「殺しの思い出は捨てるべきだった」めまい(1958) トマトマ子さんの映画レビュー(感想・評価)
殺しの思い出は捨てるべきだった
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久々の鑑賞。
前半はやはり死ぬほど眠い。この映画の面白いのはマデリンが死んでから。
スコティは終始自己中で未練タラタラすぎて気味悪いし、ミッジも控えめながらスコティへの執着心が気味悪い。
マデリン(ジュディ)はほんまに綺麗。殺人の共犯はともかく、スコティへの恋心は本物やったわけやから、最後かわいそう。
悪夢のシーンが最高にエキセントリックで美しい。マデリンが甦るシーン、スコセッシが絶賛していたけど確かに美しい。美しさの裏側に男の欲望が露骨に見えて最高に変態じみている。
それ以外のシーンも、サンフランシスコの風景と相まって全て美しい。レストランの真っ赤な壁や、真っ白な教会など、ヒッチコックは色の使い方も上手い。
マデリンのドレス、車、シスコの海、ホテルエンパイアのネオンなど、全体に施されたグリーンが、良い意味で目に毒。堪らない。
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