劇場公開日 1995年3月4日

「ジュリー・アンドリュースの為の映画」メリー・ポピンズ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ジュリー・アンドリュースの為の映画

2023年12月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

てっきり「メリー・ポピンズ」のリメイクをエミリー・ブラントがやるのだと思っていたら、まさかの続編。という事で、オリジナルである本作を観てみた。

イギリスだからなのか、思っていたよりメリーが手厳しい!陽気な魔法使いだとばかり思い込んでいたが、なかなかどうして結構なツンデレ女子じゃないか。
ジュリー・アンドリュースが可愛い感じの女性だからか、ツンツンしててもどことなく愛らしい。

あと、何と言っても歌が上手い。
声量・声域・発音、どれをとってもほぼ完璧。さすがメリー・ポピンズ!
そんな彼女だからか、私は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」が好きだ。早さもキレもダンスも楽しい。
が、自分では歌えない。悲しいなぁ。

この映画を観ていて、少し前に職場の同僚とバーベキューをした時の事を思い出した。
何人か子ども連れだったので、一緒に色々な遊びをしたが、何よりも楽しそうだったのは「探検ごっこ」だった。
何の変哲もない公園の芝生や手すりに、彼らにしか見えない秘密の通路や、宝を示す手掛かり、危険なトラップがあるらしく、何も見えない私を懸命に守ってくれる。
そして最後には大満足の表情で「いかに実りある冒険だったか」を語ってくれるのだ。
彼らの世界が見えなくなったおばちゃんには、体力的にもなかなかしんどい遊びだが、興味深くもあった。
何より、彼らの豊かな世界の広がりが尊く感じられたものだ。

メリーが導いてくれた冒険もまた、大人になった私が見えなくなった世界なのだろうと思う。
どうしても今は夢中になれないけれど、あの世界が最高の遊び場だった頃を懐かしくも思う。

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つとみ