劇場公開日 1995年3月4日

「義足のスミス」メリー・ポピンズ 豊島区のはずれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 義足のスミス

2025年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

最初に日本で公開された時、父親に抱かれて、初めて映画館で観た映画だと、親に言われています。もちろん覚えていません。その後、幼稚園、小学校高学年でリバイバル公開した時に見ていて、小学校高学年の時には、平行して原作本を読みましたね。家にはサントラ盤があって、よく聴いていたので、今回の上映は非常に懐かしかったです。
「義足のスミス」は、映画のオチとして非常に重要な話ですが、日本語にすると理解しづらいかなり微妙な小噺。義足をつけている男の名前がスミスという意味なんですが、英語だと「1本の義足に名前がつけられていて、その名前がスミスだ」ともとれる言い方なんだとか。だから、「もう1本の名前は」というのが笑いにつながるようです。日本版は、いっそのこと日本語でわかりやすい、違う小噺にしてしまえばよかったのにとも思います。
「ウォルト・ディズニーの約束」で、この映画を制作する裏話が映画化されましたが、ディズニーとしては、それまで著作権が切れているものをベースにしていることが多かったのが、映画製作に際して、恐らく初めてキチンと原作者と向き合った作品のようです。冒頭のクレジットでは、明確に「原作」とは書かれておらず、「P・L・トラヴァースの著書を基にした」という言い方をしているところが、原作者との交渉の落としどころだった感じですね。キャラクターの設定は原作とは違うところが多いですし、トラヴァースはミュージカルになることは反対だったようですし。
当時珍しい実写とアニメの融合で製作され、シャーマン兄弟による曲も印象的ですし、これはこれで楽しい映画だと思っています。
「午前10時の~」は、リバイバルということもあり、通常よりも料金が安いはずですが、割増料金のスクリーンでの上映だったので、その割増分が追加されたので、あまり安くなかったですね。

豊島区のはずれ
トミーさんのコメント
2025年8月19日

おそらくスミスってのが誰でもない、ってニュアンスから来てるジョークだとは思いましたが、さっぱり解りませんでした(1ドルで愉しむべと同じ)。ただウケてふわふわ浮き始め、結局死んでた・・というのは凄いブラック。激変したお父さんの様子も自分は正直、メイドたちと同じ様な感覚を覚えました。この辺りが子ども向けと言えない部分なんでしょうね。

トミー