験でした。
2回目の感想
曇りのないまなこは見なくてもいいものまで見通してしまうのかもしれない。
今回は腐海との対比よりもこの前気になったカットを探すのに集中してた。問題のシーンはオッコトヌシにサンが飲み込まれた時の表現だった。完全に自分を見失った時大きな羽の生えた化け物になってる時のハウルだ。とするならばアシタカがソフィあるいはナウシカとも言えるかもしれない。「まなこ」って言葉が何回か出てくるから目の表現に注目ひて鑑賞してたら、上記の2人とエボシが同じ目をしてる。オッコトヌシに飲み込まれてるサンの腕自体からモニョモニョが生えてた。あの呪いは呪われたんじゃなくて自分を呪ってるんじゃないのか?アシタカも清廉潔白純真無垢とは考えられないし、2人の女性の中に夜叉がいると看破したということは自分にも似ているところがあるのだろう。駿作品で言うとソフィもポルコも。ナウシカは自分の中に闇があることを認め皇弟と言う呪いに当たる部分も自分の一部だとうけいれている。自分を呪っているって言い方ができる人物は散見されるのでその文脈でこれも見てもいいと思う。
モロの目は特別綺麗だ。石火矢を受けて人間に対しても強い憤りを持ってるから条件が整ってるはずだけれど彼女は祟り神にはならない。何よりサンを特別可愛がってるし人間を盲目的に恨んでない。エボシの石火矢を受けたのは本来はかすりもしないだろうが胸に受けたのということは自らを試したのかもしれないし、罪滅ぼしみたいな側面もあるのかもしれない。タタラ場を攻められてるのを知らせに来たモロの子供とアシタカは正面から臆せず突っ込んでもなんともないような表情なのだからモロなら避けれるあるいは当たらないような襲い方をするはずだ。メタ読みするなら本来ルパンに弾が当たるはずないのに当たるということは何かしら意味があるみたいなかんじ。総じてあの深い藍色の眼を持つものは業を背負って言い切らせてくれ。
あえて社会批判を描いてるとするならば環境破壊というより宗教戦争、代理戦争の要素が強く感じた。ベトナム戦争とかね。呼んでもないのにシシガミの森へ来たオッコトヌシの一族にモロは苦言を呈してた。動物たちはシシガミを自分たちを救済する神だと信じてたけれどそれも手前勝手な話だ。描きたかったのは批判じゃなくて諸行無常なのだろう。
キャラクターの美
宮崎駿監督ってもしかして…
ストーリーとかメッセージ性とかって後付なのでは?
何十年ぶりに劇場で鑑賞した後の感想です。
あゝ、こんな話だったんだ。
細かなストーリーを全く覚えていなかった事に驚きながら画面に見入りました。
そして、君たちはどう生きるか〜の時に感じた疑念が再び湧き上がりました。
監督はこの映画で、美しい森が秘めた無限の力と躍動感を少年少女の生命力と重ねて画面いっぱいに描きたかっただけなんじゃなかろうかと。
悪役たちは観客を飽きさせないためのアクセントで、できればただただアシタカとサンを2時間森の中で走り回らせていたかったのではないかと。
そして監督が描きたかった世界を今になってようやく確実に受け取った手応えを感じました。
公開時は多分いろいろと慌ただしかった、というか若気の至りで自ら毎日を慌ただしく感じていた余裕のない日々の中、話題だからと課題のように観ていたのだろうと思います。
そして劇場に足を運んだ以上、賢しらに作品を語らねばと、やれ自然保護だ環境破壊だと知ったかぶりをしなければと。
そんな自分をも懐かしく振り返る余裕がようやくできたように感じた作品でした。
音質のおかげで映画の印象がさらに良くなりました
もののけ姫は多くの方が何度も観た映画でしょう。
なので、ストーリーとかにはあまり触れないです。
私もそうですが、もののけ姫は家でしか観たことがないです。
今まではストーリーとかキャラクターに惹かれて何度も観てましたが、音がこんなにも良いだけで映画の印象ってこんなにも良くなるんだなーと感じました。
今回IMAXが公開されたおかげで、もののけ姫を劇場で観るという夢がかないました。
それだけでも観る価値があるのですが、ぜひ音の良さを体感してほしいとも感じました。
今まで聞こえなかった音、静寂、いろんな音を体感できます。
そのおかげで、もののけ姫の良さがさらに際立ってました。
個人的に一番良かったのは、アシタカが村を去った直後の「アシタカせっ記」が大音量で流れるシーンです。
岡田斗司夫さんの動画で知ったのですが、あのシーンは絶望のどん底にいるアシタカを絶景と壮大な音楽で送り出したいという宮崎監督の思いがこもっているシーンだそうです。
そういうのも相まって、なんて壮大なシーンなんだろう!!と感じました。
ここだけではないですが、シーンと静まり返った中で自然の音だけが流れていたり、セリフがすごく聞き取りやすかったり、音が本当に良かったです。
IMAXといえば大画面みたいなイメージがこれまでありましたが、音の良さもIMAXの魅力なんだと再発見できました。
ぜひ、音の良さを皆さんも体感してみてください。
初IMAX!
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