「「もののけ姫」というより「蝦夷命(えみしのみこと)」だよね?」もののけ姫 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
「もののけ姫」というより「蝦夷命(えみしのみこと)」だよね?
今まで“食わず嫌い”だったジブリ映画を今更ながらの初鑑賞。
どう見てもアシタカの冒険物語なのに「もののけ姫」とはこれ如何に?
それはさておき、開演後すぐに感じたのは新海誠監督の作品のように実写さながらの映像美にこだわるというより、躍動感を前面に押し出してくる感じ。
人や動物だけでなく、植物まで含め全ての生き物が生命力をスクリーンから発散してきて、気圧される感じ。
観客を物語に取り込んでいく力は噂に違わぬ圧倒的なもの。
個人的には田中裕子の烏帽子御前の凛々しい声が冷静沈着なリーダー然としていて凄く良かった。
ただ、子供も見る作品なのにグロい表現があるのはどうなのかな? とは思う。
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Myさんのコメント
2020年7月26日
タイトルは、宮﨑監督が昔描いた絵本(内容は全く違う。子供向けの短い 美女と野獣の日本昔話)から来ていますが、 宮崎監督自身は映画のタイトルを「アシタカせっ記」にしたかったんですよ。(漢字が変換できませんでした、草という字が入る特別な漢字です) しかし鈴木プロデューサーが「宮﨑アニメは、タイトルにのの字が入ればヒットする!」ジンクスをふりかざして勝手に押し切ってしまったのだそうです。宮﨑監督が映画作りに終われる最中、メディアと直接対応するのは鈴木プロデューサーなので、鈴木氏が「新作映画のタイトル」として勝手に言ってしまえば、それが全国に広まってしまうわけです。