「日本アニメーション映画の最高峰、その壮大さと濃密なドラマ性」もののけ姫 Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)
日本アニメーション映画の最高峰、その壮大さと濃密なドラマ性
日本アニメーション映画の最高峰と思う。勿論「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」も素晴らしいが、この映画の壮大なスケール感と、自然と人間の関係に対するメッセージを含んだ物語の濃密なドラマが特別な感動を生む。その意味で、ディズニーのアニメーション映画を超えた映画の品格の境地にあると思う。特に森繁久彌と美輪明宏が声優を担当した猪神と犬神の、人間と互角のキャラクターの存在感が素晴らしい。それに対して主人公アシタカとサンの勇壮にして繊細な人格表現も負けていない。人間と動物と精霊の命を懸けた戦いと調和。そして、主題歌を歌う米良美一のカウンターテナーが妖しげで美しい。映画の世界観を見事に表現したシンプルにして純美な名曲だ。
1997年 7月18日
当時小学2年生の息子のリクエストで再度劇場鑑賞したのが懐かしい。
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