「上映ありがとう」もののけ姫 オクラさんの映画レビュー(感想・評価)
上映ありがとう
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もののけ姫が再上映されると知って、でも近くの映画館では観れないし…と諦めかけていたら、デジタルリマスター版は全国47都道府県で上映!との事で、観ることができました。本当にありがたいです。1997年当時も映画館で鑑賞しましたが、当時は学生でした。その後は金曜ロードショーで何度か観ていて、ジブリ作品は観る年齢によって捉え方が変わってくると言われていますが、やはり今の私が観ても素晴らしい作品だと感じました。シシ神の森を切り崩すタタラ場は、森に生きるもの達にとっては悪でしかないのですが、ハンセン病患者の方や貧しい女性達にとって唯一の生きる場所で、タタラ場の鉄を狙う武将や森を奪われたモロ一族や、滅びようとも猪突猛進で人間たちに立ち向かう乙事主さま達…それぞれ守りたいものも違っていて対立していく様は本当に悲しい。上映当時は、アシタカとサンが共に生きて欲しいと思っていましたが、当時よりだいぶ年齢を重ねた今は、人それぞれ生き方、守るべきものはやはり違うし、シシ神の森は元には戻らない。それでも前を向いて生きていかなければならないと思いました。悪役を倒せば世界が元通りになるなんて、そんな都合の良い事は無いんですよね。また何年後かに必ず観ようと思う映画です。
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