「人間と自然の生存本能」もののけ姫 Pegasusさんの映画レビュー(感想・評価)
人間と自然の生存本能
ジブリ作品はあまり観たことが無い。そんな素人のジブリのイメージは「子供向け」だった。
多分金曜ロードショーなどでしょっちゅうやってたから漠然とそんなイメージが付いた。
しかし、今回映画館で観てジブリ映画のイメージが180°変わった。
今のジブリ映画のイメージは、「映画の魅力を最大限活かした大人向けの作品」だ。
まず映画の魅力を最大限活かしているという点。
登場人物が画面の端から端まで移動するシーンでは映画館のスピーカーの音の変化を感じられるし、なんといっても幻想的な唯一無二の世界観に加えてサクサクと展開するストーリー、迫力のある音響、訴えかけてくるセリフなど、全てが上手く調和して、音響の良い大スクリーンで観るべき作品となっている。
そして大人向けだと思った点。
テレビでジブリは小さい頃によく見てた覚えはある。(内容はほぼ覚えてない)でも、その時は絶対ボーッと画面を見ていただけで特になにも考えていなかった。
しかし、成長して1人の映画好きとして改めて観ると、壮大な物語なのに作品のテーマが全くブレていない。今作の場合は「それでも生き抜け!」という人間や自然の野生的な本能ともいえるテーマだ。それを直接では無く展開、ストーリー、セリフ、画などで間接的に観客に訴えかけてくる。
映画にある色々な要素を上手く調和させているジブリ映画は大人になってから真の姿を理解できた。
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