めまい(1958)のレビュー・感想・評価
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時に世界一とも評されるこの映画、そうなの? いや、これはただの変態...
時に世界一とも評されるこの映画、そうなの?
いや、これはただの変態映画だ(笑)
その1
友人から不安定な妻の監視を頼まれ、その妻に惚れ熱烈接吻攻撃する主人公。ダメじゃんそれー、どろどろやん。
その2
死んだ女を忘れられず、街で見た似た女の部屋に直接乗り込む。挙げ句の果てにはその女を死んだ女のかわりにすべく、髪や服を変えさせる。やばい、やばすぎるやん。
そう、これはサスペンスの名を借りたヒッチコックの変態妄想映画なのだ。この変態は当初起用予定であった女優が事情で出演できなくなったため、この作品は失敗だと言ったようだ。
私はキムノヴァクで良かった。めっちゃ美人、おまけにナイスバディ(笑)まあ、男って多かれ少なかれ変態なのかもしれません。
なんのこっちゃ(笑)
執着という名の愛?
色々な解釈がされているようで、後から批評を読むと良く理解出来ましたが、中盤少しだるく感じました。
彼女のドレスも車も、多くの服も緑色。
San Franciscoの名所が美しかったです。
小さい頃から何度も観ていてストーリーもわかっているつもりだったが久...
小さい頃から何度も観ていてストーリーもわかっているつもりだったが久しぶりに映画館で観てみたら全く違っていた。ストーリー展開はヒッチコックの定番だが昔は気づかなかったいろいろな手法が施されている。何気なく置かれている小道具や家具が今でも十分オシャレ、黄色いイス型の脚立?が素敵だった。
とても面白い
タイトル的に単純にサイコミステリーがずっと続く映画かと思いきや意外とロマンスとミステリーを掛けたような映画で、凝っていて面白かった。普通だと中盤の置き手紙を書いて破り捨てるシーンまでで2時間使って終わるパターンが多い気がするが、その後も展開があり、ただのサイコ系の映画としてでなくミステリーとして終わらせたのが良かった。
あらすじもしっかりしているし、カメラワークも今見ても面白い発見があるため、さすがに名作と言われるだけよくできている映画だと思う。
一人の女性を愛した男の悲劇
文字通り"めまい"を引き起こしそうになるオープニングで始まり(女性の目の中に吸い込まれていくところに作品の偉大性を感じる)、通称"めまいショット"と呼ばれる撮影方法を用いた追跡シーンで一気に心を鷲掴みにされました。
本作には、心理模写を巧みに描いたシーンが数多く存在します。特にキム・ノヴァックの各カットです。渦巻いている髪の毛、どこか死の気配を感じるバックショット…
そしてここからが、最大のポイントです。これは私の推測ですが、本作はあるシーンを境に現実の話から主人公の妄想に切り替わっている気がします。そう思えて仕方ないのです。ヒントは、主人公の友人の女性です。彼女があるシーンを境に…
今そこで起きていることは現実なのか。いや、そもそもオープニングの時点で、私たちは既に現実から引き離されているのかも…
実はちょっと苦手
犯人追跡中に高所恐怖症のめまいに襲われ、同僚を死なせてしまい、刑事を辞めたジョン。知人から不可解な行動を取る妻マデリンの監視を依頼され、やがて惹かれていく…。
アルフレッド・ヒッチコックの1958年の作品。
数あるヒッチコック作品の中でもとりわけ人気の高い名作。
と同時に異色作でもある。
二人は恋に落ちるが、マデリンは教会の塔から謎の自殺。高所恐怖症で助けられず自責するジョンの前に、マデリンそっくりの女性が現れる…。
殺人らしい殺人シーンも無い、陰謀らしい陰謀ストーリーも無い。失われた愛に囚われ、取り戻そうとする男の姿を描いたスリリングなラブストーリー。
取り憑かれたように狂気じみていく主人公の行動は、金髪美女に異常に執着するヒッチコックそのもの。
主人公がめまいに襲われた時のクラクラする映像、主人公が見る悪夢の表現など、その凝った演出は素晴らしいが、ヒッチコックのフェチズムや変態嗜好も色濃く反映され、好き嫌いが分かれる。
名作ではあるが、実は個人的にちょっと取っ付き難く苦手なヒッチコック作品。
キム・ノヴァクは妖艶。
二段構えの物語展開
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
最初の出来事として登場する妻の先祖と霊が憑りついた話はあまりに胡散臭いので、すぐに現実的に何か裏があるのだろうと思った。それなのに暫くしてもそういう犯罪をにおわす事情が出てこないばかりか胡散臭い話を逆に裏付けるようなことが続くので、むしろそんな話を持ち出してそれを実践しているのが誰かを考えるだけで、すぐに黒幕が誰であるのか・誰を騙そうとしているのかということまでは簡単にわかってしまった。細かい事情はわからなくても大まかな道筋は想像出来たので、この程度の話が映画の本筋だったらそんなにたいしたことはないなと最初は思った。
だがその後にもしっかりと話が続いてくれて、犯罪の内容がわかっていても整理がつかない気持ちを片づけるための主人公と、彼の気持ちを知ってついつい深入りしてしまう女の行動と、それがもたらす結末もしっかりと描いてくれていた。犯罪のからくりだけでなくそのような人の心の動きを押さえて、尚且つせつなく複雑な気持ちにさせる悲劇的浄化でしっかりと締めくくってくれていた。
やや恋愛過剰のあまり怖さのないサスペンス映画
やや恋愛過剰のあまり怖さのないサスペンス映画。謎解きの興味はさすがにヒッチコックらしく引きつけるが、今から見ると比較的単純なプロットで深みに欠ける。世界の映画ベスト100の常連とされているが、年寄りからみたらやや疑問を感じる。少し期待外れでした。
色褪せぬ天才"アルフレッド・ヒッチコック"
ヒッチコックが現代サスペンス映画のパイオニアであることは間違いないようだ。
ストーリー展開で魅せるサスペンスのジャンルに登場人物の感情を持ち込んだ画期的な展開は作品に驚くほど深みを与えてくれることを彼は知っている。
また、演出面で言えば、観客を意識するということに於いてずば抜けている。 テクニカラーで映されたビビッドな色彩であったり、有名な階段のシーンであったり、映画らしいカメラワークを駆使し最大限に臨場感を高めている。
ストーリー展開と演出両面に於いて実験を繰り返し、緻密に計算した努力が在るからこそのサスペンスの巨匠ヒッチコックなのだ。
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